足場を組み、飛散防止ネットも取付が終了し早速作業に取り掛かります。
今回の建物は3階建ての集合住宅で、
外壁の3面がタイル貼り、残り1面はALCです。
現場調査の時点ではタイルの割れやヒビ剥落もあり
外壁目地やシーリングの劣化も目立っていました。
ALC目地にシーリングを増し打ちで充填させました。
工事を行う際、サイディング外壁の目地シーリングは打ち替えです
(シーリング増し打ちと打ち替えの違い)
打ち替えは古いシーリングを撤去して新しいものを充填させる方法。
増し打ちは撤去をせずにそのまま新しいシーリングを充填させる方法です。
シーリング工事と一緒にクラックの補修も行っています。
足場を架設し終えたので外壁のタイル面は全面しっかり点検していきます。
点検の方法は打診棒と呼ばれる棒を使用し、タイル面をコンコンと叩いていきます。
叩いた時の音や感覚でタイルがしっかり密着しているか、浮いているかを確認します。
浮きが確認できた部分は撤去し補修、新しいタイルを貼っていきます。
タイルを撤去するのは電動工具を使用して剥がしていきます。
写真の様なディスクグラインダーを使用して切断して撤去する場合もあります。
タイル面の目地シーリングはタイルの補修が終了後に取り掛かる予定です。
集合住宅の多くの場合は戸建て住宅と違い、住人の方が工事を行うことを決定するわけではありません。
戸建て住宅は自分の意志と自分のお金で工事を決断するため、音なども比較的我慢しやすいのですが
集合住宅では建物の所有者が工事を行うか否かを決定致します。
その為、工事中の音や家の出入りの不便さなどで住民の方々は非常にストレスを感じる場合も多く
どうか工事期間中、天気に恵まれ、順調に作業を進められるよう願いたいですね・・・
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