外壁塗装で使う塗料のカタログなどを眺めていますと、「カチオン系シーラー」や「カチオン系塗料」といった言葉をたまに見つけることができます。「カチオン」、聞き慣れない言葉ですが、電着塗装では一般的な言葉だそうです。電着塗装とは塗装するものを塗料液の中に沈め、そこに電気を流し、塗装する方法です。自動車などの金属部品では一般的と言われています。
一般的な建築にもプラスとマイナスの電気極性を利用した塗装が用いられています。ご存知の通り、プラスとマイナスは御互いに引き合う性質があり、くっつくと安定した物質になります。カチオンは「正の電荷、プラス」という意味で、この性質を持った塗料を「カチオン系」と呼んでいます。これをアニオン、「負の電荷、マイナス」の性質を持った下地や塗膜に塗ることによってより強固で安定した塗膜となるのです。
カチオン系のシーラーはスレート、コンクリート、モルタルの他、ケイカル板や石膏ボート板などの下塗りに適しており、この上に仕上げ用塗料を中塗り・上塗りして仕上げます。マイナスの電化を持った下地にプラスのシーラーでより塗料が密着するわけです。
カチオン系の下塗り材は外壁塗装でも一般的であり、前述のようにスレート、コンクリート、モルタルの他、ケイカル板や石膏ボート板に使われています。例えば、軒天の塗装などには水性カチオンシーラーで下塗り、ケンエースGⅡで仕上げ塗りといった仕様が一般的です。
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