皆さんこんにちは、街の外壁塗装やさん熊本店です。
2026年7月28日16時27分に発生した「令和8年熊本地震」では、熊本県宇城市と八代郡氷川町で最大震度7、熊本市南区・八代市・宇土市・益城町・美里町・嘉島町などで震度6強を観測しました。
熊本県内で震度7を観測したのは、2016年の平成28年熊本地震以来、10年3か月ぶりのことです。
あの揺れから1か月あまり。屋根の応急処置や片付けが一段落したお客様から、いま増えているのが次のようなご相談です。
「家の基礎に、前はなかった線が入っている」
「地震の前からあったひびが、明らかに広がった気がする」
「これって放置しても大丈夫なんでしょうか?」
基礎は家全体を足元から支える、もっとも大切な部分です。
ひびが入ったまま気づかずに暮らしていると、数年後に大きな問題として表れてきます。
この記事では、基礎がひび割れると家にどんな影響が出るのか、そして危険なひび割れの見分け方・補修方法・地震後にやっておくべきことを、熊本市の塗装業者の視点でまとめました。
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そもそも「基礎」は家の何を支えているのか
地面から立ち上がっているグレーの部分、といえばわかりやすいでしょうか。
役割は大きく4つあります。
① 建物の重さを地盤に均等に伝える……数十トンにもなる重さを一点に集中させず、地盤全体へ散らしています。
② 不同沈下(家の傾き)を防ぐ……家の一部だけが沈み込まないよう、建物全体を一枚の板のように一体化させています。
③ 地震の力を受け止めて建物へ流す……揺れはまず地盤から基礎に入ります。基礎はその力を受け止め、アンカーボルトを通して土台・柱へ伝える中継地点です。
④ 湿気とシロアリを防ぐ……基礎が地面と木部の間に立ちはだかり、土からの湿気やシロアリの侵入を物理的に防いでいます。
ここが傷むと家全体に影響が及びます。
基礎がひび割れると家にこんな影響が出ます
「コンクリートのひびくらい」と思われがちですが、鉄筋コンクリートにとってひび割れは見た目だけの問題ではありません。
① 内部の鉄筋がサビて、基礎そのものが弱くなる
これが最大の問題です。
コンクリートは強いアルカリ性で、中の鉄筋は不動態皮膜という膜に守られ、本来サビません。
ところがひび割れができると、そこから雨水・空気・二酸化炭素が入り込み、
2.鉄筋を守っていた膜が壊れる
3.鉄筋が水と酸素に触れてサビ始める
4.サビた鉄筋は体積が2倍前後に膨らむ
5.内側からコンクリートを押し割る(爆裂)
6.さらに割れて、さらに水が入る……
ひび割れから茶色い「さび汁」が垂れているお住まいは、すでに内部で鉄筋がサビている可能性が高い状態です。
② 耐震性が落ち、次の揺れに耐えられなくなる
割れ目が入っていると地震の力の伝わり方が乱れ、そこを起点に損傷が広がります。
とくに注意したいのがアンカーボルト周辺のひび割れ。
基礎と土台を緊結する金物が効かなくなると、大きな揺れで建物が基礎からずれる恐れがあります。
令和8年熊本地震では、7月29日午後2時までに震度1以上の地震が195回観測されるなど、活発な状態が続きました。
「本震には耐えたのに、その後の揺れで一気に傾いた」
という事態を避けるためにも、基礎の損傷は早めに把握しておきたいところです。
③ 床下の湿気・カビ・シロアリ被害
湿度が上がると、土台や大引きの腐朽、カビ臭、そしてシロアリの侵入・繁殖につながります。
シロアリは湿った木材を好むため、基礎のひび割れは格好の入口。
床下は普段目にしないだけに、気づいたときには土台がスカスカということも珍しくありません。
④ 不同沈下による傾き・建具の不具合
サインは室内に出ます。
ドアや窓が閉まりにくい、壁紙が同じ場所で繰り返し裂ける、床にビー玉を置くと転がる。
こうした症状と基礎のひび割れが同時にあるなら、表面の補修だけでは解決しません。
⑤ 資産価値の低下と、売却時のリスク
国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」では、幅0.5mm以上のひび割れや20mm以上の欠損が指摘対象。
