ベランダに敷かれた人工芝やマットをめくると、下の防水層が大きく劣化しているケースが多く見られます。
ひび割れ、色あせ、浮き、剥がれといった症状は、防水層の耐久性が低下しているサインです。
特に、ひび割れを放置すると雨水が内部まで浸透し、最悪の場合は建物内部の腐食につながることもあります。
メンテナンスの判断として、以下の症状が見られたら早めの点検がおすすめです。
・表面のひび割れ
・トップコートの剥がれ
・雨染み・黒ずみ
・床のふわふわ感
こうした症状があれば、ウレタン防水による補修メンテナンスが効果的です。
ウレタン防水の仕上がりと耐久性を左右するのが「下地処理」です。
ひび割れや浮き部分をカッターなどで丁寧に除去し、防水材がしっかり密着する状態に整えます。
下地処理には次の目的があります。
・劣化部分の除去
・密着不良を防ぐ
・防水層の長寿命化
ベランダ防水の工事では、下地処理に手を抜かないことが最も重要です。
わたしたち街の外壁塗装やさんでは、細かなひび割れまで丁寧に補修し、後に施工するウレタン防水材が最大限の力を発揮できるよう仕上げています。
補修後の下地に、ウレタン材を密着させるための「プライマー」を塗布します。
プライマーは接着剤のような役割を持ち、防水材と下地をしっかり結びつけるために不可欠です。
プライマー塗布のポイントは以下の通りです。
・均一に塗ること
・乾燥時間を守ること
・埃が入らないように管理すること
ここを丁寧に行うことで、ウレタン層の密着性が高まり、防水施工の品質が大きく向上します。
ウレタン防水材は液状のため、凹凸部分にも均一に広がり、継ぎ目のない防水膜を形成できるのが大きな特徴です。
中塗り・上塗りの2層構造にすることで、強くて柔軟性のある防水層が完成します。
ウレタン防水のメリットは以下の通りです。
・防水層に継ぎ目がない
・複雑な形状にも施工しやすい
・耐久性が高い
・改修時も重ね塗りができる
ベランダのウレタン防水工事の手順の中で最も重要な工程が、この防水材の塗布作業です。
均一に塗り広げる職人の技術が、防水性能の高さに直結します。
仕上げとして、防水層を保護するための「トップコート」を塗布します。
トップコートは、防水層を紫外線・摩耗から守る重要な役割を持っています。
トップコートの寿命は一般的に5〜7年とされ、色あせやひび割れはメンテナンス時期のサインです。
トップコート塗布を定期的に行うことで、ウレタン防水層を10年以上長持ちさせることも可能になります。
ベランダの防水を長持ちさせるためには、トップコートの再塗装を適切なタイミングで行うことが欠かせません。
記事内に記載されている金額は2025年11月19日時点での費用となります。
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