外壁塗装、屋根塗装に使う塗料だけでも世の中には凄い数があります。考えてみれば、代表的な屋根材だけでも瓦・スレート(コロニアル・カラーベスト)・金属(ガルバリウム)と複数存在し、外壁も窯業系サイディング・金属製サイディング・樹脂製サイディング・モルタル・コンクリート・タイルと様々な物がありますし、各部の部材にも金属(アルミ・鉄などの合金)・木材と分かれます。これらを適切に塗装するにはそれぞれに適した塗料が求められるわけですから、必然的に塗料の数も多くなるわけです。そんな数多い塗料の中から今回は「ハイソリッド塗料」をご紹介します。
●簡単にいうと中身のぎっしり詰まった塗料 英語で表記するとhigh solidとなります。solidは「固体、堅い、頑丈な」の意味です。同じ響きのものにハイブリッドがあり、ハイブリッド塗料もございますがそれとは別物です。ハイソリッド塗料は中身のギッシリ詰まった塗料ということになるのですが、中身のギッシリ詰まった塗料とはどういうことなのでしょうか。
●溶剤が少なく環境に優しい塗料 塗料の成分を大まかに分類すると顔料(色を出す成分)、樹脂(塗膜となる成分)、溶剤(乾燥・揮発してしまうもの、顔料と樹脂だけが残る)の3つになります。このうち、溶剤は乾燥・揮発してなくなってしまいます。ハイソリッド塗料はこの溶剤を減らしたもので、その分だけ顔料と樹脂のギッシリ詰まった塗料ということになるのです。一般的な塗料に較べて15~25%程、濃縮されていることになります。 溶剤の使用量が少なくなれば、それだけ使う資源も減らせますので、環境に貢献できます。ただし、溶剤が少ない分だけ「塗りにくい」といったことも起きるので、低分子化や添加剤によってその問題を解決しています。錆止め塗料の下塗り材、「ハイポン90ファイン」などがハイソリッド塗料にあたります。エコロジーの観点から塗料のハイソリッド化はますます進んでいくでしょう。そのうち、ハイソリッドでハイブリッド塗料なんてものが登場するかもしれません。
記事内に記載されている金額は2021年06月09日時点での費用となります。
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