外壁タイルが剥がれ落ちる状況や原因とは
外壁タイルが剥がれ落ちるの?と驚かれる方も少なくいないと思いますが、外壁タイルはとても頑丈に作られている事から、そのような損傷などは起きるはずないと考えている方も多々おられます。確かに外壁タイルは、高温で焼き固めた建材であることから、【メンテナンスフリー】と言われています。ただ外壁タイルが剥がれ落ちるというケースについては、突発的な事例ではなくどこにでも発生する可能性があると認識しておく必要があります。
外壁タイルは、下地のコンクリートに接着させて構成されているため、この接着が弱くなってしまうことによって浮が生じ、剥がれ落ちる原因となってしまいます。原因としては、
・地震などの天災
・経年劣化
・温度変化
・コンクリートの中性化による鉄筋の爆裂
・施工不良
といったものが直接的な原因になると考えられます。
外壁タイルは、下地のコンクリートに接着させて構成されているため、この接着が弱くなってしまうことによって浮が生じ、剥がれ落ちる原因となってしまいます。原因としては、
・地震などの天災
・経年劣化
・温度変化
・コンクリートの中性化による鉄筋の爆裂
・施工不良
といったものが直接的な原因になると考えられます。
外壁用のタイルには、2種類が使用される事が多く、雨風や紫外線にさらされても劣化しにくい材質になっています。
☆磁器質タイル:石や粘土を混ぜた原料を1300度前後で焼き上げたタイルになります。緻密で固く、吸水性が殆どないのが特徴です。耐凍害性や耐摩耗性に優れており、メンテナンスが容易である為、外装タイルや歩行頻度の高い公共施設の床やタイルに使用
☆せっ器質タイル:粘土や長石などの原料を1200度前後で焼き上げたタイルになります。磁器質タイルに比べるとお吸水性はわずかに高くはなりますが、固く耐久性・耐候性に優れています。ただし極端に日差しの強い場所には不向きですがコーティングされた、せっ器質タイルは外壁材として使用されます。
☆磁器質タイル:石や粘土を混ぜた原料を1300度前後で焼き上げたタイルになります。緻密で固く、吸水性が殆どないのが特徴です。耐凍害性や耐摩耗性に優れており、メンテナンスが容易である為、外装タイルや歩行頻度の高い公共施設の床やタイルに使用
☆せっ器質タイル:粘土や長石などの原料を1200度前後で焼き上げたタイルになります。磁器質タイルに比べるとお吸水性はわずかに高くはなりますが、固く耐久性・耐候性に優れています。ただし極端に日差しの強い場所には不向きですがコーティングされた、せっ器質タイルは外壁材として使用されます。
外壁タイルのメリット
高級感のある外観に
外壁タイルの一番と言っていい魅力と言えば、見た目の高級感です。タイルの素材が存分に生かされたお家は、高級感・重厚感のある仕上がりになります。それとデザインが豊富にあるので好みのテイストを実現しやすいこともメリットと言えます。
耐久性が高く傷や汚れがつきにくい
タイルは耐久性に優れていて経年劣化が起こりにくい外壁材です。タイルは吸水性が殆どないので、雨風に晒されてもダメージを受けにくく汚れも付きにくい点が大きなメリットといえます。また非常に硬い材質のため、傷もつきにくく耐久性・耐候性にも非常に優れています。
メンテナンスに手間がかからない
丈夫で劣化が起きにくいことからメンテナンスに手間がかからないのも嬉しいポイントです。外壁材に使用されているタイルは、基本的には半永久的に使用できるとされています。しかしタイル自体に問題が無くてもタイルと外壁の接着が弱まってきて【浮き】が発生した場合は、メンテナンスが必要になってきます。タイルとはいえメンテナンスフリーではありません。
外壁タイルのデメリットとは
初期費用が高い
サイディングやALCなどその他の外壁材と比較すると、やはり初期費用は高くなります。そんなに高価だと他の外壁にしようかと迷われる方も少なくないでしょう。しかし考え方によってはタイルの方が安く済むこともあります。
初期費用が高いとはいえ、その後のメンテナンスの手間が無いため、10年~15年で塗り替えや貼替が必要な外壁材と比べると、トータルコストはそこまで大きく変わりません。経済的にも余裕を持って暮らすことができます。
初期費用が高いとはいえ、その後のメンテナンスの手間が無いため、10年~15年で塗り替えや貼替が必要な外壁材と比べると、トータルコストはそこまで大きく変わりません。経済的にも余裕を持って暮らすことができます。
