外壁塗装をするときに迷うのが、やはり塗料選びではないでしょうか。塗装における塗料の種類はかなり豊富で、色や価格、機能の違いなどさまざまな観点から選ぶことができます。最近は、遮熱性や断熱性の高いもの、高耐久、低汚染といった最新技術による機能性が魅力の塗料まで存在しています。選ぶ塗料によって価格が異なることはもちろんですが、メンテナンスサイクルも変わってきます。種類が豊富すぎるあまり、「うちにはどんな塗料が合っているのだろう…?」となかなか判断できない方も多いでしょう。今回は、外壁塗装の塗料選びで失敗しないために、塗料の種類や選び方を詳しく解説しています。外壁塗装をご検討中の方は、ぜひご参考ください。
【動画で確認「外壁塗装・塗料の種類や機能」】
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外壁塗装はまとまったお金が必要になるため、「できるだけ安い塗料を選びたい」というお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかしその一方で「大切な住まいのために高性能の塗料を塗りたい」とも考えてしまうのではないでしょうか。できれば、「リーズナブルで高機能」と二つの期待を叶えてくれる塗料で塗りたいものですよね。
一般的な塗料のグレードは、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の4つです。ふだん聞き慣れない言葉を見ると、難しそうに感じる方も多いでしょう。この「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」は、塗料の材料の合成樹脂の名前です。この合成樹脂の違いが、塗料の耐久性を左右する重要な要素なのです。
これら4つのグレードについて、リサーチすると以下のように記載されていることが多いです。
☑ アクリル塗料 ⇒ 価格は安いけれど、耐用年数は短い
☑ フッ素塗料 ⇒ 価格は高いけれど、耐用年数は長い
☑ シリコン塗料 ⇒ 塗料選びで迷ったときに選びたい塗料
☑ ハイブリッド塗料 ⇒ シリコン塗料とフッ素塗料の間に登場した低汚染機能を備えた塗料
☑ 無機塗料 ⇒ 耐用年数がかなり長い
このようにさまざまなことが記載されていますが、難しい表記や数値を見ると「違いがよく分からない」と感じるかと思います。すべての塗料の特徴を詳しく理解するのは難しいかもしれませんが、一般的な塗料の種類をおさえておくと塗装時に役立ちます。
それでは、次に塗料の種類について分かりやすく分類してご説明していきます。
☑ アクリル塗料 ⇒ 価格は安いけれど、耐用年数は短い
☑ フッ素塗料 ⇒ 価格は高いけれど、耐用年数は長い
☑ シリコン塗料 ⇒ 塗料選びで迷ったときに選びたい塗料
☑ ハイブリッド塗料 ⇒ シリコン塗料とフッ素塗料の間に登場した低汚染機能を備えた塗料
☑ 無機塗料 ⇒ 耐用年数がかなり長い
このようにさまざまなことが記載されていますが、難しい表記や数値を見ると「違いがよく分からない」と感じるかと思います。すべての塗料の特徴を詳しく理解するのは難しいかもしれませんが、一般的な塗料の種類をおさえておくと塗装時に役立ちます。
それでは、次に塗料の種類について分かりやすく分類してご説明していきます。
アクリル塗料
アクリル塗料は塗料のなかでも耐用年数が短めです。最近の傾向としては、新築、塗り替えでは、耐用年数にこだわる方も増えています。アクリル塗料は価格的には安いのですが、耐用年数の短さから最近はほとんど選ばれることがない塗料です。ただ、発色はとても良いという点はメリットと言えるでしょう。耐用年数と安価なことを総合的に考慮しても、「建て替えや売却までの数年間だけ持てばいい」など、期間限定のときに選ばれるケースもあります。また、価格的にはお安いため、塗り替えを短い周期で何度も行いたい方ときにはおすすめの塗料と言えるでしょう。
価 格 | 1,000円~1,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 5~8年程度 |
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、7~10年程度の耐用年数です。木や金属など、一般的なお住まいなら塗る場所を選びません。汎用性が高く、環境と立地によってはそれなりの耐用年数が期待できる塗料です。
