築17年が経ち、塗り替えを考えていたところに台風が直撃、
その後はどこの業者も忙しくなかなか調査をお願いするタイミングを逃してしまいました。
雨漏りなどはしていませんでしたが、ご自身では確認できない屋根の状態や
外壁の劣化が気になり、現場調査のお問い合わせをいただきました。
使用材料
外壁塗料:下「日本ペイント、パーフェクトサーフ」中上「日本ペイント、オーデフレッシュSi100Ⅲ」屋根塗料「大同塗料、ハイルーフマイルドシリコン」
大阪市福島区にある築17年2階建て住宅の
外壁塗装・屋根塗装工事を行いましたのでご紹介します。
特に雨漏りなどはしていませんが、築17年経ちますが
一度も塗り替えなどのメンテナンス工事をしたいないこと、
2018年には大きな台風や地震にも見舞われたため、
まずは無料点検を!ということでご依頼いただきました。
少し特徴的な形をしているお家です。
外壁は2種類の窯業系サイディングが使用されていて
屋根は半円形(正確には半半円形)のかまぼこ型をしています。
築17年で塗り替えなどは今回が初めてです。
サイディング外壁には必ず目地が存在し、
その目地にはシーリングと呼ばれるものがあります。
新築時に打たれたシーリングの寿命が10年程、もしくはもっと短いです。
紫外線や建物の動きに合わせてひび割れたり剥離したりしていきます。
そうするとその隙間から雨水が内部に侵入し雨漏れを引き起こすリスクが高くなります。
その為サイディング外壁の塗り替えを行う際は必ずシーリングは全て打ち替えます。
1軒あたり平均で100~200m前後のシーリングがあります。
かまぼこ型の少し珍しい形をした屋根は瓦棒葺きの屋根で
金属なので部分部分に錆が発生しているのが少し目立ちますね。
台風で何かが飛んできてぶつかった部分は凹んだり塗膜が剥がれたりして
その結果、そうした部分が雨水に晒されて錆びてしまったようです・・・
まだ葺き替える程では全くないので今回は塗り替えをおこないます。
最近本当に多いのが写真の様なカーポートです。
こちらこのままでは足場が組めないので屋根のポリカ板だけを
工事期間中だけ外させていただきます。工事終了後に元に戻しますが
このポリカ板の脱着費は塗装費用と別途でいただいています。
台風の影響でしょうか。一部割れているポリカ板もありますね。
割れている部分は新しい物と交換して足場解体時に装着します。
朝早い時間から足場を積んだトラックを家の目の前に停車させますので、近隣の方には少しご迷惑とご不便をおかけしてしまう事もありますので事前に挨拶には回っていますが、足場組立と解体の日は近隣の方に改めてご挨拶とご説明させていただいております。
足場を架設する際はなかなか大きな音がします。交通量の多い大通りなどに面しているとあまり気にならないかもしれませんが住宅街だと音も響きますし非常に大きな音に聞こえます。通常一般的な戸建てだと夕方まではかかりませんが、なるべく素早く作業を進めていきます。
滑らないように注意が必要です。洗浄の日は塗装できませんので半日で作業終了です。
金属屋根なので、ケレンをして錆や表面の汚れを除去します。ケレンはなかなか根気のいる手間がかかる作業です。今回は屋根なのでケレンしなければならない範囲も多く大変ですが、この下地調整が仕上がりや塗膜の耐久性に大きく影響しますので手は抜けません!
錆止めを塗っていきますが、今回は全体に塗るのではなく、既に錆が発生している箇所にのみ錆止めを塗っていきます。
必要な部分に錆止めを塗ってみて思ったのは、想像よりも塗る範囲が多くこれなら全体を塗装した方が早かったかも?なんて感じることもなくはないですが、使用する錆止めの量は勿論部分塗りの方が少ないので費用は多少節約できます。
足場があってもパット見では見えないような部分にも錆は発生しています(むしろ簡単に見えない部分の方が要注意)。こうしたところにも刷毛でしっかりと錆止めを塗りこんでおきます。こうした細かい部分もしっかり施工する!それが弊社の自慢です。
屋根には大同塗料の「ハイルーフマイルドシリコン」を使用
屋根塗装には大同塗料の「ハイルーフマイルドシリコン」を使用。
こちら遮熱型もありますが今回はノーマルタイプを使用しました。
この塗料の最大の特徴は「シーラーレス」という点です。
通常下塗り+中塗り+上塗りの3回塗りでベストな効果を発揮しますが
このハイルーフマイルドシリコンは下塗りを塗る必要がありません。
今回は錆が酷く錆止めを塗っている部分もあり時間はあまり変わらないですが
スレート屋根などに塗装する場合は大幅な作業時間の短縮が期待できます。
主剤と硬化剤を混ぜ合わせる2液型で耐久性にも優れています。
外壁には屋根に使用した塗料とは違う会社の塗料を使用します。
皆様お馴染みの日本ペイントの「オーデフレッシュSi100Ⅲ」です。
下塗りにはあまり使わないパーフェクトサーフという下塗り材を使用。
窯業系サイディングの改修に特化した下地調整材に部類されます。
ヘアクラックなどにも追従する働きがある点といい、
弊社でもよく使う「アンダーフィラー弾性エクセル」に似ています。
エクセルの窯業系サイディングバージョンといったところでしょうか。
※下塗り材の「フィラー・シーラー・プライマー」何が違うのか
外壁の塗装に入る前に外壁目地のシーリング打ち替えは終了しています。
養生が終了したら、塗装スタートです。まずは刷毛を使用してダメ込みを施工。
ダメ込みとは、ローラーでキレイに塗りこめない部分を刷毛で先に塗り込むことで細部までしっかりと塗装することです
刷毛での塗装が終了したらローラーで塗っていきます。
下塗りが乾いたら中塗りです。同様に刷毛塗りから始めます。
刷毛塗り後はローラーで塗装しますが、今回の現場では
1階と2階にそれぞれ違う色の塗料を使用して塗装しています。
2階に使用した色です
日本ペイント色番【ND-105】
日塗工番号【K25-80B】
スプリングアスペン
という色に近いカラーです。
1階に使用した色です
日本ペイント色番【ND-218】
日塗工番号【K29-80B】
ハジースカイズ
という色に近いカラーです。
幕板のジョイント部分に少し隙間ができています。これはそのままにしておくと水が侵入してしまいます。
塗装する前に隙間部分はコーキングで埋めて処理しておきます。
幕板を固定しているビスの部分には錆止めを塗っておきます。写真上で白い部分がビス部分です。
樋もケレン後、錆止めを塗って塗装しています。
かなりキレイになりました。こうした細かい部分(付帯部)の塗装は
意外と省いて欲しいとおっしゃられる方も多いのですが(費用削減のため)
外壁塗装をした際に、鉄部や木部などの付帯部を塗装していないと、
外壁塗装終了後に想像よりも塗っていない部分が目立ちます。
さらには付帯部の塗装は美観のためだけに行うものではありませんので
費用削減したいといっても付帯部の塗装をしないというのはおすすめできません。
足場を解体して、カーポートのポリカ板を装着した工事終了です
屋根も見違えるようにキレイになりました。
こちらの外壁+屋根塗装工事は足場代込みで100万円で施工させていただきました。
しばらくは雨漏りなどの心配もなく過ごせるようになりました。
2週間程度の工事で不便なこともあったかと思いますが、ありがとうございました!
記事内に記載されている金額は2019年09月05日時点での費用となります。
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