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2019年度版 外壁材の種類の確実な見分け方

決定版!外壁の確実な見分け方
 一昔前に較べると、建物の外壁はさまざまな意匠のものが増えました。レンガ調やタイル調はもちろんのこと、天然石を切り出したような石材調、漆喰調、木材調、モダンなものまで、それこそ数え切れないくらいあります。戸建て住宅の場合、外壁に使われる建築資材は限られていますが、どの外壁材が使われているかは見た目だけで判断するのは難しくなっている状態です。
 ご所有なさっているご自分の建物を外壁を正しく知っていなければ、適切にメンテナンスすることも難しいですよね。ご自分の建物の外壁材を知ることは長持ちさせ、快適に住み続けるためにも絶対に必要なことなのです。
 ここでは各外壁材の特徴からそれを利用して見分ける方法まで、普段では分かりづらく知ることができなかった外壁の種類の判別方法を解説していきます。

大事なお家の外壁のこと、詳しく知っておきましょう

 どんなお家でも必ず必要になる外壁のメンテナンス、その時のためにご自宅の外壁の種類くらいは知っておきたいですよね。ご自宅の外壁の種類を知れば、メンテナンスに対する理解度も深まるし、お手入れの重要さも分かると思います。
ご自宅の外壁の種類を知ればメンテナンスに対する理解度も深まりお手入れの重要さも分かります!

 ほとんどの方はご自宅の外壁の種類を知っていると思います。しかし、中には「おそらく窯業系サイディングだと思うけど…」とうろ覚えの方や、「複数の外壁材が使われていて把握できていない」という方もおられるのではないでしょうか。そんな方に外壁の種類の見分け方をご紹介します。


外壁材の種類と特徴

 一般的な戸建て住宅に使われる外壁材は種類が多いものの、市場シェアの70%以上が窯業系サイディングで占められています。2位がモルタルで10%程度、3位が金属系サイディングで9パーセント程度、ALCが3%程度です。
外壁材の市場シェアについての円グラフ
 窯業系サイディングが約8割というデータもありますから、ご自宅の外壁材が何か迷われたら窯業系サイディングである可能性が極めて高いと言えるでしょう。しかし、必ずしもそうであるとは限りません。ご自宅の外壁材を正確に知っておくことはこれからお家を維持していく上で大切なことです。

 外壁材によってメンテナンスサイクルも相性の良い塗料も変わってきますから、ぜひ種類と特徴を知っておいてほしいのです。それでは各外壁材の特徴を見ていきましょう。

圧倒的シェアを誇る窯業系サイディング

窯業系サイディングの画像
 セメントに木質系の繊維を混ぜて成型し、加工したもの。型に流し込んでよって成型するので、どんな形にもできるし、塗料によって色付けされているので、塗り替えによって自由に色を変えることもできます。

 また、最近のものはインクジェットプリンターで塗装されるものもあり、より精密な色付けができるようになりました。厚みがあるものは意匠の凹凸も深くできますので、高級感も増します。
表面の凹凸や色など 多彩なデザインのものがある

ポイント

窯業系サイディングの見た目のポイント!

大きさ

455×3030mmのものがほとんど

厚み
12mm(現在は製造されていない)14mm 15mm 16mm 18mm
特記事項

3030mmのところに目地ができるので、
それを隠すために幕板を付ける建物も多い



目地がないシームレスな外壁が実現できるモルタル外壁

モルタル外壁の画像
 セメントと砂を1対3の割合で混ぜ、水を加えて練ったものです。塗り壁材なので、継ぎ目のないシームレスな外壁を実現できます。
「スタッコ 仕上げ」化粧漆喰を5~10mm程度の 厚さで吹き付ける
「吹き付け タイル 仕上げ」吹き付けガンで仕上げる
「リシン 仕上げ」砂粒を吹き付ける
「左官 仕上げ」コテ跡を残す
 実際の仕上げは化粧漆喰を5~10mm程度の厚さで吹き付けるスタッコ仕上げ、砂粒を吹き付けるリシン仕上げ、吹き付けガンで仕上げる吹き付けタイル仕上げ、コテ跡を残す左官仕上げなどがあります。

ポイント

モルタル外壁の見た目のポイント!

