シリコン系 シリコン系のシーリング材は主にお風呂やキッチン廻りで使用されます。他のシーリング材と比較して、耐久性・対候性・耐熱性・撥水性に優れています。水廻りのシーリング材として最も普及しています。しかし、シリコン系のシーリング材は水を弾いてしまう性質があることから、塗装を前提とする外壁のシーリング工事には使用する事は出来ないのです。
向いている場所・・・キッチン・浴槽廻りの補修、瓦屋根の補修、ガラス周り
変成シリコン系 変成シリコン系のシーリング材は外壁のシーリングで使用されるシーリング材です。変性シリコン系は水廻りでも使用できるなど、万能なシーリング材ですがシリコン系比べて、耐久性と密着性が劣ります。その為、お風呂などの水廻りなどには、撥水性の優れたシリコン系を使用し、外壁には塗装が出来る変成シリコン系を使用します。場所に応じて使い分ける必要があります。
向いている場所・・・外壁の目地、窓・サッシと外壁の目地材、鉄板、鋼板、トタンなどの目地材、笠木
ウレタン系 ウレタン系のシーリング材は、コンクリートのひび割れや補修、木材に使用されるシーリング材です。特長としては、密着に優れているのが特徴です。また、硬化すると弾力性に富んだ仕様になる事から、コンクリートのひび割れ補修などにも使われます。一方で太陽の紫外線に弱いので、ウレタン系のシーリング材を使用した時は、シーリングの上から必ず塗装する必要が有ります。
向いている場所・・・コンクリート、木材、ALC、スレート、金属目地(棟板金など)、コンクリートなどのひび割れ補修、排気口・通気口周りなど
アクリル系 1980年以前のALC外壁のシーリング材として広く普及しました。しかし、耐久性が低く8~10年程でひび割れてしまう事から、現在は新築住宅は勿論、リフォームの際にアクリル系を選ぶ人はいません。他のシーリング材に比べて材料費が安い事から稀にアクリル系のシーリングを希望される方がいますが、シーリングの寿命が短い分、メンテナンス回数が増えるので長期的に見るとコストがかかります。「安い」からという理由でアクリル系のシーリング材を検討されている場合は、変成シリコン系を使用する方が、耐用年数も長く経済的です。
向いている場所・・・ALC外壁パネルの目地材、壁紙や内装の目地、モルタルのひび割れ
ALC目地にシーリング
こちらのALC目地にシーリング工事をしていきます。
ALC壁の外壁塗装での目地シーリングの塗装前処理方法は3つあります。
①築年数が浅くて特に損傷など見当たらなく、シーリング材に十分な弾力性もある場合は、そのまま塗装に入ります。
②シーリング材が痩せて十分に充填が無い場合、追い打ち(増し打ち)でシーリング材の補充充填で対処してから、塗装に入ります。
③断裂やひび割れ、剥がれなどの損傷が見られる場合は、既存のシーリング材を撤去して新たに打ち替えをしてから塗装に入ります。
上記の写真の場合は、追い打ちで補充充填をしていくパターンです。
真ん中の写真は、シーリング材を充填する前に、プライマーという密着力を上げるボンドを塗布していきます。一番右は使用しているプライマーですね。
プライマーは、シーリング材との密着性を良くする為の材料です。シーリング材を打つ前に塗布しておく必要があります。シーリング材の種類ごとにプライマーがあります。間違った組み合わせをしてしまうと、効果を発揮しないので注意が必要です。プライマーをきちんと塗布できていないと、どんなに性能の良いシーリング材でも、防水の役割を果たせなくなります。プライマーは重要なのです。
プライマーが乾いてから、シーリング材を充填していきます。
今回は、コニシ ボンド ビューシール6909(ノンブリードタイプ)を使用しています。
こちらは2成分型ポリウレタン系です。ボンドビューシール6909は、ポリウレタンを主成分とする高性能建築用弾性シーリング材です。優れた被塗装性を有し、各種複層仕上塗材、薄付け仕上塗材、外壁化粧防水材などのいずれに対してもほとんど汚染を生じません。特長は、塗装材との付着性が良くほとんど汚染を生じません。効果による体積収縮がほとんどなく、施工気温に応じた作業性と硬化性を備えています。
プライマーの大切さ
シーリング材の性能を十分に発揮させる為には、目地を構成する部材に十分に接着させなければなりません。しかし、部材は多種多様にあります。表面塗装や表面に処理されている物を加えると、その種類は無数にあります。これらの部材にシーリングを接着させには、それぞれに適したプライマーが不可欠になります。用途、部材、性能等の条件に適したプライマーを使用することが大切です。
充填出来ました
別の現場にて、ALC外壁のシーリング作業の様子です
まずは清掃をしてから、しっかりとプライマーを塗ります。
プライマーが乾いたら、シーリングを充填していきます。
ヘラで均していきます。
充填完了!!
別の現場➡➡➡
玄関廻りの部分です。目地が劣化しているのがよくわかります。
高圧洗浄もして、キレイにしていきます。
こちらの現場では、1成分型変性シリコーン LM(低モジュラス)型 ノンブリードタイプ SRシールNB50を使用しています。
ブリードとは・・・
材料の一部の成分(可塑剤など)が、分離して滲みだして塗膜を変質させ、塗装面にべたつきを発生させる事。このべたつきに埃やゴミが付着して、目地の汚れが発生するのです。
接着性は抜群です!
耐水・耐熱等の過酷な状況下においても優れた耐久性を発揮し、建物を雨水から守ります。プライマーをしっかり塗布する事で、抜群の耐久接着性を有します。各部材への接着性が良好で、シーリング材の取り合いに使用される部材は、サイディングボードだけではなく、他の部材(サッシ等)も多くあり、その接着性が重要視されています。
こちらは、シーリングが不要な所に付着しない様に、充填する周囲にマスキングテープを貼っていきます。そこから、シーリングを充填していきます。
マスキングテープの剥がすタイミングは、凄く大事なんです。タイミングを間違ってしまうと、シーリングがはみ出してしまってガタガタとした仕上がりになってしまったり、マスキングテープが剥がれずに残ってしまったり、最悪なことが充填したシーリング材が一緒にテープと剥がれてしまうなど、色々あります。 剥がすタイミングは、シーリング材、天候や、季節、気温や施工時間などで変化するので出来るだけ早く剥がすのがポイントです。
綺麗に充填できていますね!
作業前には綺麗に清掃し、その後のプライマー(下塗り接着剤)がきちんと塗られてる事と、しっかりシーリングが充填されていて隙間を埋めてれる事が大事です。
シーリングは、外壁材と外壁材の隙間や窓のサッシ廻り、浴室と浴槽の壁の隙間など、住宅に存在する隙間を埋めるゴム状のパッキンです。
サイディングやコンクリートなどの外壁は、気温や湿度によって膨張したり収縮したりと緩やかな動きがあります。その中でサイディングなどの硬い外壁材を直接固定してしまうと、この動きに対応する事ができずに、外壁材が割れたり、歪んだりと耐久性が低下してしまいます。そこにシーリング材を挟むことで、それが緩衝材になり外壁材と外壁材がぶつかり合うのを防止する役割があるのです。つまり、シーリング材は外壁や住宅設備を守り、衝撃を吸収する大事なクッションの様な役割なのです。
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記事内に記載されている金額は2021年02月12日時点での費用となります。
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