棟板金交換と屋根塗装工事を実施した千葉市稲毛区宮野木町のお住まいです(点検の様子はこちら)。今回は作業工程とスレート屋根材の塗装工事に欠かせない縁切り部材「タスペーサー」の役割をご紹介したいと思います。
棟板金交換・屋根塗装工事


棟板金は塗装前に交換しておきましょう
まずは台風24号により飛散してしまった棟板金の交換工事を行います。今回は既に剥がれてしまっていたため先行して補修を行う必要があるのですが、飛散していなくとも棟板金の浮きやシーリング材の劣化が著しい場合は、高圧洗浄で雨漏りを起こしてしまう危険もある為、あらかじめ交換を行っておいた方が良いでしょう。塗装前に交換を行う場合は何色の板金を使用しても問題ありませんが、塗膜が密着しにくい為必ずペーパー掛けで目粗しを行っておかなければなりません。


続いて屋根塗装です。外壁塗装工事は行わないため水の飛散を防ぐ為のメッシュシートは、室内が暗くなりすぎないように上部のみに設置しました。高圧洗浄でスレート屋根材に頑固にこびりついている苔や藻、劣化してしまった旧塗膜をしっかり洗い落とします。
スレート屋根材の雨漏りを防ぐ縁切り部材「タスペーサー」


洗浄した屋根材を充分に乾かす為に翌日以降の作業となります。高圧洗浄を行った日の塗装は真夏でも難しく3回塗りの乾燥時間も必要ですので、屋根塗装工事だけでも足場仮設から解体まで1週間程かかってしまいます。工期短縮は工事中のストレス軽減に繋がりますが、塗膜本来の耐久性が充分でない仕上がりになってしまいますのでご注意ください。
スレート屋根材の塗装時は毛細管現象による雨漏りを防ぐ為、「タスペーサー」と呼ばれる縁切り部材を屋根材の重なり部分に差し込んで隙間をあけなければなりません。屋根面積によってタスペーサーの個数も変わりますので一概には言えませんが2~3万円程度はすると思います。しかし皮スキでの縁切りよりも確実に隙間を作る事が出来るので、今後の雨漏りに対する不安を考えると決して損はしない施工です。

屋根材1枚に対してタスペーサー1個設置を「シングル工法」、2個設置は「ダブル工法」と呼ばれ必要個数は単純に倍になりますが、シングル工法よりもダブル工法の方がより確実な縁切りが出来ます。ダブル工法は屋根材が割れてしまうという話もありますが、雨水を流すことの出来る僅かな隙間を作っているだけで割れやすくなる等の心配はありませんのでご安心ください。
ファインパーフェクトベスト(ナポリブラウン)


タスペーサー設置後は仕上げ塗料で中塗り・上塗りを行います。使用した日本ペイントのファインパーフェクトベスト(ナポリブラウン)はシリコングレードを超える耐候性と防藻・防カビ性を持つため、長期に渡って塗りたての状態を維持することが出来ますし、艶有全26色ですので既存外壁と相性の良い色がきっと見つかると思います。屋根材間に差し込んだタスペーサーも塗装後は全く目立たず美観に影響しません。
以上で屋根塗装工事は完了です。今回こちらのお住まいでは屋根塗装工事の足場を利用しサイディング外壁の張替工事も実施しました。このように足場仮設を行った機会を最大限に利用し、サイクルコストの軽減を図りましょう。塗装工事に関するご質問やご不明点がございましたらお気軽に街の外壁塗装やさんでご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っておりますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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