大きさ
定形はなく、建物の外壁の大きさに依存する
厚み
工法によって異なる
特記事項

目地の無いシームレスな外壁を実現可能だが、クラックが出やすい。 0.3mm以上のクラックは補修する必要がある。



最近シェアが増えつつある金属系サイディング

金属系サイディングの画像
 文字通り、ステンレス、アルミ、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材。これらのうち、ステンレスとアルミは高価なので、一般的にはガルバリウム鋼板から作られたものが普及している。

 金属だと暑い・うるさいというイメージがあるが、遮熱塗料で塗装された上に断熱材と一体型になっているものも多く、昔のイメージとはかけ離れたものになっているものも多い。
金属系サイディングの断面図
金属だと暑い・うるさいイメージがあるが遮熱塗料で塗装された上に断熱材と一体型のものも多い

ポイント

金属系サイディングの見た目のポイント!

大きさ
縦2438~4000mm 
横260~400mm(メーカーと製品によって大きくことなる)
厚み
12~18mm(メーカーと製品によって異なる)
特記事項

これまではシンプルでモダンなデザインのものが多かったが、
インクジェットプリンターで塗装されるようになってからは
窯業系サイディングに迫る意匠性のものも多い。



一定の人気とシェアを持つALC

ALCの画像
 コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって計量化したコンクリートパネル。この細かい気泡は断熱性能を上げるためにも役立っている。

 パネル内部は鉄筋やスチール製の金網で補強されるため、かなり頑健な外壁材。外壁の他、間仕切壁、床、屋根にも使用される。鉄骨造、鉄筋コンクリート造用の厚形パネルと木造や鉄骨造用の薄形パネルがある。
発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませる ことにより軽量化したコンクリートパネル
表面を切削・加工したものなど 厚さを生かした様々なタイプのものがある

ポイント

ALCの見た目のポイント!

大きさ(厚型パネル)
縦6000mm以下、横2400mm以下(平パネル) 
または縦6000mm以下、横610mm以下(平パネル)
大きさ(薄型パネル)
縦3000mm以下(平パネル)、または縦2400mm以下(意匠パネル)
横606mm以下(外壁用)
厚み
100~200mm(厚形パネル) 35~75mm(薄形パネル)
特記事項

タイルを貼り付けたものや、厚さを生かして表面を切削・加工したものなど さまざまなタイプのものがある。
目地は圧着する部分はなく、全てシーリング処理される。



その他の外壁材

 戸建て住宅全体に占める割合は少ないのですが、世の中には様々な外壁材があります。戸建て住宅などに普及しないのは費用が高かったり、これまでの実績がなかったりするからです。古くから日本で使われてきた漆喰や土壁などは施工できる職人も減っています。
タイルの画像
タイル

 粘土などを焼き固めたものであり、粘土瓦とほぼ同じものであることから、耐用年数もかなり長い。
 窯業系サイディングや金属系サイディングでタイルを模したものもあるが、質感や目地の素材の違いなとですぐに見分けることが可能。
●タイルの見た目のポイント!
目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われている

木製サイディングと焼き杉の画像
木製サイディング

 非常に硬く、虫害にも強い天然木を加工したもの。腐食に強く、耐火性を備えたものもあるるが、非常に高価。
 日本ではかつて杉の表面を焼いて加工した焼き杉の外壁材が一般的だったが、現在ではとても高価になってしまった。
●木製サイディングの見た目のポイント!
天然木を切り出して加工したものなので見分けるのは容易

漆喰と土壁の画像
漆喰・土壁

 城郭や蔵などでは一般的だが、個人のお住まいで使用される例は減ってきている。
 湿度の調整機能に優れているが防水性が低い。施工できる職人も激減しているので年々、高価になりつつある。
●漆喰・土壁の見た目のポイント!
シームレスな外壁でなおかつ塗装などがされていない。漆喰は白、土壁は土色と素材そのままの色をしている。

