木造2階建て外壁はサイデイング貼り住宅です。築15年経過していますがリフォームは初めてだそうです。サイデイングの要である目地のシーリングがはがれて下地が見えています。外壁のリフォームは10年ぐらいが適切といわれていますが現実にはなかなか難しいようです。15年も経過すると内部に雨水が相当浸透している可能性が高いのです。結果内部の木材の耐久性にも影響が出てくるかもしれません。新築の際業者も10年のメンテナンスをもっと告知する必要があると思います。お施主様の心情としても雨漏りがしてなかったら先延ばししたい気持ちもわからなくはないですが、住まいに関しては新築の時点でこれからのメンテナンス計画を立ててほしいですね。
1.シーリング材の破断
原因としては下塗り(プライマー)の不足か、塗り忘れ
が考えられます
。プライマーは接着剤の役割になりますのでプライマーが不足していると密着が悪く数年でシーリング材がはがれてきます。
2.シーリング材のひび割れ
日当たりの良いところでよく起こる現象です。紫外線が多く当たるとシーリング材の劣化が激しくなりひび割れにつながります。
紫外線の多く当たる住宅の場合高耐久性のシーリング材を使用することをお勧めします。費用的には2割ぐらいアップになりますが
長い目で見ると割安になると思いますので高耐久のシーリング材をお勧めします。
3.シーリング材の硬化不良
サイデイングのシーリング材はほとんどが2液性のものを使用します。主剤と硬化剤をよく混ぜて使用しますが、
配合量を
間違ったためいつまでたっても硬化しない状況になります。そういう事例は少ないですがまれにあることです。対処としては施工し直すこと以外にないですね。右側の写真はベランダの天井部分の継ぎ目がはがれています。ボードの止め方が甘かったのか、もう1つの可能性として屋根からの雨漏りで重くなってはがれてきたのか足場を組んだ時点で点検の必要があります。
勾配もうまく取れていないようで水はけが悪いようです。新築完成後にベランダの勾配の修正は難しいので雨降り後はマメにほうきを使って水を流してもらうしかありませんね。なるべく水はためないようにすることがベランダ防水を長持ちさせることにつながります。
ベランダ防水の種類について述べたいと思います。よく使われる工法は概ね4つの工法に分かれます。金額的に安い順番に説明します。
1・水性簡易防水
水性の防水材を3回塗りの工法で1日で施工は完了するため費用もリーズナブルであるが耐用年数は2~3年である。一般的なベランダ約4平米ぐらいの広さで3~4万円で施工できます。
2・ウレタン防水密着工法
材料は溶剤になります、4回塗りの工法になります、工期は3~4日かかるのでそれなりの費用が掛かります。耐用年数は5~6年である。
一般的なベランダ4平米ぐらいの広さで6~7万円で施工できます。
3・ウレタン防水
通気緩衝
工法ウレタン防水を密着させない工法でです。密着工法だとまれに膨れなどの不具合
が発生することがありますが密着させない工法ですので
安心の工法です。5工程で仕上げます。4平米ぐらいのベランダで8~9万円の費用が掛かります。耐用年数は約8年ぐらいです。
4・FRP防水工法
浴槽や船舶に使用されています。ポリエステル樹脂やガラス繊維を複合させて何層にも重ねていきます。職人の技術が試される工法です。耐久性はいいのですがひび割れしやすいのが欠点です。耐久性は約10年ぐらいです。4平米ぐらいのベランダで約10万円ぐらいです。
ベランダ防水工法もいろいろありますが現状の下地の状況を業者に
見てもらって
から判断した方がベストだと思います。そしてベランダに出た時には排水口周りにごみや落ち葉などが詰まっていないか注意して置くことが大事です。マメに掃除をお願いします。
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記事内に記載されている金額は2023年02月20日時点での費用となります。
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