早めなら数万円で済んだものが数十万円の工事になるのは、こうした理由からです。
危険なひび割れと、そうでないひび割れの見分け方
すべてが危険なわけではありません。
判断の軸になるのがひび割れの「幅」です。
国土交通省の「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」では、基礎(構造材による仕上げ)のひび割れが次のように整理されています。
| レベル | ひび割れの状態 | 構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性 |
| 1 | レベル2・3に該当しないひび割れ | 低い |
| 2 | 幅0.3mm以上0.5mm未満 | 一定程度存する |
| 3 | 幅0.5mm以上/さび汁を伴うひび割れ | 高い |
これを実際の対応に置き換えると、次のような目安になります。
| ひび割れ幅 | 呼び方 | おすすめの対応 |
| 0.3mm未満 | ヘアークラック | 写真と日付を記録して経過観察 |
| 0.3〜0.5mm未満 | 要注意クラック | 専門業者による現地調査を推奨 |
| 0.5mm以上 | 構造クラック | 早めに専門家へ調査を依頼 |
| 幅を問わず、さび汁・拡大あり | 危険なサイン | できるだけ早く調査を |
幅0.3mmは名刺やハガキの厚さとほぼ同じ、0.5mmはシャープペンシルの芯の太さとイメージしてください。
ただし誤解のないようお伝えすると、「0.5mmあるから今すぐ倒れる」わけでも、「0.3mm未満なら絶対安全」でもありません。
幅は重要な目安のひとつであって、それだけで住まいの安全性は断定できません。
次の点もあわせて見てください。
・貫通:床下側の同じ位置にもひびがあれば、基礎を貫通している可能性
・段差・ズレ:ひびの両側でコンクリート面がずれていたら要注意
・さび汁:茶色い汚れは鉄筋腐食のサイン
・位置:換気口や点検口の角から放射状に出ているもの
・進行:これが実はいちばん大事です(後述)
地震によるひび割れの特徴|令和8年熊本地震で増えているケース
地震によるものに多いのは、次のようなパターンです。
・基礎の立ち上がりを、上から下まで縦に貫いている
・アンカーボルトの位置に沿って出ている
・基礎と土間・犬走りの取り合いに隙間ができた
・ひびの両側に段差がある/地震の前後で本数が増えた
令和8年熊本地震は、日奈久断層帯の北東側の活動によるものとみられています。
2016年の平成28年熊本地震で大きく動いたのは布田川断層帯で、当時の日奈久断層帯は大きな活動には至りませんでした。
同じ「熊本地震」でも、揺れの伝わり方や被害の出方が違う地震だということです。
そしてもうひとつ、熊本ならではの事情があります。
2016年に一度大きな揺れを受けている建物が多いことです。当時は「一部損壊」で済み、目立った補修をしないまま暮らしてきたお住まいも少なくありません。
しかしコンクリートも木部も、受けたダメージは静かに蓄積します。
10年前の小さなひびが、今回の揺れで一気に広がった。
実際そうした現場を目にしています。
内閣府・消防庁の集計では、8月23日時点の住宅被害は24,215棟(全壊1,629棟、半壊2,258棟、一部破損20,328棟)と報告されています。
「一部破損」が全体の8割以上を占めているのが今回の特徴で、基礎のひび割れはまさにその中に埋もれやすい被害です。
なお8月12日時点では合計11,240棟(うち一部破損8,942棟)でしたので、被害認定調査が進むにつれて「一部破損」が倍以上に増えたことになります。
目立つ倒壊ではないけれど、どこか傷んでいる。
そんなお住まいが、いま次々と見つかっているということです。
出典:内閣府防災「令和8年熊本地震に係る被害状況等について(令和8年8月23日)」 https://www.bousai.go.jp/updates/r8kumamoto_jishin/status/pdf/r8kumamoto_jishin_20260823.pdf
