本日は江東区で行った屋根塗装の事前調査をお伝えいたします。
今のところ雨漏りなどしているわけではないが、地上から見てだいぶ劣化が進んでいると感じて点検をご依頼いただきました。
それでは早速調査に入ります。
屋根に上がってみるとちょっと面白い現象が見られました。左写真をご覧ください。北側と南側でずいぶん劣化具合が違うことがお分かりいただけるでしょうか?北側は日当たりが悪いことから水分が滞留時間が長いので、苔が生えやすくなります。しかも苔が生えると、余計に水捌けが悪くなるので塗料を劣化させ、このような状態になってしまうのです。
以前行った塗料が剥がれ、下地が露出した部分にも苔が生えています(左写真)。塗料は経年によりどんどん劣化が進みます。屋根の状態を正常に保つには定期的に塗装などのメンテナンスを行っていかなければなりません。
苔の生えた屋根の中で、一部だけ苔が生えていない箇所がありました(右写真)。なぜこのようになっているかお分かりいただけるでしょうか? これは屋根に設置されたアンテナ固定金具から錆が流れたからです。錆が苔の発生を抑え、このような現象を引き起こしているのです。
棟板金の固定用の釘が抜けていました。この箇所以外にも抜けていたり浮いている箇所があり、棟板金の固定力が心配されます。板金自体も塗膜が剥がれ、錆が出ています。棟板金の下に設置している貫板も傷んでいるので棟板金自体を新しいものと交換した方が良いでしょう。
今回の屋根調査から、屋根塗装と棟板金交換をご提案いたしました。スレートの劣化が進んでいますが、今回塗装を行っておけば次回の塗装時期までは十分持つでしょう。おそらくその時期は屋根材の状態から屋根カバー工法や屋根葺き替えが必要かと思われます。
屋根や外壁のリフォームは、今後の状況でどこまでやるかを考慮してすすめます。屋根葺き替えをすれば十数年もつとしても、数年後にお住まいを手放すならそこまでの工事は必要ないかもしれません。外壁塗装センターではお客様のご要望を踏まえ、最適な工事をご提案しておりますので、外装リフォームをお考えの方はお気軽にご連絡ください。
記事内に記載されている金額は2021年06月09日時点での費用となります。
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