価 格 | 1,800円~2,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 7~10年程度 |
シリコン塗料
シリコン塗料は、一般的なお住まいの塗装でよく選ばれる塗料です。価格と耐用年数のバランスが、さまざまな塗料のなかでも中間的な位置にあります。塗料選びで迷ったときに選ばれることが多く、支持される塗料です。ただ、近年はシリコンと比べても「耐用年数が長い・費用対効果が優れる」という魅力のラジカル制御型のハイブリッドが登場しています。その背景もあって、ウレタン塗料と同じように少し人気は落ちてきたと言えるかもしれません。
価 格 | 2,500円~3,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 10~13年程度 |
ラジカル制御型ハイブリッド塗料
こちらの塗料は、2010年代ごろからさまざまな塗料メーカーが新製品を開発している塗料のジャンルです。商品名は「ラジカル」「ハルス」「ハイブリッド」などが組み合わさっていることが多いです。また、塗装業者によって「ラジカル塗料」「ラジカルフリー塗料」「ラジカル制御型塗料」などと呼び方も異なります。さまざまな呼称があり、ややこしく感じるかもしれません。
価 格 | 3,000円~4,000円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 12~15年程度 |
ナノテクノロジー塗料
ナノテクノロジーを応用した21世紀型塗料で低汚染かつ、石油由来の原料を大幅にカットされており非常にエコロジーであるという特徴がある塗料です。艶ありのものは存在せず、「艶なし」だけがあります。マットで落ち着いた印象の仕上がりの外壁となります。
価 格 | 2,500円~5,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 12~15年程度 |
アクリル100%(ピュアアクリル)塗料
「ピュアアクリル」は、「アクリル塗料」に入っている不純物を除去しアクリル100%になったものです。耐久性と防水性が高まり、フッ素と同じくらいの防汚性や耐用年数が期待できる塗料です。また、ピュアアクリルの大きなメリットは弾性の高さです。柔らかい塗料でひび割れへの追従性があります。特にひび割れが起こりやすいモルタル外壁に合っている塗料と言えるでしょう。
価 格 | 3,800円~4,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 13~15年超 |
フッ素塗料
耐用年数が長い塗料で、塗装が頻繁にできない高層ビルやマンションなどで選ばれています。価格は高価ですが、それに見合った耐候性と耐用年数が期待できる塗料です。公共の建物にもよく使われる塗料という実績の高さから、スカイツリーの塗装にも使われました。
価 格 | 3,500円~5,000円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 13~15年超 |
無機系ハイブリッド
無機と有機のシリコン結合の良いところを組み合わせた塗料です。耐用年数は20年近く、もしくはそれ以上が期待できます。
価 格 | 4,000円~5,500円(㎡単価相場) |
耐用年数 | 15~20年超 |
このように、塗料によって特徴や価格、耐用年数は異なります。比べてみると分かるように、価格が高くなるほどに高耐久で耐用年数も長いです。
一般的なお住まいで外壁塗装をする場合、塗装会社から提案されるプランを検討するケースが多いかと思います。ただ、「この塗料で本当にいいのか」「我が家にぴったりな塗料なのだろうか」など、勧められるプランだけ見てもご判断しづらいのではないでしょうか。最適な塗料を選ぶためには、複数の業者に提案・お見積りをお願いするのも効果的な方法です。
次に、「水性塗料」と「油性塗料」の違いについてです。さきほど、塗料は「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」などに大別されるとお伝えしましたが、さらに「水性」と「油性」に分かれています。いったいどんな違いがあるのでしょうか。
塗料における「水性」と「油性」はどう違う?
