
茨木市にある公民館です。平屋建ての建物です。
道路から屋根の状態がある程度見えます。
屋根はカラーベスト葺きです。
下から見るとカラーベストがそっているのがわかります。
外壁の点検が終わると屋根にあがり点検します。

外壁のタイルの横にクラックが入っています。
窓サッシの隅あたりからクラックが伸びています。
木造の建物に多いパターンですね。
サッシの周りからクラックが入るのは何らかの力が無理にかかっていると
想像できます。
モルタルの場合クラックは当然入るものですがサッシ廻りに
限定しているのは何か気になる所です。

外壁の2面はタイル張りになっています。
目地のシーリングは劣化が進んでいます、打ち替えが必要です。
築10年だという事ですので丁度メンテナンスの時期に来ています。
タイルはメンテナンスフリーだとよく聞きますがそうでもないと思います。
有る程度年数が経過するとヒビ割れ、剥離の症状が出てきます。
やはりある程度の年数で点検、修理は必要になってきます。

基礎と本体との取り合い部分のシーリングが剥がれています。
段差が有り雨水を受ける状態になっていますので早い目の
シーリング打ちが必要です。
床下部分に雨水が侵入すると湿気が溜まり建物内部のカビの発生
に繋がります。
人体にも悪影響を与えるので早めの対策が必要になります。

次は屋根の点検になります。
屋根全体が波打っています、下地が悪い感じです。
カラーベスト葺きですが割れている瓦が相当数あります。
震災以降屋根の軽量化という事でカラーベストが需要を
伸ばしていますが耐用年数的には焼き物瓦の方が優れています。
瓦も土を使わない工法もありますのでこれから家を建てる方はよく
検討する価値はあると思います。

割れている瓦の枚数は97枚有りました。
これはひどいですね。カラーベストの場合部分的な補修貼りは
可能ですがこの枚数では相当な時間がかかりそうです。
カラーベストは釘打ちになっています、部分的に隠れた釘を
外すのはベテランの職人技が必要です。
そしてこれだけの割れ枚数がでる原因も調べなければなりません。

原因を追究するためカラーベストを1枚めくりました。
メーカー名はナショナルと明記されていました。
現在の社名はケイミユーになっています。
ナショナルと久保田が合併してできた会社です。
現在のカラーベストの大半はこのメーカーの商品です。
写真でもお分かりと思いますがほとんどの割れの形が同じ形をしています。
不思議に思ってめっくて見た結果原因が判明しました。
釘が完全に下まで打っていないことが判明しました。
釘が浮いている状態で屋根の上に人間が乗ると釘部分が
てこ代わりになり割れるかヒビ割れします、ですから同じ形に
割れるわけです。割れ目部分の下を確認すると必ず釘頭が見えます。
そして釘が浮いていました。なぜそういう施工をしたのか不明です。
自然に釘が浮いてきたというのも考えにくい事です。
いくら考えてもわかりませんね。
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