樹脂系サイディング

 塗装が不要で耐用年数は30年以上、燃えにくくなおかつ軽いという建材としての要件をほぼ満たす外壁材がポリマー樹脂のサイディングである。日本では馴染みがない素材なのか、ほとんど普及していない。

●樹脂系サイディングの見た目のポイント!
見た感じがいかにもポリマー(プラスチック)樹脂という感じを受ける(ものもある)。樹脂製の雨樋のような質感をしているものもある。


各外壁材の見分け方 ~実戦編~
外壁を見分ける上では その違いを覚えることが重要です!
 各外壁材の特徴と見た目のポイントを覚えたところで、お外に出て貴方のお家の外壁を判別してみましょう。貴方のお家の外壁とお隣の外壁はほぼ同じものでしょうか。それとも、全く違うものでしょうか。

 同じ場合でも、全く違う場合でも、はその差異を観察してみましょう。外壁を見分ける上ではその違いを覚えることが重要です。まずは基本的なことから覚えていきましょう。

01基本は見た目、 まずは目地の有無から
外壁の目地

目地がある外壁材、目地はあるけど目立たない外壁材、目地が全くない外壁材がある

目地がある→・窯業系サイディング・ALC 目地が無い→・モルタル外壁 目地はあるが 目立たない→・金属系サイディング
 窯業系サイディングとALCにはシーリング材が充填されている目地があります。金属系サイディングにも目地はあるのですが、隠されていたり、露出を少なくする工夫がされているため、目立ちません。

 全く目地がない外壁としてはモルタル外壁が挙げられます。はっきりとした目地が確認できれば、モルタルではありませんし、窯業系サイディングである可能性も低くなります。

目地にシーリング材が充填されている→窯業系サイディングやALC
 モルタル外壁か、金属系サイディングのどちらかということになれば、判別は容易でしょう。
 モルタル外壁はざらざらしたリシン仕上げやスタッコ仕上げかタイル吹き塗装です。一方で金属系サイディングはシンプルでモダンなデザインか、インクジェットプリンターで凝った塗装がされています。

目地がある外壁で外壁表面の模様がリシン仕上げや スタッコ仕上げ、タイル吹きなどの手作業→モルタル外壁
目地があるが目立たない外壁でシンプルでモダンなデザインか インクジェットプリンターで凝った塗装→金属系サイディング


02目地の方向と位置を確認する
 ここで窯業系サイディングとALCの大きさを思い出してみましょう。
 窯業系サイディングは縦の長さが3030mmです。つまり約3mのところには水平方向の目地が必ずあることになります。

 この目地、見せることを嫌ってか幕板で隠している家も多く、その場合は幕板があります。幕板がある家はそれだけで窯業系サイディングの可能性が高くなります。
窯業系サイディングは縦の長さが3030mm
窯業系サイディングは縦の長さ約3mのところに水平方向の目地がある
目地を幕板で隠している家も多く 幕板がある家はそれだけで 窯業系サイディングの可能性が高い
 2階建ての場合、窯業系サイディングで水平方向の目地があるのは1階と2階の間くらいで、ちょうど幕板の位置になります。

 窯業系サイディングの場合、サイディングボードの垂直方向の合わせ目は圧着なので、シーリングが充填されることはありません。垂直方向の目地はサイズを合わせるために切断されたことを示すもので、ここには必ずシーリング材が充填されます。

縦の長さ約3mの位置に 水平方向の目地があり幕板が設置されていることが多い→窯業系サイディング

03横幅の大きさを計測する
外壁の横幅を測る様子
 ちょっと、想像してください。細い板を何枚も並べて外壁を作った場合と太い板を数枚並べて作った場合、どちらが雨漏りしやすいでしょうか。答えは隙間が多くなってしまう細い板の外壁ですよね。外壁もこれと同じです。外壁材をわざわざ細くして接合部を多くするよりも、幅いっぱいに使ってできるだけ接合部をできるだけ少なくしたほうが雨漏りするリスクは少なくなります。