塗装で使われる塗料の成分は3つあり、その成分とは合成樹脂と顔料、そして添加材です。
合成樹脂 | アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素といった塗料の主成分であり、塗料の耐久性に関係します。 |
顔 料 | 塗料の色を決める原料です。 |
添加材 | 品質を一定に保ち、塗料に機能を付与するための成分です。 例:たれ防止、気泡痕跡発生防止、防カビ・防腐など |
このように塗料は3つの成分で構成されていますが、塗装で使うためには「水」か「溶剤」のどちらかで希釈しなければなりません。水を使って希釈するのが「水性塗料」、シンナーなどの溶剤を使って希釈するのが「油性塗料」です。
少し前までは、油性塗料よりも耐久性があまりよくないと考えられていた水性塗料。近年、技術的にも開発が進み、現在は、水性塗料と油性塗料の価格や耐久性の差がほとんどなくなりました。外壁材の種類や塗る場所によっては油性塗料が合っているケースも多いものの、多くの現場で水性塗料が主に使われています。
また、油性塗料の臭いと比べると、水性塗料の臭いは少なめです。「室内で塗装する」「赤ちゃんや幼児がいる」「ペットがいる」「臭いに敏感な人」など、多くのご家庭でお選びいただきやすい塗料と言えるでしょう。
また、油性塗料と比べると、水性塗料は大気汚染の因子ともなり得るVOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないです。そのため、環境への貢献度が高い塗料と言えるでしょう。自然保護の観点から見ても水性塗料の開発はますます進みそうです。
油性塗料の大きな特徴は「臭い」です。希釈にシンナー等の溶剤が使われるため、水性塗料と比べると臭いが気になります。ただ、耐久性が高いため、外壁塗装よりも「耐久性」を重視される屋根塗装でよく使われます。
「油性」は水をはじくため、雨にも強いです。時間が経っても艶が失われにくく、美しさが長く続くのがメリットです。また、水性塗料で塗れない部分では、油性塗料を使います。屋根と同様に鉄が素材の箇所、ツルツルした材質で水性塗料が合わないところは、油性塗料で塗ることが求められます。
次に知っておきたいのが塗料における「1液型」と「2液型」です。一般的に、「1液型、2液型のどちらを選ぶか」については、お客様側でご選択されることはほとんどないでしょう。ただ、その違いを知っておくと、塗料の種類や性質についての知識も深められます。それでは、1液型・2液型について見ていきましょう。
塗膜を強くするために必要な硬化剤
ここまで、「塗料には“水性”と“油性”がある」「塗料は“水”か“溶剤”のどちらかで希釈する」とお伝えさせていただきました。塗装をするときには、塗膜をしっかり作るために「硬化剤」を混ぜることになります。その硬化剤の混ぜ方の違いによって「1液型」か「2液型」に分けられます。
【2液型】
「2つの液」という言葉のイメージからも分かるように、2液型は塗料(主材)と硬化剤が2つに分かれています。使うときに、塗料と硬化剤を混ぜて使うタイプです。
使う分に適した分量の硬化剤を混ぜるので、いったん混ぜたら使いきらなければなりません。塗料を無駄にしてはいけませんから、塗るたびにその都度混ぜ合わせる必要がありやや手間となります。ただ、塗装する直前に硬化剤の反応を得ることができ、塗膜はより強固になります。手間暇をかけることで強い塗膜ができあがるのもメリットです。
「2つの液」という言葉のイメージからも分かるように、2液型は塗料(主材)と硬化剤が2つに分かれています。使うときに、塗料と硬化剤を混ぜて使うタイプです。
