コロニアルNEOは2001年から2010年頃まで販売されていたスレート系の屋根材です。
ケイミュー(旧:クボタ松下電工外装)によって製造されていました。
しかしこの屋根材は、アスベストの使用が禁止された後に製造されたノンアスベスト製品であり、耐久性に課題があることで知られています。
そのため、多くの住宅でひび割れや剥がれが多数発生し、現在では「塗装では対応できない屋根材」として警告されることも増えています。
今回、私たち「街の外壁塗装やさん」では、世田谷区砧の住宅屋根の点検を実施しました。
使用されていた屋根材は、まさにコロニアルNEOでした。
調査の結果、以下のような深刻な劣化が確認されました。
写真をご覧いただくと分かる通り、
ひび割れが多数発生しており、一部では欠損も確認されました。
これは
屋根材内部の素材劣化による脆弱化が進んでいる証拠です。
塗装でひび割れを隠しても、基材の耐久性が回復するわけではなく、すぐに再劣化する可能性が高いのです。
屋根全体に
苔や汚れがびっしりと付着している様子が確認できます。
特に日陰部分では湿気がこもりやすく、清掃や塗装を行ってもすぐに再発する傾向があります。
苔が広範囲で繁殖している状態を確認しました。
塗装で一時的に見た目を改善できても、コロニアルNEOの素材自体が塗膜を密着しにくいため、剥がれ・膨れ・再劣化が生じやすいのが問題です。そのため、
この屋根材には塗装はおすすめできません。
一部には、
屋根材が反り上がってしまっている箇所も確認されました。
この状態では屋根材の重なりが崩れて雨漏りのリスクが増大します。また、塗装をしてもこの反りや隙間を埋めることはできません。
棟部分は差し棟仕様になっており、構造的には頑丈ですが、屋根材本体の耐久性が損なわれている場合は意味を成しません。
では、なぜコロニアルNEOに塗装が向かないのでしょうか?
以下のような理由が挙げられます。
・基材の劣化が激しいため、塗膜が長持ちしない
・反り・ひび割れ・剥離が進行していると密着不良が起こる
・補修しても同じ症状が繰り返される
・外観が改善しても、屋根材の寿命が延びるわけではない
つまり、塗装工事に費用をかけても長持ちしないため、コストパフォーマンスが悪いのです。
最善策は屋根のカバー工法または葺き替えです。
特に現在は、軽量で高耐久なガルバリウム鋼板屋根材など、地震にも強くメンテナンスが容易な選択肢が多数存在します。
これらへの変更により、将来的な雨漏りリスクも低減し、美観の回復と資産価値の維持も可能です。
街の外壁塗装やさんでは、屋根材の種類ごとの特性をしっかりと見極めた上で、最適な工法をご提案しております。
「屋根を塗装するべきか、それとも葺き替えるべきか判断できない」
「自宅の屋根がコロニアルNEOかどうか分からない」
そんな方は、無料点検・無料お見積りをぜひご利用ください。
世田谷区砧エリアにも迅速に対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年08月05日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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