築35年、君津市で雨漏り調査に伺いましたが、気になる点が数ヶ所ありました。 まずは35年間で記憶にある補修は10数年前の屋根塗装と数か月前の漆喰工事という事でした。
セメント瓦の大屋根、下屋共に今はすっかり塗装が剥がれてしまっています。 セメントと川砂を1:2~1:3で混ぜたモルタルを型に入れ成型した後に塗装をしたものをセメント瓦といいます。 瓦の中では軽量で災害等には強いのですが、紫外線・風雨・温度変化等で塗膜の劣化が進行すると素材のセメントの劣化も早くなります。
塗膜が劣化することでセメント瓦が水を吸い、成分のカルシウムが流出してしまう為、表面がザラザラと骨材が現れ、少しの衝撃で簡単に割れるようになります。 1度脆くなってしまった瓦は塗装で強くなるわけではないので、定期的なメンテナンスをお勧めします。
また屋根の下から出ている母屋、棟の頂点の棟木が雨水にさらされ腐食していました。 他の柱に関しても塗装はされたのでしょうが塗料はすでに剥がれ素地が見えている状態です。 屋根を支えているような柱が腐食してしまっては瓦をどうにかしても根本的な解決にはなりません。 表面的な腐食であれば、木部専用の防腐剤(キシラデコール等…)がありますので早めに対策することが大切です。
窓の木枠の塗膜も剥がれてしまっていますね。サッシの上のモルタル外壁部分には苔が発生していました。 サッシ廻りは結露が起こりやすく木枠はその水分を吸ってしまいます。 また外側では雨水が伝ってきますので腐食が進行します。防腐剤、塗装で木材の腐食を防ぐことがとても大事です。 早い段階でメンテナンスをすると簡単な補修で済むところが腐食してからですと交換や最悪の場合建て替えもあり得ない話ではありません。 自分達が住んでいる建物です。疎かにしてしまいがちですが定期的にメンテナンスをしてあげましょう!
記事内に記載されている金額は2021年06月02日時点での費用となります。
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