柱立て架台周辺の結置を確認

太陽光パネルや機器架台などが設置されている柱立て架台の周囲は、メンテナンス時に必ず点検が必要です。
この部分は雨水が集まりやすく、防水層が不連続になりやすい構造上の弱点でもあります。
架台の支柱が貫通している場合は、その根元部分に防水処理の巻き込みやシール処理が確実にされているかを確認しましょう。
特に経年劣化によるブチルテープの剥がれやシールの硬化・ひび割れが見られた場合、雨漏りのリスクが高まりますので早急な再施工が必要です。
定期的な点検とメンテナンスにより、雨漏りのリスクを最小限に抑えることが可能です。
端部の抜けを防ぐ設計に

シート防水の端部は、風雨や紫外線の影響を最も受けやすい箇所であり、劣化が早く進行するポイントです。
このため、シートの端を押さえる押さえ金物(端末押え)の設置や、防水層の立ち上げ高さの確保が重要です。
押さえ金物のビスが緩んでいたり、シートが浮いていたりする場合は、そこから水が浸入し、内部の木部や断熱材を劣化させる恐れがあります。
また、屋上の立ち上がり部分では立ち上げシートの巻き込み長さが150mm以上確保されているかなども確認しましょう。
施工不良が発覚した場合、部分補修ではなく再施工が必要になることもあるため、定期的な点検が肝心です。
立ち上がり部の納まりにも注意

屋上のパラペットや手すり下の立ち上がり部は、シート防水が切り替わる部分として、雨漏りの発生しやすいポイントの一つです。
この部分では水切り金物とシートの重ね位置、およびシーリング材の充填状況を重点的にチェックする必要があります。
さらに、シートがしっかりと躯体に密着しているか、剥離や膨れが起きていないかを確認してください。
施工時のローラー押さえ不足や、下地の乾燥不良により接着不良が起こっているケースも多いため、立ち上がり高さや端部の折り返し処理の有無なども見逃さないようにしましょう。
ドレン周辺の納まり処理を確実に

シート防水における最大のトラブル発生箇所が、排水口(ドレン)周辺です。
雨水を屋外へ排出する役割を担うドレン部分は、防水層に開口が空いている箇所であり、常にリスクを伴います。
まず、ドレン周囲のシートがしっかりと溶着・接着されているかを確認してください。
次に、ドレンキャップの設置状態や清掃状況を確認します。枯れ葉や砂埃が詰まっていると、排水不良が起こり、シート防水の膨れや浮きを引き起こす原因になります。
また、塩ビシート系では専用ドレン金物(脱気筒付きなど)の使用が望ましく、取り合い部に二重シール構造が取られているかもチェックすべきです。
ドレンの種類と納め方も要検討

ドレンには改修ドレンや外付けドレンなど、様々なタイプがあり、既存の構造に合わせた選定と納まり方が重要です。
シート防水を行う際には、既存のドレンに被せるタイプの改修ドレンが多く使われますが、このとき防水層との接続が確実かつ高耐久であることが求められます。
加えて、ドレン部は傾斜を確保して雨水が自然流下できる構造が理想です。
また、ドレンの取り合い部分がタイルや人工芝などの仕上げ材に隠れている場合もあるため、メンテナンス時には必ず一度取り外して状態を確認しましょう。
再施工時には脱気筒の併設も検討し、内部結露や水蒸気による膨れを防ぐ設計が推奨されます。
おわりに
陸屋根におけるシート防水のメンテナンスは、平場部分だけでなく、端部や立ち上がり、架台やドレンといった周辺部の細かな確認が非常に重要です。
これらの部分を丁寧に点検し、劣化が見られる箇所については早急な補修を行うことで、雨漏りや躯体腐食といった大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
「街の外壁塗装やさん」では、世田谷区桜丘エリアを中心に、シート防水を含む陸屋根の改修・メンテナンスを数多く対応しております。
点検やご相談は無料で承っておりますので、お住まいのメンテナンスをご検討中の方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2025年07月08日時点での費用となります。
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