今日はサイディングの目地シールを打ち替える作業です。
たくさんの建物で塗装工事をさせていただいていますが、建築時に目地が適切に施工されている建物がなんと少ないことかと。
目地幅が狭すぎるもの、深さが足りずわずか2mm程度しか打ちしろのない物、本来シールを施工してはいけないところをシールしてしまっているものなど。
改修時にそれらをすべて完全に修正できるわけではありませんが、そういった不具合に気づいた上で塗り替えするのとしないのとでは施工方法や作業者への指示も違ってきます。
目地の両端にカッターを入れてサイディングから古い目地を切り離します。
正しく施工された目地であれば、このようにシール材を撤去することができます。
正しく施工されていない目地の場合は、別の方法で撤去します。
撤去途中の目地です。 茶色く見えているのは「ボンドブレーカー」といい、シールが目地の底面で接着するのを防いでいます。
建物が揺れるときに、ひずみが発生する目地を「ワーキングジョイント(挙動のある目地)」といいます。
ワーキングジョイントのシールは底面で接着せず、サイディングに触れる2面だけ接着されている状態が良いとされています。
理由は、2面接着の方がシール材の伸び縮みに無理な力がかからないため長持ちするからです。
この部分は左側のコーナー部材とサイディングの端部が数ミリずつ重なっている目地です。
「合いじゃくり」という端部形状で、他の目地と異なり幅がかなり狭くなっています。
狭い分、シールが無くても雨は侵入しにくいのですが、完全に防水されているわけではないので始末が悪いんです。
シール材はある程度の厚みを持たせないと、期待する耐久性が発揮されません。
後から目地幅を広げることはできませんので、シールはそのまま施工しますが目地を保護するためにも、この後施工する外壁塗料には少しでも良いものを使いたいです。
記事内に記載されている金額は2017年10月08日時点での費用となります。
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