幕板だけの劣化が目立ち、汚く見えてしまう
お客様は「幕板だけが変色して汚く見えてしまう」とのお悩みをお持ちで、「まさか雨漏れなどしているのでは?」など不安を抱えていました。
今回の住宅に使われていた幕板は樹脂製のモールで、サイディングとは別の資材が使用されていたため、耐用年数の違いから劣化が目立っていました。建てた建築業者さんの選択したものが樹脂製で安価な物だったのでしょう。樹脂製なので、腐食の恐れはさほどしなくてもよいでしょう。ただ変色が目立つのは気になります。
そもそも幕板を使用する目的の意味は?
幕板を付ける一つの理由は建物の見栄えが良くなるからです。飾り(アクセント)が付いていた方が建物全体が素敵に見えますよね。サイディングや外壁材の色分けや、異なる外壁資材を区分けするセパレーションカラーとしてもにも使用されます。
二つ目の理由は、今回のサイディングは横張りタイプのサイディングですが、特に縦張りのサイディングの場合は見切り材(幕板・見切り材など)が必要です。一般住宅2階外壁の屋根までの高さは約6メートル程あり、サイデングの一枚の長さは3メートル位です。ですので、一枚で屋根までの壁をおおいかぶせることが出来ず、必ず継ぎ目(ジョイント)が発生してしまうからです。必ず切り口が出てしまうために隠す方法として、用いられることが多いです。一般の運送車両での搬送にも関わってきます、これ以上長いサイディングは日本の道路事情、運送上困難なため、ほぼ3~5メートル未満程度になっている資材がほとんどです。
三つ目の理由は、在来工法による建物では一階の柱と二階の柱の間に必ず梁(胴差)が入っています。外周を大きな梁(胴差)でつないであります。建物の揺れは上に行くほど、振り子のように大きくなりますが、中間に梁(胴差)を入れることにより補強になり、中間で分散し揺れが最小限になる為です。サイディングを梁部分を跨いで貼ってしまうと、一・二階それぞれ揺れる大きさが違うため耐えきれず割れてしまうため、割れ防止で中間に幕板などを入れてあります。
それぞれ、その他にも理由はありますが、これらが代表的な問題点です。
今回は君津市にお住まいで幕板の劣化により不安になってしまったお客様でした。住宅には色々な資材が使用されているため、それぞれの耐用年数を合わせることは非常に難しく思われます。資材の劣化する前に一度塗装をして表面の保護(塗装・塗膜)をすると、劣化しやすい資材も耐用年数を伸ばせるので、一部分だけの劣化を軽減することが出来ます。
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