 ここでも窯業系サイディングのサイズを思い出してください。窯業系サイディングの横幅は455mmのものがほとんどです。メジャーなどで外壁の横幅を測ってみて、横幅が455mmのものが多ければ、窯業系サイディングと考えて間違いないでしょう。

横幅は455mmのものが多い場合→窯業系サイディング

04外壁の厚みに注目する
 ALCの場合、厚みが100mm以上のものが多く、他の外壁材と較べると大変、分厚い壁と言えます。窓などを開けてみて真横から見てやたらと外壁材が厚いければALCの可能盛大です。
ALCの場合 横幅は300mm~600mmのものがほとんど
ALCの場合厚さは薄いものでも35mm
ALCでは窓が外壁の面よりも 内側にあることが多い
 窯業系サイディングでは厚いものでも18mm、一方でALCでは薄いものでも35mmです。外壁の厚みはほぼ倍近く違うことになります。この厚みはサッシなどの取り付けにも影響してきます。

 ALCでは窓が外壁の面よりも内側にあることが多いのです(出窓は除きます)。ちなみにALCパネルの横幅は300~600mmのものが多く、一律ではないので参考にはなりません。

厚さは薄いものでも35mm→ALC

05見た目以外でも判別可能叩いた感覚と音で判断する
ALCと窯業系サイディングとモルタルは 原料にセメントが使われており 金属系サイディングとは叩いた感覚と音が違う
 ALCと窯業系サイディング、さらにモルタルはいずもセメントが用いられています。これらに対して、金属系サイディングは鋼板です。叩いた感じも違いますし、音も違います。こういったことでも判断できるでしょう。

 下地に胴縁(外壁を固定するところ)がある場合、叩いた間隔と音が分かりにくいこともありますから、場所をずらして何箇所かを叩いてみましょう。

自信が持てない場合はプロに判断を任せましょう

 サイズに注目したり、目地の方向を確認したりして、「ご自宅の外壁材に何が使われているか、大方の判断はできた」という方も多いのではないでしょうか。「何となくは分かったけど、確信が持てない」という方もいると思います。
 インクジェットプリンターによる塗装が可能となった現在、窯業系サイディングも、金属系サイディングも、ALCも、似たデザインのものが増えてきました。

似たデザインのものが増えてきている
 例えば、下の画像を見てください。この石材調のボード、どの外壁材か分かるでしょうか。正解は金属系サイディングです。

家の画像
 では、こちらのモダンな縦貼りのパネルはどちらか分かるでしょうか。一見、金属系サイディングに見えますが、こちらはALCになります。これらは見分けにくい外壁の一例です。本当に難しいですよね。
家の画像
 迷ったら、プロに頼むのが一番です。街の外壁塗装やさんでは無料点検を行っております。しっかりとお家を点検し、貴方の家の外壁材を判断し、それにあったメンテナンスをアドバイスいたします。お家に複数の外壁材が使われていて判断がつかなくて困っているという方も一度、プロに見てもらえば安心できるでしょう。

街の外壁塗装やさんはしっかりとお家を点検し、貴方の家の外壁材に あったメンテナンスをアドバイスいたします!


