本日ご紹介いたしますのは町田市で行った屋根塗装の事前調査です。
数年前に太陽光パネルを設置したそうですが、その時に特に屋根のメンテナンスをしていないということで、今回のご依頼となりました。
屋根に上って最初に目についたのは南側と北側の色の違いです(左写真)。写真の左側は北側になるのですが、苔の発生によって茶色っぽくなっています。それに対して南側の屋根は苔こそ生えていませんが、塗膜が劣化して白っぽくなっています。苔の発生や塗膜の劣化は言うまでもなく屋根塗装のサインです。屋根材自体がダメになる前に、対処しなければなりません。
スレートの欠けが見つかりました(左写真)。近くに枝があることから、おそらく枝がスレートの下に入り込んで欠けてしまったのでしょう。屋根材の下には防水紙があるので屋根材の欠けからすぐに水分が内部入るわけではありません。しかし、このまま放置すれば防水紙も傷み、いずれ雨漏りしてしまいます。
棟板金を固定する釘が浮いています(右写真)。釘の浮き、すなわち固定力が落ちると強風などで飛散する可能性があります。幸いにも、浮いた釘を打ち込んでみると、しっかり留まるので中の貫板は問題なさそうです。浮いた釘は数箇所ありましたので、工事に合わせてメンテナンスしておきましょう。
雨樋に溜まった落ち葉も見逃せません。この状況では排水がスムーズに行えないでしょう。また、縦樋に流れ込んで詰りを起こすと、簡単に対処できなくなります。たかが雨樋と思われるかもしれませんが、雨樋が正しく機能しないと、雨水が外壁を伝って地上に流れたりします。それにより汚れが付着したり、劣化を進める要因になることがありますので注意が必要です。
今回の事前点検から、スレートの欠けの補修と屋根塗装、さらに雨樋清掃をご提案いたしました。屋根はお住まいの寿命を決めるといわれるほど重要な部位です。大切なお住まいを長持ちさせるためには、定期的な点検を行い、不具合が見つかった場合は早めに対応するよう心がけましょう。
記事内に記載されている金額は2021年06月12日時点での費用となります。
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