剥離する危険がある
タイルは接着剤を使用して外壁に貼り付けていく事で仕上がります。そのためしっかりと施工が出来ていないと、タイルが外壁材から剥がれてしまう「剥離」という症状が発生してしまう可能性があります。メンテナンスの手間がかからないとい理由でタイルを選んでいるのにもかかわらず、タイルを貼り直さなければいけないという事態になってしまうかもしれません。接着剤の寿命は半永久的に持つほどではありません。ですが、しっかりと施工してもらえる信頼できる施工業者に依頼する事で剥がれてしまうというトラブルは防ぐことができます。
外壁タイルの調査方法とは…
外壁タイルの状態を調査することが大切になります。主に3種類の方法で調査していきます。
☆目視による調査
外壁タイル全体を注意深く観察する「目視」による調査です。
上記でも説明した通り、外壁タイルには地震や経年劣化、温度変化、施工不良などによってさまざまな現象が生じます。コンクリート下地から浮いている状態をはじめとして、外壁タイルのひび割れ・欠け・タイル面の膨れなどが目視によって確認することができます。外壁タイルが正常な状態でない場合には、剥がれ落ちてしまう可能性があるため、以上が発生している箇所を正確に記録していきます。
☆目視による調査
外壁タイル全体を注意深く観察する「目視」による調査です。
上記でも説明した通り、外壁タイルには地震や経年劣化、温度変化、施工不良などによってさまざまな現象が生じます。コンクリート下地から浮いている状態をはじめとして、外壁タイルのひび割れ・欠け・タイル面の膨れなどが目視によって確認することができます。外壁タイルが正常な状態でない場合には、剥がれ落ちてしまう可能性があるため、以上が発生している箇所を正確に記録していきます。
☆打診調査
打診調査とは、「打診棒」と呼ばれる金属製の棒を使用して、外壁タイルに刺激を加えた際の音で浮きを調査していきます。たたいたり擦ったりすることによって、正常な箇所を比較すると明らかに浮いている事が簡単に確認できます。かなり精度が高い調査ができることから、外壁タイルの浮きを調査する方法として推奨されています。ただし階数のあるマンションなどの外壁面の調査の際は、調査の際に足場の設置が必要で作業自体は長時間に及ぶ事になります。
打診調査とは、「打診棒」と呼ばれる金属製の棒を使用して、外壁タイルに刺激を加えた際の音で浮きを調査していきます。たたいたり擦ったりすることによって、正常な箇所を比較すると明らかに浮いている事が簡単に確認できます。かなり精度が高い調査ができることから、外壁タイルの浮きを調査する方法として推奨されています。ただし階数のあるマンションなどの外壁面の調査の際は、調査の際に足場の設置が必要で作業自体は長時間に及ぶ事になります。
☆赤外線調査
赤外線調査とは、赤外線カメラによって外壁タイルの浮きを確認するという調査方法の事を指しています。
建築基準法においては、条件に該当するマンションにおいては定期的に「全面打診等」によって浮きの調査が必要であると定められていますが、この方法の中に赤外線調査も含まれています。先ほどご紹介した打診調査は、制度の高い調査方法であるとして推奨されてはいますが足場を設置するなどして長時間の調査が必要になるためコスト負担が大きくなる傾向にあります。その点赤外線調査であれば、赤外線カメラで撮影すれば外壁タイルが浮いている箇所を判別することができるので、コストを大きく抑えることが可能になります。
ただ、打診調査では丁寧に音を聞き分けて調査していくために精度が高く赤外線カメラは打診調査と比較すると正確性に欠ける傾向があります。しかも直射日光が当たらない箇所については制度が低くなると考えられているため打診調査と併用されているケースが多くなっています。
赤外線調査とは、赤外線カメラによって外壁タイルの浮きを確認するという調査方法の事を指しています。
建築基準法においては、条件に該当するマンションにおいては定期的に「全面打診等」によって浮きの調査が必要であると定められていますが、この方法の中に赤外線調査も含まれています。先ほどご紹介した打診調査は、制度の高い調査方法であるとして推奨されてはいますが足場を設置するなどして長時間の調査が必要になるためコスト負担が大きくなる傾向にあります。その点赤外線調査であれば、赤外線カメラで撮影すれば外壁タイルが浮いている箇所を判別することができるので、コストを大きく抑えることが可能になります。
