こんにちは、「街の外壁塗装やさん」です。

そろそろお家の外壁塗装を考え始めたとき、多くの方が悩まれるのが「塗料選び」ではないでしょうか。

見積もりを取ってみたら、聞いたこともない塗料の名前がずらりと並んでいて、「一体どれを選べばいいの？」「高い塗料と安い塗料、何が違うの？」と、混乱してしまうことも少なくありません。

外壁塗装の塗料は、ただ壁に色を付けるためだけのものではありません。

大切なお家を、雨や紫外線といった過酷な環境から守るための「保護機能」を持った、いわば「家の鎧（よろい）」のような存在です。

選ぶ塗料の種類によって、その防御力や、次に塗り替えが必要になるまでの期間（耐用年数）が大きく変わってきます。

せっかく安くない費用をかけて足場を組み、塗装工事をするのですから、すぐにダメになってしまうような塗料ではもったいないですよね。

今回は、外壁塗装を成功させるために知っておきたい、代表的な塗料の種類とその特徴、そしてご自宅に合った塗料の選び方について、専門用語をなるべく使わずにやさしく解説していきます。

袖ヶ浦市周辺にお住まいの方も、そうでない方も、ぜひ塗料選びの参考にしてみてくださいね。

塗料選びが重要な理由とは？「樹脂」の違いが寿命を決める

外壁塗装の塗料は、主に「顔料（色をつける成分）」「添加剤（機能を高める成分）」「水やシンナー（薄める液体）」、そして「合成樹脂」からできています。

この中で、塗料の耐久性やグレードを決定づける最も重要な成分が「合成樹脂」です。

樹脂とは、塗料が乾いた後に壁の表面に残る、プラスチックのような強固な膜（塗膜）の主成分となるものです。
この樹脂の種類によって、紫外線に対する強さや、雨風に対する強さが異なり、結果として「耐用年数（寿命）」と「価格」に大きな差が生まれます。

一般的に、耐久性が高い樹脂ほど、価格も高くなる傾向があります。
昔は「アクリル塗料」や「ウレタン塗料」が主流でしたが、現在では耐久性が低いため、外壁の塗り替えではあまり使われなくなりました。