使う分に適した分量の硬化剤を混ぜるので、いったん混ぜたら使いきらなければなりません。塗料を無駄にしてはいけませんから、塗るたびにその都度混ぜ合わせる必要がありやや手間となります。ただ、塗装する直前に硬化剤の反応を得ることができ、塗膜はより強固になります。手間暇をかけることで強い塗膜ができあがるのもメリットです。
【1液型】
すでに硬化剤が混ぜられたものが1液型です。
2液型と比べると「その都度混ぜ合わせる必要がない」「余っても後日使うことができる」というメリットを持つ塗料です。
すでに硬化剤が混ぜられたものが1液型です。
2液型と比べると「その都度混ぜ合わせる必要がない」「余っても後日使うことができる」というメリットを持つ塗料です。
そもそも、塗料は2液型が一般的でした。ただ、お伝えしたように、直前に混ぜ合わせる手間暇を考えると作業効率がグンと落ちます。そこで開発されたのが混合・撹拌の手間、効率を改善させた1液型タイプです。すでに硬化剤が入った状態で売られている1液型は施工品質が一定です。しかし、直前に硬化剤を混ぜ合わせる2液型は、配分量を間違うと性能が発揮できなくなります。
街の外壁塗装やさんでは、まずお客様のご希望をお伺いしております。そして、価格や耐用年数など総合的に考慮してお客様のお住まい状況にあった最適な塗料のタイプをご提案させていただきます。
外壁塗装の塗料選びでは、耐用年数や機能が気になる方も多いかと思います。とは言え、やはり見た目を左右する“塗料の色”はこだわって選びたいですよね。ただ、実は塗料には、色の違いだけでなく「艶」の有無もあり、見た目に大きく関わっています。そこで知っておきたいのがお住まいの外観を左右する「塗料の艶」です。
【塗料の艶には5段階存在します】
※塗料の種類によっては艶の種類が少ないものも存在します。
「艶あり」「艶なし」は、外観の雰囲気を大きく変えます。光沢がはっきり輝くような印象の「艶あり」、光沢をおさえてマットな印象の「艶なし」というように、受ける印象がだいぶ異なります。また、見た目の雰囲気だけでなく、汚れにくさや耐用年数も違ってきます。塗料選びでは、色の違いだけでなく、「艶の有無」にも着目しておくと役立つでしょう。
「艶あり」「艶なし」は、外観の雰囲気を大きく変えます。光沢がはっきり輝くような印象の「艶あり」、光沢をおさえてマットな印象の「艶なし」というように、受ける印象がだいぶ異なります。また、見た目の雰囲気だけでなく、汚れにくさや耐用年数も違ってきます。塗料選びでは、色の違いだけでなく、「艶の有無」にも着目しておくと役立つでしょう。
ここまで、「アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素」などの塗料の種類、そして「水性塗料・油性塗料」など希釈剤の違い、そして「1液型・2液型」など硬化剤の混合の違いといった基本的なことをお伝えしました。
これらの違いを大まかに知っておくだけでも、外壁塗装の検討時に塗料選びがしやすくなるのではないでしょうか。ただ、実を言うと、「モルタルやサイディング、ALC」などの外壁材の種類、「1回目の外壁塗装か、2回目か」というこれまでの塗装回数、「鉄部に塗るのか、木部に塗るのか」という塗る部位など、諸条件によって適した塗料が異なります。
「条件によって適切な塗料が異なる」という点を頭に入れておくだけでも、塗装業者からの見積書や提案を判断しやすくなるかもしれませんね。<併せてこちらもご覧ください>
※モルタル外壁の塗装・メンテナンスについて詳しくはこちら
※窯業系サイディングの塗装・メンテナンスについて詳しくはこちら
※金属サイディングの塗装・メンテナンスについて詳しくはこちら
※ALCの塗装・メンテナンスについて詳しくはこちら
※塗装が難しい外壁があるってご存知ですか?
