九州南部に分布するシラス台地をご存知でしょうか。2万5000年前に堆積した火砕流であるこの大地は水捌けが非常によく、水田には向いておりません。また水を含むと土砂崩れを引き起こしやすいことから、住宅地には不向きでした(現在は住宅地として利用されています)。
そんなシラス台地も建材の素材として重宝されています。シラスを原材料とするシラス壁は漆喰のように左官で仕上げられます。外装にも内装にも用いられ、漆喰と同じように消臭・調湿機能に優れることから、自然由来の健康志向建材として注目されています。
シラスを熱処理して発泡させたのがシラスバルーンであり、化粧品、工業製品、建材と様々なものに使われています。シラスバルーンは中空構造なので熱を伝え難く、これを配合した「シラスバルーンペイント」は遮熱・断熱塗料として発売されています。鹿児島県では累計 10 万㎡以上の施工実績があるそうです。 その昔、シラス台地はサツマイモくらいしか農作物が育たず、豪雨の度に土砂崩れを起こすことから地元の人からは嫌われていたそうです。現在では灌漑と災害対策が進み、他の作物を育てられるようになり、土砂崩れもなくなりました。現在ではその大地が注目を浴びています。世の中、万事塞翁が馬ということでしょうか。何があるか分からないから面白いですよね。
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