築３０年以上で一度もベランダの防水工事をされていないとの事です。３階のベランダから漏水し、２階部分の軒天が爆裂しています。幸いにも入居者様には怪我はなかったのですが大変危険な状態です。お客様からはすぐにでも施工してほしいとの事ですので早急に対応させていただきました。
◎なぜひび割れ（クラック）が起きてしまうのか◎
コンクリート内部の水分が蒸発し、乾燥収縮が起きるとひび割れ（クラック）が起こることがあります。水分が蒸発しないで凍結と融解を繰り返す事でもひび割れが起こる可能性がありますし、温度変化によって、コンクリートが膨張と収縮を繰り返してひび割れが生じる事もあります。また施工不良によってひび割れが起こるケースもあります。打ち込み作業が十分ではなかったときは、コンクリートの層が一体化せずひび割れが起こりやすくなるでしょう。
今回の様に、築３０年以上で一度もベランダ防水工事をされていないという状況は、大変危険です。コンクリート内部にある鉄筋の部分にまで水が入り込んでしまうと、鉄筋が水によって錆びてしまい、体積が増える事があります。体積が増えてしまうとコンクリート内部が崩壊し、爆裂する可能性があるので危険です。今回は、この状態にあたると思われます。
こちらが現状のベランダ部分になります。ベランダの状態に関しては防水層に大きなひび割れや浮き、膨れや剥がれなどがみられる状態ならば、防水工事が必要になってきます。ベランダの排水溝やドレン廻りに飛ばされてきた土が堆積してしまうと、苔や雑草の発生につながります。特に雑草の根は非常に上部なのでそのまま放置し続けると防水層を傷めてしまう事にもなりかねません。そうすると雨漏りの原因にもなってしまうので早めの対策をするべきでしょう。
ベランダの出入りが必要なので、正面に１面足場を仮設させていただきます。今回は、ベランダの防水を行います。ウレタン防水密着工法かウレタン防水通気緩衝工法の２パターンご提案させていただきました。軒天井の爆裂の補修と塗装仕上げを行います。今回１面足場を組ませていただきますので、ついでに雨樋の塗装も行いたいと考えています。
記事内に記載されている金額は2023年06月05日時点での費用となります。
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