※二回目以降の外壁塗装を検討中の方が知っておきたい注意点
塗料は、過酷な環境下にある建物を守るために塗るものです。色はもちろん、遮熱性や断熱性、低汚染性といったさまざまな機能を付加させて、塗料メーカーが技術を投入し開発を続けています。私たちの住まいを守ってくれる機能の高い塗料があるおかげで、快適で安心した暮らしにつながっているのです。次に、塗料の機能を代表的な塗料とともにご説明していきます。
「長寿命」を実現できる付加機能
ナノコンポジット技術
ナノコンポジット技術とは、塗膜の成分の樹脂サイズをナノテクノロジーの力で縮小する技術です。一般的なハードコーディングと比べるとナノコンポジット技術では樹脂を1メートルの10億分の1のサイズまで微小化できます。これにより、精細な塗膜となり均一化ができ、汚れにくく長寿命が実現します。
ラジカルフリー(HALSハイブリッド)
塗膜の色褪せや劣化には「ラジカル」という成分が関わっています。ラジカルフリーとは、そんな塗膜の劣化の原因となる「ラジカル」の発生をおさえる技術です。「ラジカルフリー」や「ラジカル制御」、「HALSハイブリッド」など、メーカーによって呼び方は異なります。ラジカルフリーの塗料には、ラジカル制御の酸化チタンと光安定剤が配合されることで、ラジカルの発生をおさえて耐候性が高まっています。
低汚染実現のための付加機能
塗膜への親水性向上
外壁には、どうしても汚れがつきます。そこで、塗膜への親水性を高めることで、汚れをつきにくくすることが可能です。「汚れがついた外壁」に「親水性のある塗料」を塗ることで、雨が降れば外壁表面の汚れの下にある塗膜へと潜り込んだ状態となります。つまり、汚れの方が浮くため、雨によって流されるのです。親水性の付加は、ナノテクノロジーや光触媒などの技術で可能となります。
●使用されている外壁塗装用塗料
ナノコンポジットシリーズ ダイヤスーパーセランシリーズ パーフェクトトップ アレスダイナミックTOP ハイウエザーDC エスケープレミアムシリコン ハイドロテクト カラーコートなど
顔料チタンは、劣化の原因でもあり、光触媒技術の核でもある
酸化チタンは、塗料に白い色をつけるための顔料です。太陽の光を受けると、さまざまな物質を分解させます。光を受けた酸化チタンが塗膜を分解させることが、劣化につながっています。このような酸化チタンの特性をいかしたのが光触媒塗料で、汚れを分解させる機能を付加させました。デメリットを逆転させメリットにしたのです。
快適につながる「遮熱・断熱」の実現のための付加機能
遮熱機能の付加
遮熱機能が加わることで、光を反射させ熱を遮り、室内へ暑さを伝えることを防ぎます。遮熱効果により室温の上昇を防ぐことが可能です。結果的に光熱費の節約にもつながります。家計にとってもプラスですが、二酸化炭素の排出を減らすことができるため地球にも優しい付加機能と言えるでしょう。
断熱機能の付加
断熱塗料は、「外の暑さを屋内に取り込まない」「屋内の暖かい空気を屋外へと逃がさない」という機能を持ちます。断熱塗料のおかげで、熱の移動がとても緩やかになります。あくまでたとえの一つではあるのですが、真夏の激しい暑さの日でも、その暑さは16時間以上もかかって室内に伝わります。太陽が昇った直後に屋内にゆっくりと伝わるイメージでも、ようやく伝わる16時間後にはすでに太陽は沈んでいます。つまり、暑さのもとになる太陽がないため、温度が上がることがないのです。
このように、塗料は価格や耐用年数、機能、成分などで細分化されています。種類が多過ぎて、いざ外壁塗装で塗料を選ぼうとしても即決は難しいでしょう。塗料の種類の多さに「結局どれを選ぶべきか」に迷われる方も多いかと思います。街の外壁塗装やさんでは、これまでに10,000棟近い外装リフォームを手掛けてまいりました。毎日のように外壁塗装の現場を管理し、多くのお客様の工事に携わっています。お客様に安心してご決断いただけるように、お客様のご希望に寄り添ったご提案をいたしております。分からない点があれば、分かりやすくお伝えさせていただきますので、遠慮なくお申し付けください。
塗料をお選びになるとき、まずはご予算や塗装の目的、好みなどを私どもにご共有ください。
ご予算 | 費用はどの程度をご検討されていますか? |
色・艶 | お好みの色はございますか?光沢やマット仕上げ等、艶のレベルはいかがいたしますか? |
機能性 | 遮熱、断熱、低汚染性などご検討の機能はありますか? |
メンテナンスサイクル | ご希望の耐用年数はどの程度になりますか? |