※これは速報値であり、被害認定調査の進行により数値は変動します。最新の数値は出典元をご確認ください。
ご自身でできる基礎のセルフチェック
専門業者を呼ぶ前に、無理のない範囲で確認できることをご紹介します。
① 家の周りを一周して基礎を見る……日当たりの悪い北面や、普段通らない裏側にひびが出ていることが多いので、そこも忘れずに。
② 幅をはかる……数百円で買える「クラックスケール」があると正確です。手元になければ名刺やハガキ(約0.3mm)を当て、隙間に入るかで大まかに判断できます。
③ 写真を撮る(ここが最重要)……幅がわかる近景(スケールや硬貨を横に置く)と、家のどこかがわかる全景を、撮影日がわかる状態で。罹災証明書の申請や地震保険の請求にそのまま使える資料になります。片付けや補修の前に必ず撮ってください。
④ ひびの端に印をつける……先端に鉛筆で印と日付を書き、1〜3か月後に見て印より先へ伸びていたら進行中です。この場合は幅にかかわらず早めにご相談を。
⑤ 室内のサインも確認する……ドアや窓の開閉、床の傾き、壁紙の裂け。基礎の異常は室内に現れます。
応急危険度判定で「危険(赤)」「要注意(黄)」を受けている/コンクリートが欠け落ちている/家全体が傾いている感覚がある/さび汁が出ている。
基礎のひび割れ補修の方法
補修は一律ではなく、幅・深さ・原因に応じて工法を使い分けるのが基本です。
① 表面被覆工法(0.3mm未満)……表面に下地調整材や弾性材料をすり込み、水と空気の侵入を止めます。予防的な処置に有効です。
② Uカットシール工法(0.3mm以上)……ひび割れに沿ってU字型に削り、シーリング材や可とう性エポキシ樹脂を充填します。削ることで材料が奥まで入り、表面をなぞるだけの補修より確実です。
③ エポキシ樹脂低圧注入工法(深いひび割れ)……専用の注入器で時間をかけて樹脂を圧入し、奥まで充填。コンクリートを一体化させ、鉄筋を水と空気から守ります。
④ 断面修復工法(爆裂・欠損)……傷んだ部分をはつり取り、鉄筋のサビを落として防錆処理をしたうえで、ポリマーセメントモルタルで復旧します。サビを残したまま埋めても再発します。
⑤ 構造的な補強……炭素繊維シート補強、基礎の増し打ち、アンカーの再固定など。建築士や構造の専門家との連携が必要な領域です。私たちも状況に応じて適切な専門業者をご紹介しています。
⑥ 仕上げの基礎巾木塗装……補修後は透湿性・撥水性のある専用塗料で保護膜をつくります。ただし通気を妨げる塗料だと内部の水分が逃げられず膨れの原因になるため、塗料選びに注意が必要です。
現場を見ないまま金額だけをお伝えすることはできませんので、まずは状態を確認させてください。
街の外壁塗装やさん熊本店では、現地調査・お見積りを無料で承っています。
「塗って隠すだけ」の業者にご注意ください
災害の後は、残念ながら便乗する業者も現れます。次の点にご注意ください。
・塗料を塗るだけで「補修完了」とする……下地処理をせずに塗り重ねても数か月で同じ場所が割れ、内部の鉄筋は守れていません
・見積書が「基礎補修一式」しかない……工法・数量・材料が書かれていない見積書は比較のしようがありません
熊本県や各市の消費生活センターにご相談いただくこともできます。
罹災証明書・地震保険の申請、お手伝いします
基礎のひび割れは、公的支援や保険の対象になり得る被害です。
ここは知っているかどうかで大きく差が出ます。
罹災証明書について
罹災証明書は、災害で住まいが被害を受けたときに、申請にもとづき市区町村が被害の程度を証明するものです。
被災者生活再建支援金をはじめ、各種の支援・減免制度の多くはこれが前提になります。
・窓口のほか、マイナポータルからのオンライン申請に対応している自治体もあります
・申請後に住家被害認定調査が行われ、「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」などで判定されます
・被害が軽微な場合、**写真で判定する「自己判定方式」**が使える自治体もあります
・判定に納得できない場合は、第2次調査を申し出ることができます
