こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
「外壁を手で触ったら白い粉がついた」「目地のゴムがボロボロになってきた」——そんなお悩みをお持ちの方、同じお悩みのお客様、多いんですよ。
今回は八尾市曙川東のA様邸にてお問い合わせをいただき、現地調査に伺いました。

こちらがA様邸の外観です。
複数のデザインのサイディングを組み合わせた2階建て住宅で、カーポートやバルコニーもある使いやすそうなお住まいです。
一見きれいに見えるのですが、近づいて確認すると、複数の箇所に劣化のサインが出ていました。
外壁は遠くから見ているだけでは気づけない傷みが進んでいることが多いんです。
八尾市曙川東A様邸の現状
調査では外壁全体をくまなく確認していきます。
劣化が目に見える形で出ているところ、まだ表面には出ていないけれど内部で進んでいるところ、どちらも見逃さないように丁寧にチェックしていくのが私たちの役割です。
A様邸では、チョーキング現象・シーリングの剥離・クラック(ひび割れのこと)・サイディングの反りと、複数の劣化サインが確認できる状態でした。
チョーキングで見る塗膜の限界

写真を見てください。外壁を手で軽く触れるだけで、指にこれだけ白い粉が付いています。
これがチョーキング現象(外壁を手で触ると白い粉がつく状態のこと)です。
チョーキングは塗膜(塗料の膜)が紫外線や雨風によって分解されて粉状になっているサインで、塗料としての防水機能がほぼ失われているということを意味します。
塗膜の防水機能が失われると、外壁材そのものが雨水を直接吸い込む状態になり、サイディングの内部から劣化・変形が進んでしまうんです。
A様邸ではこのチョーキングが外壁全体にわたって確認できましたので、塗り替えの必要性は明らかな状態でした。
目地シーリングの剥離状態

こちらの写真をご覧ください。
サイディング(外壁パネル)のパネルとパネルのつなぎ目に充填されているシーリング(ゴム状の防水材のこと)が、両側の壁面からすっかり浮き上がって剥がれてしまっています。
目地の奥まで隙間ができている状態で、ここから雨水が入り込んでしまうことは容易に想像できます。
シーリングは施工後おおよそ10〜15年で弾力を失い、このように剥離・破断が起きやすくなります。
この状態を放置すると、雨水が外壁の内側に浸入し、下地の木材や断熱材まで傷める可能性があります。家の見えない部分が腐食してしまうのが、このシーリング劣化の最も怖いところです。
A様邸ではこの剥離が複数の目地で確認されました。ありがたいことにA様からお問い合わせをいただいたタイミングで発見できましたので、早めに対処できるのが幸いです。
壁面に走るクラックの現状

外壁面にはクラック(ひび割れのこと)も確認できました。
コーナー際の壁面に横〜斜め方向に走る髪の毛ほどの細い亀裂です。
このくらいのサイズはヘアクラックと呼ばれ、表面の塗膜だけが割れている段階のものも多いのですが、放置すると亀裂が広がり、雨水の通り道になってしまいます。
今のうちにしっかり補修しておくことが大切ですよ。

こちらは別の箇所のクラックです。
石張り風のデザインが施されたサイディングの目地際に、縦方向の亀裂が走っているのが確認できます。
目地のシーリングが先に劣化し、そこから外壁材にかかる力(熱伸縮や地震の微振動)を分散できなくなったために、壁材自体にクラックが発生したと考えられます。
シーリングの劣化とクラックはセットで起きることが多いんですよね。だからこそ、シーリングを先に直すことが、外壁全体を守るうえで理にかなった判断なんです。
サイディング全体の目地の状態も確認しました。
縦目地・横目地ともに痩せやひび割れが進んでおり、窓枠周りの取り合い部分でも隙間が確認できます。外壁全体でシーリングの補修が必要な状態でした。
板間目地(パネルとパネルのつなぎ目)は既存のシーリングを撤去して新しく詰め直す「打ち替え」、サッシまわりは既存の上から重ねる「増し打ち」で対応し、外壁の防水ラインをしっかり回復させていきます。
サイディングの反りも確認

斜めから見ると、横目地に沿ってサイディングパネルの端が手前に浮き上がっているのが分かります。
これは反りと呼ばれる症状です。
窯業系サイディングはセメント質の板材です。塗膜が劣化して防水性が落ちると、雨水を吸って膨らみ、乾くと縮むという動きを繰り返すようになります。
これが長年続くと板そのものが変形し、こうして端が反ってきてしまうんです。

