外壁塗装に使われる塗料は「ペンキ」であると認識している人は今でも多いと思います。正確にいうと、外壁塗装などにペンキが使われていたのは過去であって、現在はほぼ使われていないそうです。
いわゆるペンキはオイルペイント(OP)と呼ばれるもので、植物油(ボイル油)などで稀釈します。安い上に塗りやすいというメリットがあるのですが、耐候性が低い・乾燥が遅いというデメリットがありました。そういえば、幼少の頃、「ペンキ塗り立て注意」の貼り紙が何日間も掲示されていたことを思い出します。子供の頃の好奇心に耐えられず、触ってしまい、指の跡を残してしまったこともありました(ごめんなさい)。このペンキは乾きが遅いことから使用されなくなり、その後に登場した「ボイル油」ではなく「長油性アルキド酸樹脂ワニス」を配合した合成樹脂ペイント(SOP)に代わられます。このSOPは現在もホームセンターなどで市販されており、鉄部や木部の塗装やDIYで使用されています。乾燥については改善されましたが、やはり耐候性が低く、コンクリートやモルタルなどの塗装には向いていません。コンクリートやモルタルに含まれるアルカリ成分に弱く、ヒビや剥離を起こしてしまうそうです。
屋根塗装や外壁塗装の塗料にはそれなりの耐用年数が求められます。オイルペイントや合成樹脂ペイントよりも耐候性が高いウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料が屋根塗装や外壁塗装に使われるようになりました。耐候性が高いウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料と区別するためにオイルペイントや合成樹脂ペイントはペンキと呼ばれているのです。 現在の塗料の完全乾燥時間(最終養生)はほとんどが24時間です。幼少のことなので記憶はあやふやですが、ペンキの頃は数日間経っても完全に乾ききっていなかったような気がします(前述のとおり、触って確かめました)。遮熱や低汚染といった機能も凄いのですが、乾燥時間の点でも塗料は進化しているのですね。
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