瓦の修理のご依頼です
冬期に瓦内部に侵入した水分が凍ってしまい、中からの圧力で割れてしまっています。
屋根全体の状況も確認します。
他にも何枚も破損している瓦が確認できます。
刈谷市今川町にて瓦の修理のご依頼を頂きました。長い間割れた状態だったとのことですが、最近割れがひどくなってきたということで修理をすることにしたそうです。
今回は飛来物による破損ではなく、内部からの破裂が原因のようでした。
瓦は釜で焼いていきますが、釜の中の温度が均一でないため焼きむらが出ます。焼きが足りない瓦は水分を吸い込みやすくなってしまいます。
冬の寒い時期に水分を吸った瓦がどうなると思いますか?
そうです。瓦の中の水が凍ってしまい、膨張し、瓦を破裂させる原因となってしまいます。
製造過程で発生する問題のため、同じ瓦を使用している屋根全体で、破裂している瓦が10枚以上みつかりました。
今回は同じ瓦を用意して、後日破損した瓦を取り替えることになりました。
それと、最近は台風の勢力が強くなり、瓦が飛ぶのも心配ということで、ラバーロック工法も同時に行うこととなりました。
見た目を気にしなければ、安価にできる安全対策の一つです。詳細は後ほど記載致します。
瓦は割れていると何故駄目なのか?
最近の瓦であれば、瓦の下には雨水の浸入を防ぐ防水紙が敷いてあります。
瓦を伏せることで、雨水の浸入を防ぎ、防水紙が傷むのも防ぎます。
瓦が割れていても、必ずしも雨漏りがする訳ではありません。何故かというと、瓦の下には防水紙という雨の侵入を防ぐシートが敷いてあるからです。このシートのおかげで瓦の隙間から雨が入ってきたとしても、屋内まで雨水が浸入するのを防いでくれています。
しかし、この防水紙に直接日光や雨水が当たり続けると、劣化が早まり、雨漏りを誘発してしまいます。
そのため、瓦が割れてしまった場合は、早めに対策をする必要があります。
正しいラバーロック工法とは?
瓦の一部のみシーリング固定することにより、隙間からの水の逃げ道を作ってあげる必要があります。
皆さんはラバーロック工法をご存じでしょうか?この工法は瓦同士をシーリング材などで接着することにより、台風や地震によって瓦がずれるのを防ぎ、雨漏りを防いでくれる安価にできる屋根の安全対策です。
しかし、ラバーロック工法は正しい知識を持った職人が行わないと大変なことになります。
仮に瓦の四方をシーリング材で埋めてしまうと、雨水が簡単には侵入しませんが、シーリング材が切れたり瓦が割れたりしたとき、瓦の下に入った雨水が外に出ることも出来なくなってしまいます。その結果、屋根を傷めてしまうような業者も多いです。
上の写真のように、水の流れが少ない山部分の一部をシーリング材で固定し、隙間を作る方法が正しいラバーロック工法のやり方となります。
ラバーロック工法のデメリットとメリット
ラバーロック工法を行わなくても、正しい施工法方が行われていれば普通に生活していても簡単には瓦が落ちてくることはありません。
「最近の強い台風で、瓦が飛んでしまったら心配」「地震で瓦が落ちてきたらどうしよう」など、不安があるようでしたら、お気軽にご相談くださいませ。しっかりと知識のある職人にて施工させて頂きます。
記事内に記載されている金額は2020年09月28日時点での費用となります。
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