外壁の見分け方についてのまとめ
  • 現在、外壁の7~8割は窯業系サイディングが占めています
  • 次に多いのはモルタルで約10%程度、続いて金属系サイディング、ALCと続きます
  • 外壁は目地があるものとないものに大別できます
  • 塗装技術の進歩によって外壁を見分けることが難しくなりました
  • 外壁材を見分けるためにはまず目地の有無を確認しましょう
  • 目地の方向と位置、外壁材の横幅から窯業系サイディングは判別可能です
  • ALCはパネルの厚みが最低でも窯業系の2倍あります
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2019年度版 外壁材の種類の確実な見分け方

決定版!外壁の確実な見分け方
 一昔前に較べると、建物の外壁はさまざまな意匠のものが増えました。レンガ調やタイル調はもちろんのこと、天然石を切り出したような石材調、漆喰調、木材調、モダンなものまで、それこそ数え切れないくらいあります。戸建て住宅の場合、外壁に使われる建築資材は限られていますが、どの外壁材が使われているかは見た目だけで判断するのは難しくなっている状態です。
 ご所有なさっているご自分の建物を外壁を正しく知っていなければ、適切にメンテナンスすることも難しいですよね。ご自分の建物の外壁材を知ることは長持ちさせ、快適に住み続けるためにも絶対に必要なことなのです。
 ここでは各外壁材の特徴からそれを利用して見分ける方法まで、普段では分かりづらく知ることができなかった外壁の種類の判別方法を解説していきます。

大事なお家の外壁のこと、詳しく知っておきましょう

 どんなお家でも必ず必要になる外壁のメンテナンス、その時のためにご自宅の外壁の種類くらいは知っておきたいですよね。ご自宅の外壁の種類を知れば、メンテナンスに対する理解度も深まるし、お手入れの重要さも分かると思います。
ご自宅の外壁の種類を知ればメンテナンスに対する理解度も深まりお手入れの重要さも分かります!

 ほとんどの方はご自宅の外壁の種類を知っていると思います。しかし、中には「おそらく窯業系サイディングだと思うけど…」とうろ覚えの方や、「複数の外壁材が使われていて把握できていない」という方もおられるのではないでしょうか。そんな方に外壁の種類の見分け方をご紹介します。


外壁材の種類と特徴

 一般的な戸建て住宅に使われる外壁材は種類が多いものの、市場シェアの70%以上が窯業系サイディングで占められています。2位がモルタルで10%程度、3位が金属系サイディングで9パーセント程度、ALCが3%程度です。
外壁材の市場シェアについての円グラフ
 窯業系サイディングが約8割というデータもありますから、ご自宅の外壁材が何か迷われたら窯業系サイディングである可能性が極めて高いと言えるでしょう。しかし、必ずしもそうであるとは限りません。ご自宅の外壁材を正確に知っておくことはこれからお家を維持していく上で大切なことです。

 外壁材によってメンテナンスサイクルも相性の良い塗料も変わってきますから、ぜひ種類と特徴を知っておいてほしいのです。それでは各外壁材の特徴を見ていきましょう。

圧倒的シェアを誇る窯業系サイディング

窯業系サイディングの画像
 セメントに木質系の繊維を混ぜて成型し、加工したもの。型に流し込んでよって成型するので、どんな形にもできるし、塗料によって色付けされているので、塗り替えによって自由に色を変えることもできます。

 また、最近のものはインクジェットプリンターで塗装されるものもあり、より精密な色付けができるようになりました。厚みがあるものは意匠の凹凸も深くできますので、高級感も増します。
表面の凹凸や色など 多彩なデザインのものがある

ポイント

窯業系サイディングの見た目のポイント!

大きさ

455×3030mmのものがほとんど

厚み
12mm(現在は製造されていない)14mm 15mm 16mm 18mm
特記事項

3030mmのところに目地ができるので、
それを隠すために幕板を付ける建物も多い



目地がないシームレスな外壁が実現できるモルタル外壁

モルタル外壁の画像
 セメントと砂を1対3の割合で混ぜ、水を加えて練ったものです。塗り壁材なので、継ぎ目のないシームレスな外壁を実現できます。
「スタッコ 仕上げ」化粧漆喰を5~10mm程度の 厚さで吹き付ける
「吹き付け タイル 仕上げ」吹き付けガンで仕上げる
「リシン 仕上げ」砂粒を吹き付ける
「左官 仕上げ」コテ跡を残す
 実際の仕上げは化粧漆喰を5~10mm程度の厚さで吹き付けるスタッコ仕上げ、砂粒を吹き付けるリシン仕上げ、吹き付けガンで仕上げる吹き付けタイル仕上げ、コテ跡を残す左官仕上げなどがあります。

ポイント

モルタル外壁の見た目のポイント!

