どんな建築物でも年月を経るとお手入れが必要になってきます。その中でも金属部の錆は厄介なものです。建物の改修時や塗り替え時にはその錆を完全に除去してあげることが理想ですが、様々な理由から不可能なことがあります。形状が複雑だったり、狭かったりして完全にケレンできないような部位、粉塵や騒音、火花を出せない作業環境などがその理由です。
どうしても取り除けない錆に塗装することによってその影響を極力軽減するのが「ハイポンサビスタ」です。下塗りの錆止め塗料よりも先に塗布する素地調整補助剤です。
錆は金属が電子を失い、イオン化することよって起こります。理論的には失った分の電子を再び与えれば錆はそこで止まります。また錆は酸化現象でもあるわけですから、酸素に触れないようにすれば錆の進行は止まるはずです。ハイポンサビスタはイオントラップ技術よって電子を安定させます。また錆へ深く浸透し、遮蔽しますから錆びていない部分へ錆が広がることも防ぎます。 金属部の錆は腐食であり、構造上の強度の問題や安全性にも繋がります。理想をいえば、錆が発生する前に塗り替えなどのメンテナンスをしたいものです。錆を見つけたら、できるだけ早く対処した方が良いでしょう。
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