「黒は日光を吸収しやすいから暑くなりやすい」、「白は日光を反射しやすいから暑くなりにくい」、一般的な知識としてこれらのことが知られていますが、具体的にどの程度違うのでしょうか。今夏はとても暑い夏になるということなので調べた結果、とんでもないことが分かりました。やはり白には凄い効果があったのです。
現在では建材に予め遮熱塗料したものが販売されています。一般的な塗料の黒が塗られたコロニアル(スレート・カラーベスト)の屋根材と白の遮熱塗料が塗られたものの比較データがケイミューから発表されています。それによりますと、白の遮熱塗料が塗られたコロニアルは黒のものよりも屋根表面で-19℃、屋根裏で-12℃を記録したそうです。結構な温度差です。
黒と白の差は衣服でも大きいようです。あるデータでは気温33℃の時に着衣した黒と白のTシャツの温度を測ったところ、白は35.3℃、黒は47.3℃だったそうです。この12℃差はかなり大きいと思います。最近、私も徒歩で通勤した際、黒と白のシャツを着較べてみたのですが、本当に黒は暑いのです。汗をかいた量も全く違いました。
真夏、炎天下で作業する時も白い服ならば熱中症対策にも効果があるということです。なお、寒冷色では心理的視覚効果で-3℃を感じられるそうですから、いかにも涼しげな薄いライトブルーの服ならばさらに効果を得ることができるでしょう。黒と白では思った以上に温度差があったのでした。
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