今回は名古屋市瑞穂区で錆びてしまった瓦棒屋根を塗り替えしました!「瓦棒葺き」とは、昔からあるトタン屋根のことです。安くて丈夫で施工もしやすいといった特徴があるトタン屋根ですが、色あせや錆、剝がれなどが出てきましたら修理のサインになります。ここではメンテナンス方法の一つである塗り替えについてご紹介いたします。
まず最初にトタン屋根の特徴についてご紹介いたします。
トタン屋根とは鋼板を亜鉛でメッキしたもので、このメッキのおかげで普通の鋼板より錆にくいといった特徴があります。今回、塗装を行った屋根は45cm程度の間隔で傾斜方向に木製の桟を設けて、そこにトタン屋根を敷いていくタイプの屋根になります。このタイプの屋根は水が染み込まない金属を使用している上に棟から軒先まで一枚の金属で屋根を覆うので雨仕舞いに優れており、雨漏りに強いとも言われています。そのため緩い勾配(一寸勾配・約5.9°)にも施工することが可能です。
トタン屋根のメリットは何と言っても安くて軽いという事です。しかも安価なのにも関わらず、耐用年数は10~20年とそれなりに長いといった特徴もあります。
トタンは現在でも流通していますが、新しく性能も高い金属屋根材が次々と登場したのでそれらに較べてしまうとその優位性はなくなってしまいました。例えば、現在主流のガルバリウム鋼板と比較すると重量と価格がほとんど変わらないにも関わらず、ガルバリウム鋼板の方がトタンと比べるとなんと3倍以上の耐久性があるのです。そのためほぼ同じ重さのガルバリウムが同じ価格で買えるならトタンをあえて選ぶ必要はないのです。かつては圧倒的な耐用年数を誇ったトタンですが、現在の金属屋根材の進化にはやはり勝てません。
また、トタン屋根はガルバリウム鋼板と比べて錆やすいといった問題もあります。トタン屋根は表面の亜鉛が溶け出すことで屋根の穴あきを防ぐ効果がある一方で、鉄部分が露出するのでサビが発生しやすく、必要に応じて屋根塗装などのメンテナンスを行う必要があり、ガルバリウム鋼板よりも出費がかかってしまうことになります。
次にトタン屋根の塗装の流れについてご紹介いたします。
トタン屋根の塗装は屋根が比較的に健全かつ錆が軽度の場合に行う事ができます。もし、「錆で穴が開いている」、「錆で部分的に崩れている」場合、塗装は不可能です。錆の度合いが重度の場合はカバー工法か葺き替えを行う必要があります。
塗装を行う前に下準備としてケレン作業を最初に行います。
この作業を行うことで劣化した
塗膜を除去したり、塗料の密着率を強めることができます。
ケレン作業が完了しましたら次に錆止めを塗布していきます。
この錆止めは錆の予防だけではなく、すでに錆が発生してしまっている場合でも進行を遅らせるといった役割があります。
錆止め塗布が完了しましたら、中塗り・上塗り作業を行っていきます。この工程は同じ上塗り剤を塗り重ねていく工程です。上塗り塗料は通常同じものを2回塗布することによりその性能を発揮してくれます。塗料にはウレタンやシリコン、フッ素、遮熱塗料などいろいろ種類があります。ここの工程でお客様に選んでもらった色で屋根が仕上がっていきます。
綺麗に仕上がりました!
トタン屋根は劣化が進む前に塗装をすれば長く保たすことができますので、錆が発生する前に塗装をしましょう。
現在、トタン屋根の建物はメンテナンスが必要な場合がほとんどです。私たち街の外壁塗装屋さんでは無償でメンテナンスも行っておりますので、お住いの屋根の状況が気になる場合はお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2023年03月21日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。