最新情報は必ず市区町村の公式サイトでご確認ください。
地震保険について
地震による建物の損害は、火災保険だけでは補償されません。
地震保険に加入している場合が対象です。
木造建物の損害認定では、「軸組」「基礎」「屋根」「外壁」といった主要構造部に着目して被害程度が調査されます。
基礎は、はっきりと認定対象の部位に含まれています。
| 損害区分 | 主要構造部の損害額(建物の時価に対して) | 支払われる保険金 |
| 全損 | 50%以上 | 保険金額の100% |
| 大半損 | 40%以上50%未満 | 保険金額の60% |
| 小半損 | 20%以上40%未満 | 保険金額の30% |
| 一部損 | 3%以上20%未満 | 保険金額の5% |
地震保険は「地震保険に関する法律」にもとづき国と損害保険会社が共同で運営する公的な制度で、認定基準も支払割合も全社共通。
会社によって有利・不利が生じることはありません。
「うちは大した被害じゃないから」と諦める方がとても多いのですが、主要構造部の損害が時価の3%以上あれば「一部損」の対象です。
基礎・屋根・外壁の損傷を合わせて評価されるため、まずは請求してみる価値があります。
なお請求期限は損害発生から3年です。
私たちがお手伝いできること
「屋根の上は自分では撮れない」
「高いところが怖い」
「高齢で撮影が難しい」
そんなお声を、この夏たくさんいただきました。
街の外壁塗装やさん熊本店では、無料点検にお伺いした際に、基礎・外壁・屋根の被害箇所を撮影し、写真をお渡ししています。
罹災証明書の申請や保険会社への請求資料として、そのままお使いいただけます。
基礎のひび割れはスケールを当てて幅がわかるように撮影します。
点検・撮影・ご相談はすべて無料です。
▼ 当店の災害時支援の内容は、こちらのページにまとめています
【令和8年熊本地震】被災された方へ|熊本市の塗装業者ができる支援まとめ(ブルーシート養生・水運搬・がれき処分・各種申請)
ブルーシート養生、断水地域への水の無料運搬、がれき・災害ごみの撤去処分など、今できることをご案内しています。
熊本市・宇城市・八代市で基礎のひび割れにお困りの方へ|無料点検・ご相談はこちら
「これは危険なひび割れなのか、様子を見ていいものなのか」
その判断は、写真や言葉だけでは正確にお伝えできません。
実際に見て、はかって、室内の状況とあわせて確認することで、必要な対処がわかります。
街の外壁塗装やさん熊本店では、基礎の点検・調査・お見積りをすべて無料で承っています。
街の外壁塗装やさん熊本店が選ばれる理由
◎ 地域密着7年、施工実績10,000棟以上
◎ 一級塗装技能士を含む自社職人が施工
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熊本県内(熊本市中央区・東区・西区・南区・北区、合志市、菊陽町、八代市ほか全域)での住宅の塗装及び補修工事は、地域密着の私たちにご相談ください。
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「これって頼めるの?」という段階のご質問でも構いません。
どうか、おひとりで抱え込まずにご相談ください。
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電話:0120-555-378(災害時のため現在24時間受付中)
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よくあるご質問
Q. 髪の毛くらいの細いひびですが、放置して大丈夫ですか?
Q. 地震の前からあったひびか、地震でできたひびか、区別できますか?
Q. DIYでコーキングを充填してもいいですか?
Q. 外壁塗装と一緒に基礎も直せますか?
塗り替えをご検討中なら、基礎巾木もあわせてご相談ください。
記事内に記載されている金額は2026年09月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。





