現在、一般住宅の塗り替えで主に使用されているのは、次に紹介する「シリコン塗料」以上のグレードのものです。

それぞれの特徴を理解して、予算と将来のライフプランに合った塗料を選ぶことが大切です。

定番人気！コストパフォーマンスに優れた「シリコン塗料」

現在、日本の戸建て住宅の塗り替えで最も多く選ばれているのが、この「シリコン塗料」です。

アクリルやウレタンに比べて、紫外線や熱に強く、汚れにくいという特徴があります。

【シリコン塗料のメリット】

● コストパフォーマンスが高い：性能と価格のバランスが非常に良く、最も「お値打ち」な塗料と言えます。

● 実績が豊富：長年使われてきた塗料なので、施工実績が多く、職人も扱い慣れているため安心感があります。

● 種類が豊富：各メーカーから様々な機能を持ったシリコン塗料が販売されており、選択肢が広いです。

【耐用年数の目安】

● 約10年～13年程度

「とりあえず標準的な塗料で」とお考えの方や、費用をなるべく抑えつつ、ある程度の耐久性も欲しいという方におすすめの、まさに「定番」の塗料です。

ワンランク上の高耐久！注目の「ラジカル制御型塗料」

ここ数年で人気が急上昇しているのが、「ラジカル制御型塗料」です。これは、特定の樹脂の名前ではなく、塗料の劣化を防ぐ「新しい技術」を使った塗料の総称です。

塗料は、紫外線を浴びると「ラジカル」という物質が発生します。

このラジカルが、塗膜の樹脂を破壊してしまうことが、塗料が劣化する（色あせたり、白い粉を吹いたりする）大きな原因でした。

ラジカル制御型塗料は、特殊な成分によってこのラジカルの発生を抑えたり、閉じ込めたりすることで、塗膜の劣化を遅らせることができるのです。

【ラジカル制御型塗料のメリット】

●シリコン以上の高耐久：価格帯はシリコン塗料とほぼ同じか少し高い程度ですが、シリコンよりも長い耐用年数が期待できます。

●コストパフォーマンスが非常に良い：シリコン塗料に代わる、新しいスタンダードになりつつあります。

●色あせしにくい：紫外線に強いため、きれいな色が長持ちします。

【耐用年数の目安】

● 約12年～15年程度

「シリコンよりも少し良い塗料を使いたいけれど、フッ素までは予算が出ない」という方に、今一番おすすめしたい塗料です。

最高クラスの耐久性！「フッ素塗料」と「無機塗料」

お家を長期間にわたって美しく保ちたい、塗り替えの回数をなるべく減らしたいという方には、最高グレードの塗料がおすすめです。

代表的なのが「フッ素塗料」と「無機塗料」です。

【フッ素塗料の特徴】

フライパンの焦げ付き防止加工にも使われているフッ素樹脂を配合した塗料です。

非常に強力な結合力を持っており、紫外線や酸性雨に対して極めて高い耐久性を発揮します。

東京スカイツリーや高層ビルなど、簡単に塗り替えができない大型建造物にも使われています。

【無機塗料の特徴】

ガラスや石といった、紫外線で劣化しない「無機物」を主成分とした塗料です。

塗料の中で最も高い耐久性を誇り、燃えにくく、汚れが付きにくい（セルフクリーニング機能）という特徴もあります。

【メリットとデメリット】

● メリット：耐用年数が非常に長く、長期的な視点で見るとメンテナンスコストを抑えられる可能性があります。

● デメリット：塗料自体の価格が高いため、1回の工事費用は高額になります。

【耐用年数の目安】

● フッ素塗料：約15年～20年程度

● 無機塗料：約20年～25年程度

「初期費用はかかっても、とにかく長持ちさせたい」「今後20年は塗装のことを考えたくない」という方に向いている、ハイスペックな塗料です。

失敗しない塗料の選び方と業者への相談方法

ここまで様々な塗料をご紹介してきましたが、「結局、自分の家にはどれがいいの？」と思われたかもしれません。

塗料選びで失敗しないためには、以下のポイントを考慮して決めることが大切です。

① 今後、その家に何年住む予定か？ 「あと10年くらい住んで、将来は建て替えるかも」という場合は、高価な無機塗料を使う必要はないかもしれません。
逆に、「子供や孫の代まで長く住み続けたい」という場合は、高耐久な塗料を選んで塗り替え回数を減らす方がお得になるでしょう。

② 予算はどれくらいか？ 足場代や人件費はどの塗料を使っても同じですが、塗料のグレードによって材料費が変わります。無理のない範囲で予算を決めましょう。

③ 建物の環境はどうか？ 海沿いで塩害が心配な地域や、日当たりが良すぎて紫外線が強い地域など、環境に合わせて特化した機能を持つ塗料を選ぶことも重要です。

信頼できる業者であれば、お客様のライフプランやご予算、お家の状況をヒアリングした上で、「松・竹・梅」のように数パターンの見積もりを提案してくれるはずです。

「なぜその塗料を勧めるのか」という理由をしっかり説明してもらい、納得できるまで相談しましょう。

私たち「街の外壁塗装やさん」では、お客様の家に最適な塗料は何か、プロの視点で親身になってアドバイスさせていただきます。

まとめ

外壁塗装の塗料には、様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

● コストパフォーマンス重視なら「シリコン塗料」

● コスパと高耐久のバランスが良い「ラジカル制御型塗料」

● とにかく長持ちさせたいなら「フッ素・無機塗料」

「一番高い塗料が一番良い」とは限りません。

あなたのお家にとって「最適」な塗料を選ぶことが、外壁塗装を成功させるカギとなります。外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ「街の外壁塗装やさん」にお気軽にご相談ください(‘◇’)ゞ

無料点検・お見積もりを通して、あなたのお家にぴったりのプランをご提案させていただきます。