お問い合わせのきっかけはサイディングの目地が劣化して剥離してきているのが気になるとのことでした。
サイディングの目地は雨水の侵入を防ぐ他に、建物の動きに追従して伸び縮みする緩衝材の働きをしております。
建物の維持には必要な箇所なのでしっかりとメンテナンスを行いましょう！
また、今回塗装を行うにあたってサイディングの模様がタイル調のものだったのですが、通常の塗り方を行ってしまうと1色に塗りつぶすことになってしまいます。
お客様のご希望で現在のデザインを活かしたいという事でしたので、目地部分とタイル部分の塗り分けを行いました！
デザインによっては対応が難しい場合もございますが、タイル調のものであればある程度現在のデザインを活かすことができますのでご希望の際は遠慮なくお申し付けください(^^)/
ビフォーアフター
工事基本情報
施工内容
外壁塗装
使用材料
日本ペイント パーフェクトトップ（タイル部分：17-80F、目地部分：17-90B）
築年数
築20年以上
ハウスメーカー
ハウスメーカー不明
施工期間
14日間
保証年数
施工保証10年
建坪
外壁（窯業系サイディング）193.8㎡、目地162.7ｍ
工事費用
詳しくはお問い合わせください。
まずは現地調査時の様子のご紹介です。
既存の外壁材は窯業系サイディングでした。
窯業系サイディングとはセメントを成型して造られた外壁材で、成型されたパネルを設置するだけなので費用と工期を抑えることができます！
最近では新築のお宅の外壁材としてよく使用されているのを見かけますね。
窯業系サイディングの強みは先ほど挙げさせていただいた費用と工期の面の他に成型時にタイル調等のパターンを入れることができるので、非常に意匠性が高いという特徴があります。
一方でサイディングには目地と言われるジョイント部分が存在し、この部分にはシール材が打たれております！
この目地は緩衝材と雨水の侵入を防ぐという働きをしております。
建物は地盤の動きや風などの影響で常に動いておりますが、サイディングの目地は建物の動きに合わせて動いてくれるのでサイディングのひび割れなどを防止します。
しかし今回のようなタイル調のサイディングの場合には目地部分とタイル部分を2色で塗り分けを行うことができます(^^)/
工程としては一度目地色で全体を仕上げたのちにタイル部分の塗装を行います！
合計で4～5回の塗装になりますので費用的には上がってしまいますが、デザインを残したいという方にはオススメです！
カラーシュミレーションではタイル面と目地部分の塗り分けまでお作りして、完成後のイメージを見ていただきました！
今回はタイル部分：17-80F、目地部分：17-90Bにてお選びいただきました！
今回使用した塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです！！
パーフェクトトップはラジカル制御型の塗料の先駆けと言える塗料で、フッ素系塗料に迫る耐用年数とシリコン系の価格を実現したコストパフォーマンスに優れた塗料です！
下塗り材を変えることで様々な下地に塗装できるという強みもあり、人気の高い塗料となっております！
基本色はもちろんのこと、調色対応も可能なので、イメージにピッタリなお色選びが可能です！
まずは高圧洗浄で既存の汚れを落としていきます！
汚れが付着したまま塗装をしてしまうと後々不具合につながってしまいますのでお気をつけください(･ω･)
既存の目地を撤去したのちに新しい目地を打っていきます(^^)/
2面接着とは目地の下地側にシールが接着しないように縁を切る接着方法です。
サイディングパネルと建物の動きは異なりますがその際に3面接着になっていると目地が引っ張られてしまい裂けてしまったり劣化の原因になってしまいます！
打ち替えの際も気を付けましょう(^^)/
高意匠性サイディングの場合表面に難付着加工（光触媒等）が施されている場合がございます。
その際に通常の下塗り材を使用してしまうと下地に上手く定着できずに剥がれの原因になってしまうことがあります！
難付着サイディングの確認の仕方としては、図面に記載されている品番があればそこからメーカーに問い合わせるか、ラッカーを使って表面をこすってみて塗料が剥がれないかの確認を行う必要があります。
あとは築年数の割に汚れの付着が少なかったりチョーキングの発生が少ないという特徴がありますが、こちらに関しては確定で難付着サイディングかを見分けることは難しいです。
そのため難付着サイディングかどうかの確認ができない場合には安全策をとってこちらの下塗り材を使用するのが良いと思います！
今回は目地とタイル面の塗り分けを行いますが、まずは目地色で全体を仕上げていきます！
上塗り後は中塗りの時よりも発色が良くなりますが、今回は目地色での仕上げなので違いがあまり出ませんでした(･ω･)
硬質ローラーを使用して目地の部分までいかないように表面だけを塗装していきます。
こちらも色の被りによっては1～2回で仕上げていくような形となります。
目地とタイル部分の色分けがバッチリできております(*’▽’)
特に雨樋などは紫外線の影響で可塑剤（柔軟性を向上させる役割）が抜け、硬化することで破損のリスクを高めてしまいます(´-ω-`)
塗装を行い表面の保護をすることで硬化のリスクを軽減できますのでしっかりと塗ってあげましょう！
全体が綺麗になると細かな部分が気になってしまうこともありますので足場を架けるタイミングで塗れる箇所はしっかりと塗ってあげましょう(^^)/
全体的な仕上がりとしてはタイル調のデザインを活かしつつトーンアップして新築のような綺麗な仕上がりとなりました。
お客さまからも全体的なイメージはそのままにしたかったとで良かったですとお言葉いただけました！
平米数はもちろんのこと、外壁材の種類、使用する塗料のグレードによっても価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
私達、街の外壁塗装やさんでは新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとございましたら安心してご相談ください。
街の外壁塗装やさんでは工事内容によって施工保証をお付しており、保証年数に応じて定期点検を実施させていただいております！
今回はそのうちの1年点検を行わせていただきました！
細かな汚れはどうしても付着しますが塗膜がしっかりしていれば自浄作用である程度綺麗になってくれます！
浮き剥がれの症状も出ておりませんでしたので安心です！
玄関ドアや雨樋、鉄部といった付帯部はメインの外壁部に比べると塗膜が劣化しやすくメンテナンスが多くなってしまいます。
それではフッ素系などの耐久性の高いものを使えばよいのかというとそうでもありません。
雨樋や鉄部は外気温などの影響で日々、伸縮膨張を繰り返しております。また雨樋などは風の影響も受けるので動きの多くなる部材です。
そういった部分にフッ素など塗膜が固い塗料を使用してしまうと動きに追従できず塗膜のひび割れの原因になってしまいます。
塗装を行う場合には適材適所で塗料を使い分けていくことが長持ちの秘訣です！
1年点検時には問題は生じておりませんでしたので次回3年点検時に再度お伺いさせていただきます！
本工事（外壁塗装、目地打ち替え、付帯部塗装）は税込1,875,000円（足場代含む）で行わせていただきましたが、足場の仮設を行うので併せて屋根のカバー工事もご用命いただきました！
足場の仮設は決して金額として安い部分ではありませんので何度も組むなら一度にできる工事を行うことをオススメいたします！
記事内に記載されている金額は2024年03月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。
