
鉄骨ALC造4階建ての建物で塾を経営されています。外壁の塗装と屋上防水の現場調査に行ってきました。
この前の台風で2階の教室が雨漏りしたそうです。調査してみると2階の窓下あたりに大きなクラックを発見しました。
全体の調査をしましたがクラックがあちこちに発生しています。他の所も危険な個所が数か所あります。

出窓の角からクラックがっ入っています、出窓は重量があるので無理な力が掛かりやすくクラックが入りやすい
場所です。ALC板の内部は気泡が沢山あり軽石のような材質なのでクラックが入るとすぐに雨漏りに繋がりやすい
のでクラックは早めに処置する必要が有ります。

壁に何か取り付けた跡だと思いますがビス穴がそのままになっています。こういう所からも雨が侵入する可能性
があるのでビスを取ったらすぐにコーキング等で埋める必要が有ります。蟻の一穴という事もあるので外壁に穴
が開いてしまったらすぐに詰める事です。

雨漏りしている教室の窓の下にクラックが見えます。最近の台風時に雨漏りしたそうです、長時間雨の量が多いと
このクラックだと確実に雨が侵入するでしょうね。90%の確率でこのクラックが原因だと思われます。

外壁の目地当たりのクラックが数か所あります。ALC板の場合目地部分からの雨漏りが一番多く
発生します。目地部分は外壁材の継ぎ目になりシーリング材で持っています。
シーリング材も10年前後で劣化しますので弾力がなくなり建物が揺れるとヒビ割れを起こしてしまいます。

よく調査してみるとヘアクラック(小さなヒビ割れ)が沢山有ります。0.5mm以下のクラックをヘアクラックと呼びます。
0.5mm以上のクラックはサンダーを使ってUカットする必要が有りますがヘアクラックの場合はフィーラー材や
コーキング材の擦り込みで対処します。

外壁のあちこちで白っぽく変色しているのが見えます。現状の色が原色に近いブルーです。
変色の原因は紫外線によるものですが色目によっても大きく差が出ます。ブルー、赤、黄色等原色に近い
色を使用すると変色が早くなりますので注意が必要です。

意外と盲点になっているのが基礎部分とALC板との取り合い部分のシーリング打ちです。
この隙間部分から雨水が床下に侵入してしまうケースが有ります。室内に直接の被害はありませんが
床下に湿気が多く発生するとカビの原因にもなるので好い事は何1つ有りません。

外壁にコーキング補修跡が見えます。以前にも雨漏りがしたようですね。
よく見ると10か所位のコーキング補修跡が有ります、それも北面に集中しています、北からの風が強いのかも
しれません。この機会に全体のメンテナンスが必要な時期にきていますね。
記事内に記載されている金額は2017年09月04日時点での費用となります。
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