鉄部の塗装工事を行う際、欠かせない工程のひとつが「ケレン作業」です。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実は塗装の仕上がりや耐久性を大きく左右する重要な工程です！

この記事ではケレン作業の基本から、鉄部塗装における必要性、手法の違いや注意点までわかりやすく解説いたします。

ケレン作業とは？鉄部塗装に必要な理由

こちらは、江東区新木場で施工させて頂いたケレン作業の様子です。

「ケレン」とは、鉄部などの表面に付着したサビや汚れ、古い塗膜を削り取る作業のことを指します。
塗装前の下地処理として欠かせない工程であり、建築や塗装の現場では非常に重要な役割を担っています！

とくに鉄部はサビが発生しやすく、塗料の密着性も低い素材のため、そのまま塗装してもすぐに剥がれてしまう可能性があります。
そこでケレンを行うことで表面の凹凸を整え、塗料がしっかりと食いつく状態に仕上げます。

この工程を丁寧に行うことで仕上がりの美しさはもちろん、塗装の耐久性や防錆効果にも大きな差が出てきます(^^♪

ケレン作業の種類と手法

ケレンには作業の目的や素材の状態によっていくつかの種類（レベル）が存在します。
以下に代表的な分類を紹介します。

●1種ケレン（ブラストケレン）
→ 強力な研磨材を吹き付けて、完全にサビや塗膜を除去する方法です。大規模な鉄骨や橋梁などに使用されます。

●2種ケレン（動力工具ケレン）
→ サンダーやワイヤーブラシなどの電動工具を用いて、サビを除去します。中程度のサビに対応可能です。

●3種ケレン（手工具ケレン）
→ ヘラやワイヤーブラシを手作業で使用して、浮いたサビや古い塗膜を落とします。一般住宅の鉄部ではよく使われる方法です。

●4種ケレン（簡易ケレン）
→ 表面のチリやホコリ、油分などの除去を目的とした軽微な清掃です。状態が比較的良好な場合に使われます。

これらの中でも、住宅の鉄部塗装では3種や4種ケレンが主流となります。
ただし、状態によって適切なケレン方法を見極めることが大切なので、経験豊富な職人による判断が欠かせません(#^^#)

ケレン不足が招くトラブルとは？

ケレン作業を適切に行わなかった場合、さまざまな不具合が発生します。たとえば以下のようなトラブルが挙げられます。

●塗膜の早期剥離
せっかく塗装しても、古いサビや塗膜が残っていると新しい塗料がしっかりと密着せず、短期間で剥がれてしまうことがあります。

●サビの再発
サビが取り切れていないと、その部分から再び腐食が進行してしまう可能性があります。数ヶ月〜1年以内に塗膜の内側からサビが浮き出てくるケースも(>_<)

・外観の劣化
ムラのある仕上がりになったり、凸凹が目立って見た目に美しくない印象を与えることもあります。

どれだけ高品質な塗料を使用しても、下地処理＝ケレンが甘いとすべてが台無しになってしまいます。
だからこそ、ケレンは塗装の「仕上がり」と「長持ち」を左右するカギと言えます！

まとめ

ケレン作業は塗装工事において「ただの下処理」ではなく、仕上がりの質と長持ち度を左右する大切な工程です。
とくに鉄部では、サビの除去や塗料の密着性を高めるために欠かすことが出来ません。

また、ケレンの種類や手法も目的によって適切に使い分けることが重要です。

街の外壁塗装やさんでは、部材・状態にあわせてこうした下地処理工程もしっかりと行わせて頂きます(^^)/
鉄骨階段などの塗装をご検討されている方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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