宇宙直系の断熱塗料といえば「ガイナ」が有名ですが、ロケット直系の技術を応用したお住まい用の塗料は他にもあります。日本特殊塗料の屋根塗装用塗料「パラサーモSi」です。
社名からして凄そうな会社は1929年に航空機用塗料会社として設立されました。ご存知の方も多いと思いますが、終戦後はGHQによって、航空機の製造を全面的に禁止されたため、日本特殊塗料は休業状態となったそうです。会社が息を吹き返すのは1951年に発売したセメント瓦用塗料「スレコート」のヒットによってです。屋根塗装の塗料を作っていたなんて、何だかとても身近に感じます。
この会社の原点である航空機用塗料は戦後、民間航空が再開されると同時に躍進します。現在、民間の航空会社に採用されているとともに、政府専用機や各航空会社の特別塗装機などを彩ってきました。次世代超音速航空機「SST(supersonic transport)」用の塗料の研究開発にも着手し、宇宙航空研究開発機構のH-II Aロケットにも採用されています。
外壁塗装や屋根塗装用の塗料の開発も続けられており、次世代超音速航空機とH-II Aロケット直系の技術から作られた遮熱塗料が「パラサーモSi」です。次世代超音速航空機とロケットですから、その性能もすべての面においてかなり期待できそうです。
最近は冥王星に人工衛星が再接近したり、アポロが月面着陸した記念日だったり、ソユーズに日本人宇宙飛行士が乗り込んだりと宇宙の話題が多いですね。
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