気になる点や、重視したい点など、細かいことでもお申し付けください。その上で、お客様に合うプランをご提案したいと考えております。塗料選びでは、高額な塗料ほど高寿命で性能が優れています。ただ、現在のお住まいの状況や、将来的な暮らし方などによって、高価な塗料がベストとは言い切れません。価格や機能性はもちろんですが、お住まいの状況と今後のライフプランもお話しながら、一緒に外壁塗装のことを考えていきましょう。
外壁塗装だけでなく、屋根塗装も一緒にご検討中の方へ
外壁塗装をするときに「屋根塗装も一緒にやりたい」とお考えの方も実は多いです。同時に行うことで一時的なコストはかかるのですが、将来的なコストを減らすことができます。今回、「外壁と屋根」を同時に行えば、足場費用は1回分で済みます。別々にやると、2回分の足場費用がかかるところを、1回分でおさえられるのはメリットですよね。それに、1回でまとめることで、これでしばらくメンテナンスのことを考えなくてもよく、安心した気持ちで暮らせることでしょう。コスト面はもちろん、「安心」という精神的なメリットも得られるため、外壁・屋根と同時に塗装する方も多くいらっしゃいます。
街の外壁塗装やさんでも、お客様のご要望にお応えして、同時屋根塗装をご提案、もしくは施工させていただくケースも多いです。
次に、屋根塗装をご検討される際に知っておきたい注意点をお話していきます。
「外壁塗装と一緒にやるなら、屋根塗装の塗料も同じくしようか」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。次回のメンテナンス時期を合わせることができそうに感じるかもしれません。しかし、築年数によっては、想定していた次回メンテナンス日よりも前に雨漏りなどのトラブルのリスクがあります。その理由の一つは、屋根材以外の部材が寿命を迎えてしまうからです。
例としましては、屋根材の下に設置し、雨漏りを防ぐために大きな役割を持つ「ルーフィング(防水紙)」などです。一般的に、防水紙の寿命は20~25年くらいと言われています。もし、築年数20年以上も過ぎている屋根に、「10年の耐用年数をもつ塗料」で塗っても、数年後にはルーフィングの寿命がやってきます。
街の外壁塗装やさんは、塗装が可能な屋根材だとしても、築年数とルーフィングの劣化の観点から、塗装工事よりも葺き替えや屋根カバー工法をおすすめすることもあります。長くお住まいいただくには、屋根塗装よりも屋根リフォームの方が安心につながるケースも多いのです。状況やお客様のご要望に沿った最適な工事のご提案ができるよう努めておりますので、塗装のことでお悩みの際は是非街の外壁塗装やさんにご相談ください。
外壁塗装の塗料の種類と選び方まとめ
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塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル制御型ハイブリッド塗料、フッ素、無機などの種類があります。
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塗料は、水で希釈する「水性塗料」、溶剤で希釈する「油性塗料」があります。
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現在は、多くの外壁塗装で水性塗料が選ばれています
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水性塗料の特徴は臭いが少ない点です。VOC(揮発性有機化合物)の排出が少なく、環境にも貢献できるのもメリットです。
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さらに、塗料は「1液型」「2液型」に分けられます。1液型は、硬化剤が販売時に混ざっています。一方、2液型は、硬化剤が別々となって販売されている塗料です。
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塗料には、色の違いもありますが、艶があるかないかで「艶あり」「艶なし」があります。さらに、艶の割合によって「7分艶」「5分艶」「3分艶」と選ぶことも可能です。
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塗料は、「どんな外壁材か」「初めての外壁塗装か、2回目か」などの条件によっても適しているものが異なります。
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近年、塗料の技術開発はさらに進んでいて、遮熱性や断熱性、低汚染性など機能性が豊富な塗料も販売されています。