大きさ
定形はなく、建物の外壁の大きさに依存する
厚み
工法によって異なる
特記事項

目地の無いシームレスな外壁を実現可能だが、クラックが出やすい。 0.3mm以上のクラックは補修する必要がある。



最近シェアが増えつつある金属系サイディング

金属系サイディングの画像
 文字通り、ステンレス、アルミ、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材。これらのうち、ステンレスとアルミは高価なので、一般的にはガルバリウム鋼板から作られたものが普及している。

 金属だと暑い・うるさいというイメージがあるが、遮熱塗料で塗装された上に断熱材と一体型になっているものも多く、昔のイメージとはかけ離れたものになっているものも多い。
金属系サイディングの断面図
金属だと暑い・うるさいイメージがあるが遮熱塗料で塗装された上に断熱材と一体型のものも多い

ポイント

金属系サイディングの見た目のポイント!

大きさ
縦2438~4000mm 
横260~400mm(メーカーと製品によって大きくことなる)
厚み
12~18mm(メーカーと製品によって異なる)
特記事項

これまではシンプルでモダンなデザインのものが多かったが、
インクジェットプリンターで塗装されるようになってからは
窯業系サイディングに迫る意匠性のものも多い。



一定の人気とシェアを持つALC

ALCの画像
 コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって計量化したコンクリートパネル。この細かい気泡は断熱性能を上げるためにも役立っている。

 パネル内部は鉄筋やスチール製の金網で補強されるため、かなり頑健な外壁材。外壁の他、間仕切壁、床、屋根にも使用される。鉄骨造、鉄筋コンクリート造用の厚形パネルと木造や鉄骨造用の薄形パネルがある。
発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませる ことにより軽量化したコンクリートパネル
表面を切削・加工したものなど 厚さを生かした様々なタイプのものがある

ポイント

ALCの見た目のポイント!

大きさ(厚型パネル)
縦6000mm以下、横2400mm以下(平パネル) 
または縦6000mm以下、横610mm以下(平パネル)
大きさ(薄型パネル)
縦3000mm以下(平パネル)、または縦2400mm以下(意匠パネル)
横606mm以下(外壁用)
厚み
100~200mm(厚形パネル) 35~75mm(薄形パネル)
特記事項

タイルを貼り付けたものや、厚さを生かして表面を切削・加工したものなど さまざまなタイプのものがある。
目地は圧着する部分はなく、全てシーリング処理される。



その他の外壁材

 戸建て住宅全体に占める割合は少ないのですが、世の中には様々な外壁材があります。戸建て住宅などに普及しないのは費用が高かったり、これまでの実績がなかったりするからです。古くから日本で使われてきた漆喰や土壁などは施工できる職人も減っています。
タイルの画像
タイル

 粘土などを焼き固めたものであり、粘土瓦とほぼ同じものであることから、耐用年数もかなり長い。
 窯業系サイディングや金属系サイディングでタイルを模したものもあるが、質感や目地の素材の違いなとですぐに見分けることが可能。
●タイルの見た目のポイント!
目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われている

木製サイディングと焼き杉の画像
木製サイディング

 非常に硬く、虫害にも強い天然木を加工したもの。腐食に強く、耐火性を備えたものもあるるが、非常に高価。
 日本ではかつて杉の表面を焼いて加工した焼き杉の外壁材が一般的だったが、現在ではとても高価になってしまった。
●木製サイディングの見た目のポイント!
天然木を切り出して加工したものなので見分けるのは容易

漆喰と土壁の画像
漆喰・土壁

 城郭や蔵などでは一般的だが、個人のお住まいで使用される例は減ってきている。
 湿度の調整機能に優れているが防水性が低い。施工できる職人も激減しているので年々、高価になりつつある。
●漆喰・土壁の見た目のポイント!
シームレスな外壁でなおかつ塗装などがされていない。漆喰は白、土壁は土色と素材そのままの色をしている。

