屋根の下地には必ず「防水紙(ルーフィング)」が施工されています。屋根材が直接雨水を通さないように見えますが、実際には強風時や経年劣化によって雨水が屋根材の下へ入り込むことがあります。その侵入水を最後に食い止めるのが防水紙です。
しかし、防水紙も永久に持つわけではありません。劣化や破れを放置すると雨漏りの原因となり、構造材まで腐食させてしまう可能性があります。
ここでは、築年数ごとの劣化事例や最新の防水紙施工例を写真付きで紹介し、その重要性を詳しく解説します。
築35年の住宅では、防水紙がボロボロに破れ、野地板まで腐食が進んでいました。防水紙の機能が完全に失われると、雨水は直接野地板に浸透し、木材が腐朽してしまいます。
このような状態になると、防水紙交換だけでなく野地板の張り替え工事も必要となり、修繕費用は大きく膨らみます。
築32年の防水紙は、一見破れは少ないものの、触ると硬化しており、防水性は低下しています。特に開口部(天窓まわり)は雨水の侵入リスクが高く、適切な重ね幅や防水テープ処理が求められます。
この段階での交換は、屋根材葺き替えと同時に行うのが効率的です。
瓦屋根の下の防水紙も経年劣化します。築45年の事例では、防水紙に穴が空き、下地の木材も一部欠損していました。瓦自体は耐久性がありますが、防水紙は20〜30年で劣化が進むため、定期的な点検と交換が必要です。
防水紙が水分を含んでボロボロになってしまうと、本来の防水機能を果たせません。画像のように穴や裂け目が多い状態では、雨水が直接下地へ到達し、雨漏りは時間の問題です。
ここまで劣化している場合、部分補修ではなく全面的な葺き替えが必要になります。
これは野地板に直接貼り付けるタイプで、釘穴からの雨水侵入を防ぐ高い防水性能があります。
さらに、高温下でも剥がれにくく、施工中の風によるバタつきもありません。長期的に雨漏りリスクを減らせる優れた建材です。
記事内に記載されている金額は2025年08月14日時点での費用となります。
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