今回塗装を行った軒天井(のきてんじょう)や軒裏天井(のきうらてんじょう)とも言われる
軒天(のきてん)とはどの住宅にもあるのですが、
住宅を見上げた際に外壁から外側に突き出している屋根部分の裏を指します。
雨水が流れていく屋根の端を軒先(のきさき)と呼ぶためその軒の裏の天井を指しますが、バルコニー・ベランダの裏側も同様に軒天と呼ばれます。
軒天には次の4つの役割りがあります。
1.デザイン性を高める屋根の裏に軒天を張ることで野地板や垂木などといった屋根の構造部分を隠し、住宅の見た目をすっきりとさせます。
2.雨水・紫外線の防止雨水と紫外線は外壁を劣化させる原因となります。軒天がしっかりと屋根裏をガードすることによって、雨風や紫外線から家を守る効果があります。
3.延焼防止隣家やご自宅の窓から火の手が上がったりした際に、屋根などに火が燃え移るのを防いでくれます。軒天が無いと火が短時間で屋根裏まで燃え移り、家屋全体に火が回ってしまいます。そのため
軒天には不燃材を使用し住宅の被害拡大を防ぐ役割を持っています。
4.屋根裏の換気有孔ボードという穴が開いている軒天材や換気口を軒天に取り付けている家も多くあります。これは屋根裏の換気をよくするもので、換気をしないと屋根裏は湿気がちになり、野地板などの屋根材が腐朽する原因となります。
以上のように様々な役割を持つ軒天ですが、雨風に直接さらされないからといって軽視はできません。軒天は建物が老朽化してくると、強風による粉塵で傷み、雨水の影響を受けてはがれ落ちる被害が出ます。
軒天の劣化を防ぐ第一の対策は塗装メンテナンスです。塗装による塗膜保護で湿気による劣化を防ぎ美観性も向上させることが出来ます。メンテナンスコストを抑えるためにも
劣化の症状がみられましたら軒天の塗装を行っていきましょう。
劣化の症状は色あせ・チョーキング現象・塗装の剝がれ・カビやコケの発生などがあります。
次に今回行った軒天のメンテナンスの様子についてご紹介します。
今回の現場では軒天の
塗り替えを行いましたが、
軒天には他にも既存軒天の上に新たな軒天材を張り付ける増し張りや腐食した軒天材・下地木材は撤去し新たに下地を組み直し張り替える張替といったメンテナンス方法があります。今回行った塗装についてですが、
軒天材は水に弱いものもありますので塗装前の高圧洗浄は行わず、
ケレンやペーパー掛けで下地処理を行います。下処理が終わりましたら、周辺に塗料が飛び散るのを防ぐために、しっかりと養生作業を行います。この下準備が完了した後に
下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗料を重ねていきます。
軒天の塗装では耐水性・通気性・防カビ・染み止め効果に優れた塗料、主にEP(エマルションペイント)・AEP(アクリルエマルションペイント)・NAD(アクリル樹脂系非水分散形塗料)に分類されている塗料を使用していきます。ちなみに軒天塗装でダントツで
人気の色は今回の塗装工事でも使用している
ホワイト系の色、もしくは外壁色よりも薄めの同系色です。
ただし、ホワイト系の色は汚れが目立つ色でもあるので、湿気が溜まりやすい軒天ではカビや藻などの黒ずみが目立ちやすいというデメリットもありますので注意が必要です。
軒天の補修方法は先ほどご紹介した通り、
塗装・増張り・張替の3パターンですが、塗装が出来るのか?張替が必要なのか?といった軒天のメンテナンス方法の判断は自分では非常に難しいと思います。
軒天の塗装はDIYでと考えられている方もいらっしゃると思いますが、軒天塗装は不安定な足場で頭上を見上げながらの作業という非常に危険な作業ですのでDIYではオススメできる塗装工事ではありません。プロに依頼してきちんと塗装を行ってもらうようにしましょう。私たち街の外壁塗装やさんでは
塗装はもちろん軒天の補修工事も承っております。
点検・お見積もりに関しましては無料で行っているのでもし、何か気になることや不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2022年07月12日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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