樹脂系サイディング

 塗装が不要で耐用年数は30年以上、燃えにくくなおかつ軽いという建材としての要件をほぼ満たす外壁材がポリマー樹脂のサイディングである。日本では馴染みがない素材なのか、ほとんど普及していない。

●樹脂系サイディングの見た目のポイント!
見た感じがいかにもポリマー(プラスチック)樹脂という感じを受ける(ものもある)。樹脂製の雨樋のような質感をしているものもある。


各外壁材の見分け方 ~実戦編~
外壁を見分ける上では その違いを覚えることが重要です!
 各外壁材の特徴と見た目のポイントを覚えたところで、お外に出て貴方のお家の外壁を判別してみましょう。貴方のお家の外壁とお隣の外壁はほぼ同じものでしょうか。それとも、全く違うものでしょうか。

 同じ場合でも、全く違う場合でも、はその差異を観察してみましょう。外壁を見分ける上ではその違いを覚えることが重要です。まずは基本的なことから覚えていきましょう。

01基本は見た目、 まずは目地の有無から
外壁の目地

目地がある外壁材、目地はあるけど目立たない外壁材、目地が全くない外壁材がある

目地がある→・窯業系サイディング・ALC 目地が無い→・モルタル外壁 目地はあるが 目立たない→・金属系サイディング
 窯業系サイディングとALCにはシーリング材が充填されている目地があります。金属系サイディングにも目地はあるのですが、隠されていたり、露出を少なくする工夫がされているため、目立ちません。

 全く目地がない外壁としてはモルタル外壁が挙げられます。はっきりとした目地が確認できれば、モルタルではありませんし、窯業系サイディングである可能性も低くなります。

目地にシーリング材が充填されている→窯業系サイディングやALC
 モルタル外壁か、金属系サイディングのどちらかということになれば、判別は容易でしょう。
 モルタル外壁はざらざらしたリシン仕上げやスタッコ仕上げかタイル吹き塗装です。一方で金属系サイディングはシンプルでモダンなデザインか、インクジェットプリンターで凝った塗装がされています。

目地がある外壁で外壁表面の模様がリシン仕上げや スタッコ仕上げ、タイル吹きなどの手作業→モルタル外壁
目地があるが目立たない外壁でシンプルでモダンなデザインか インクジェットプリンターで凝った塗装→金属系サイディング


02目地の方向と位置を確認する
 ここで窯業系サイディングとALCの大きさを思い出してみましょう。
 窯業系サイディングは縦の長さが3030mmです。つまり約3mのところには水平方向の目地が必ずあることになります。

 この目地、見せることを嫌ってか幕板で隠している家も多く、その場合は幕板があります。幕板がある家はそれだけで窯業系サイディングの可能性が高くなります。
窯業系サイディングは縦の長さが3030mm
窯業系サイディングは縦の長さ約3mのところに水平方向の目地がある
目地を幕板で隠している家も多く 幕板がある家はそれだけで 窯業系サイディングの可能性が高い
 2階建ての場合、窯業系サイディングで水平方向の目地があるのは1階と2階の間くらいで、ちょうど幕板の位置になります。

 窯業系サイディングの場合、サイディングボードの垂直方向の合わせ目は圧着なので、シーリングが充填されることはありません。垂直方向の目地はサイズを合わせるために切断されたことを示すもので、ここには必ずシーリング材が充填されます。

縦の長さ約3mの位置に 水平方向の目地があり幕板が設置されていることが多い→窯業系サイディング

03横幅の大きさを計測する
外壁の横幅を測る様子
 ちょっと、想像してください。細い板を何枚も並べて外壁を作った場合と太い板を数枚並べて作った場合、どちらが雨漏りしやすいでしょうか。答えは隙間が多くなってしまう細い板の外壁ですよね。外壁もこれと同じです。外壁材をわざわざ細くして接合部を多くするよりも、幅いっぱいに使ってできるだけ接合部をできるだけ少なくしたほうが雨漏りするリスクは少なくなります。