こちらは別の面、窓の上部です。
横目地のラインが波打ち、パネルの端が浮き上がっているのが確認できます。
正直にお伝えすると、一度反ってしまったサイディングは、塗装では元の形には戻りません。ただ、塗装で防水性を回復させることで、これ以上反りが進むのを抑えることができます。
A様邸ではこのように複数の面で反りが確認できましたので、下地の状態を整えたうえで塗装に進みます。
附帯部にも劣化が出ていた

外壁の下端には水切り(外壁と基礎の間で雨水が建物内部に回り込まないよう受け流すための金属部材のこと)が設置されています。
こちらの水切りにも汚れや変色が確認できました。
水切りは地面に近い分、土ほこりや雨水の跳ね返りを常に受けている部位です。
塗膜が劣化して金属がむき出しになると錆が発生しやすくなり、進行すれば腐食して機能を果たせなくなってしまいます。
高圧洗浄で汚れを落としたうえで、カーキ色で塗装する予定です。

ガレージのシャッターボックス(シャッターを収納する箱状の金属部材のこと)も確認しました。
表面に変色・汚れが目立ち、金属塗膜の劣化が進んでいる状態です。
シャッターボックスは金属製のため、塗膜が劣化すると錆が発生しやすくなります。錆が進むと金属そのものが腐食し、最終的にはシャッターの開閉にまで影響が出てしまいます。
こちらも錆止めを入れたうえで、水切りと同じカーキ色で仕上げていきます。

雨樋(屋根からの雨水を集めて地面へ流す管のこと)の状態も確認しました。
縦樋に変色・汚れが見られます。
雨樋も今回の工事で塗装します。樹脂製のため錆は出ませんが、紫外線で表面が劣化すると色あせや脆さが進み、割れの原因にもなります。
ケレン(表面を軽く削って塗料が密着しやすくする下地処理)をかけてから、白系で塗り替える予定です。
なぜ洗浄より先にシーリングか
外壁塗装の工程は通常、「高圧洗浄→シーリング→塗装」の順番で進めます。
しかしA様邸では、今回の調査でシーリングの劣化が特に進んでいると判断し、次回の工事をシーリング工事から開始することにしました。
理由は、高圧洗浄の水圧でさらにシーリングが剥がれ落ちるリスクがあるためです。
既にシーリングが壁面から浮いて大きく剥離している状態では、高圧の水をかけることでシーリング材が脱落し、下地がより傷む可能性があります。
先にシーリングを打ち替えて目地を塞ぎ、外壁の防水ラインをしっかり回復させた上で高圧洗浄・塗装へと進む方が、仕上がりの品質と耐久性の両面で優れていると判断しました。
もっともなご質問だと思います。「なぜ順番が違うの?」と思われるかもしれませんが、現場の状態に合わせた判断こそが、長持ちする塗装への近道なんです。
- シーリングの打ち替えと増し打ちの違いは何ですか?
- 「打ち替え」は古いシーリングを撤去してから新しい材料を詰め直す方法、「増し打ち」は既存を残して上から重ねる方法です。 当店では部位によって使い分けています。サイディングの板間目地は撤去しても支障がないため打ち替え、一方でサッシまわりは増し打ちとするのが基本です。サッシまわりの既存シーリングを無理に撤去すると、内側の防水テープや防水紙を切ってしまい、かえって雨漏りの原因になることがあるためです。 増し打ちの場合も、プライマー(接着剤の役割を果たす下塗り材)をきちんと塗り、必要な厚みを確保して施工します。A様邸のように板間目地の剥離が進んでいる場合は、そこは確実に打ち替えで対応します。
次回はシーリング工事から始めます
本日の現地調査では、チョーキング現象・シーリングの剥離・クラック・サイディングの反り・水切りやシャッターボックスなど附帯部の劣化と、複数の箇所で傷みが確認できました。
いずれも放置すると外壁の内側まで傷みが広がる症状です。早めにご相談いただけて何よりでした。
次回はシーリング工事から着手し、目地の防水ラインを回復させてから、高圧洗浄・塗装と進めていきます。
引き続き、丁寧に施工してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
同じように「外壁を触ると粉がつく」「目地のゴムが浮いてきた」「壁にひびが入っている」とお気づきの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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