富津市大堀にお住まいのお客様より、外壁と屋根のメンテナンスを検討中ということで、建物の現状とどのくらいの費用が掛かるのか知りたいとご相談をいただき現地調査へ伺いました。今回は、早急な対処が必要なクラックとシーリングの劣化を中心にご報告します。
深刻なクラック
外壁を確認したところ、大きめのクラックを確認しました。クラックには主に2種類あり「ヘアクラック」と「構造クラック」があります。こちらのクラックは、ヒビ割れの幅が「0.3mm」を超える構造クラックの可能性が高いです。地震や強風などの外的要因、地盤沈下や基礎の劣化などの可能性もあります。構造クラックは住宅の外壁部分ではなく、構造が歪んで外壁内部からヒビ割れが起こるため、早急な対処が必要です。一方、ヘアクラックは、ヒビ割れの幅は「0.3mm」以下、深さも「4mm」以下の小さなヒビ割れで、髪の毛のように細いクラックという意味です。すぐに対処が必要というわけではありませんが、そこから構造クラックにつながる可能性も0ではありませんので、メンテナンスサインの1つとして、点検のご依頼をされることがおすすめです。
シーリングの劣化も深刻
サイディングの縦方向の継ぎ目を確認すると、シーリングの劣化が進んでいました。シーリング材の真ん中が切れる「破断(はだん)」や、外壁とシーリング材との間に隙間ができる「剥離(はくり)」も多く見受けられました。シーリング材が破断したことで、シーリング材の下地のボンドブレーカー(青)が見えています。外壁で使用される窯業サイディングの9割以上は横張りのサイディングで、縦張りに比べ、継ぎ目が多くなります。目地を埋めるだけでなく、建物の収縮が発生しズレが生じても、弾力性のあるシーリングが吸収し微調整をしてくれます。しかし、日光・気温の変化・雨や風などにより、徐々に弾力性が失われヒビ割れなどが起こるようになります。シーリングのヒビ割れは、メンテナンスサインの目安となります。
ボンドブレーカーとは
劣化したシーリングの隙間から見えていたものはボンドブレーカーというテープ状のものです。目地には、ボードとボードをつなぐ接着剤のような役割をしてくれる「シーリング材」を注入しています。地震で揺れたり、湿度・寒暖などの環境変化に応じて、ゴムのような弾性により伸びたり縮んだりしています。ボンドブレーカーを貼ってからシーリング材を注入することで2面接着となり、シーリング部分に遊び(動き)が生まれます。2面接着とは、目地底にシーリング材を付着させず、外壁同士だけをシーリング材を接着させ、外壁の伸縮にあわせてシーリング材も伸縮させることができる接着方法です。ボンドブレーカーは、目地幅の動きが大きい(ワーキングジョイント)箇所に使用します。シーリングにかかる負荷を軽減させられるので、シーリング材の寿命も長くなります。私たち街の外壁塗装やさんでは、引き続き新型コロナウィルス対策を行っており、手指消毒・マスク着用の必須・ソーシャルディスタンスにより、お客様やスタッフの安全管理を徹底しております。
参考価格
シーリング打ち替え935円/㎡~
記事内に記載されている金額は2022年05月16日時点での費用となります。
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