 ここでも窯業系サイディングのサイズを思い出してください。窯業系サイディングの横幅は455mmのものがほとんどです。メジャーなどで外壁の横幅を測ってみて、横幅が455mmのものが多ければ、窯業系サイディングと考えて間違いないでしょう。

横幅は455mmのものが多い場合→窯業系サイディング

04外壁の厚みに注目する
 ALCの場合、厚みが100mm以上のものが多く、他の外壁材と較べると大変、分厚い壁と言えます。窓などを開けてみて真横から見てやたらと外壁材が厚いければALCの可能盛大です。
ALCの場合 横幅は300mm~600mmのものがほとんど
ALCの場合厚さは薄いものでも35mm
ALCでは窓が外壁の面よりも 内側にあることが多い
 窯業系サイディングでは厚いものでも18mm、一方でALCでは薄いものでも35mmです。外壁の厚みはほぼ倍近く違うことになります。この厚みはサッシなどの取り付けにも影響してきます。

 ALCでは窓が外壁の面よりも内側にあることが多いのです(出窓は除きます)。ちなみにALCパネルの横幅は300~600mmのものが多く、一律ではないので参考にはなりません。

厚さは薄いものでも35mm→ALC

05見た目以外でも判別可能叩いた感覚と音で判断する
ALCと窯業系サイディングとモルタルは 原料にセメントが使われており 金属系サイディングとは叩いた感覚と音が違う
 ALCと窯業系サイディング、さらにモルタルはいずもセメントが用いられています。これらに対して、金属系サイディングは鋼板です。叩いた感じも違いますし、音も違います。こういったことでも判断できるでしょう。

 下地に胴縁(外壁を固定するところ)がある場合、叩いた間隔と音が分かりにくいこともありますから、場所をずらして何箇所かを叩いてみましょう。

自信が持てない場合はプロに判断を任せましょう

 サイズに注目したり、目地の方向を確認したりして、「ご自宅の外壁材に何が使われているか、大方の判断はできた」という方も多いのではないでしょうか。「何となくは分かったけど、確信が持てない」という方もいると思います。
 インクジェットプリンターによる塗装が可能となった現在、窯業系サイディングも、金属系サイディングも、ALCも、似たデザインのものが増えてきました。

似たデザインのものが増えてきている
 例えば、下の画像を見てください。この石材調のボード、どの外壁材か分かるでしょうか。正解は金属系サイディングです。

家の画像
 では、こちらのモダンな縦貼りのパネルはどちらか分かるでしょうか。一見、金属系サイディングに見えますが、こちらはALCになります。これらは見分けにくい外壁の一例です。本当に難しいですよね。
家の画像
 迷ったら、プロに頼むのが一番です。街の外壁塗装やさんでは無料点検を行っております。しっかりとお家を点検し、貴方の家の外壁材を判断し、それにあったメンテナンスをアドバイスいたします。お家に複数の外壁材が使われていて判断がつかなくて困っているという方も一度、プロに見てもらえば安心できるでしょう。

街の外壁塗装やさんはしっかりとお家を点検し、貴方の家の外壁材に あったメンテナンスをアドバイスいたします!


外壁の見分け方についてのまとめ
  • 現在、外壁の7~8割は窯業系サイディングが占めています
  • 次に多いのはモルタルで約10%程度、続いて金属系サイディング、ALCと続きます
  • 外壁は目地があるものとないものに大別できます
  • 塗装技術の進歩によって外壁を見分けることが難しくなりました
  • 外壁材を見分けるためにはまず目地の有無を確認しましょう
  • 目地の方向と位置、外壁材の横幅から窯業系サイディングは判別可能です
  • ALCはパネルの厚みが最低でも窯業系の2倍あります

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