ただ、打診調査では丁寧に音を聞き分けて調査していくために精度が高く赤外線カメラは打診調査と比較すると正確性に欠ける傾向があります。しかも直射日光が当たらない箇所については制度が低くなると考えられているため打診調査と併用されているケースが多くなっています。
外壁タイルの補修方法
・アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法とは、アンカーピンニングと呼ばれているステンレスの金物と、エポキシ樹脂注入材をかつようして、外壁タイルの接着を行い剥がれや浮を防止するというものです。
外壁タイル専用のコンクリートドリルなどを活用し、浮いていないタイルに悪影響を与えないようにしてアンカーピンよりわずかに大きい穴を開け、そこからエポキシ樹脂を注入し、最後にアンカーピンを挿入します。
既存の外壁タイルの浮が部分的に生じているような場合には、その箇所だけ補修すれば済みますのでメリットの大きい施工法であると言われています。外壁タイルを撤去してから張りなおすような施工方法ではないため、撤去するための手間やコストがかかることはなく、新たな建材が必要になることもほとんどないからです。ただし外壁タイルの浮いている箇所は見逃すことがないように事前調査によって明らかにしておかないといけません。
・タイル張替え工法
タイル張替え工法とは、劣化や損傷、欠損している外壁タイルを撤去し、新しいタイルに張り替える施工法です。電動カッターなどのディスクサンダーを活用して外壁タイルの目地に切れ目を入れ、ハツリ機を用いてタイルを撤去します。タイルを撤去した部分に下地材を塗布して、新しいタイルを貼っていき更にタイルの目地にモルタルを塗布して均一にして完成になります。
外壁タイルに劣化や損傷、欠損が進行している場合には、タイル張替え工法が採用されるケースが多いです。ただ同じタイルを活用するため新築からすでに一定程度の期間が経過している場合には、同じ外壁タイルが廃盤になっている可能性も珍しくはありません。そのような場合には、同じ色の建材を活用するかもしくは同じものを再度発注して作成するとなります。また、同じ外壁タイルがあったとしても新築からある程度の期間が経過している場合、新しいタイルと既存タイルと明らかに見た目が異なります。部分的に新しくなってしまうためどうしても見た目が悪くなってしまうデメリットがあります。さらに外壁タイルをはがす際に電動カッターなどを用いて作業しますが、大きな音と、多量の粉塵が飛散しますので近隣の方にはお知らせをして作業をすることになります。
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法とは、アンカーピンニングと呼ばれているステンレスの金物と、エポキシ樹脂注入材をかつようして、外壁タイルの接着を行い剥がれや浮を防止するというものです。
外壁タイル専用のコンクリートドリルなどを活用し、浮いていないタイルに悪影響を与えないようにしてアンカーピンよりわずかに大きい穴を開け、そこからエポキシ樹脂を注入し、最後にアンカーピンを挿入します。
既存の外壁タイルの浮が部分的に生じているような場合には、その箇所だけ補修すれば済みますのでメリットの大きい施工法であると言われています。外壁タイルを撤去してから張りなおすような施工方法ではないため、撤去するための手間やコストがかかることはなく、新たな建材が必要になることもほとんどないからです。ただし外壁タイルの浮いている箇所は見逃すことがないように事前調査によって明らかにしておかないといけません。
・タイル張替え工法
タイル張替え工法とは、劣化や損傷、欠損している外壁タイルを撤去し、新しいタイルに張り替える施工法です。電動カッターなどのディスクサンダーを活用して外壁タイルの目地に切れ目を入れ、ハツリ機を用いてタイルを撤去します。タイルを撤去した部分に下地材を塗布して、新しいタイルを貼っていき更にタイルの目地にモルタルを塗布して均一にして完成になります。
外壁タイルに劣化や損傷、欠損が進行している場合には、タイル張替え工法が採用されるケースが多いです。ただ同じタイルを活用するため新築からすでに一定程度の期間が経過している場合には、同じ外壁タイルが廃盤になっている可能性も珍しくはありません。そのような場合には、同じ色の建材を活用するかもしくは同じものを再度発注して作成するとなります。また、同じ外壁タイルがあったとしても新築からある程度の期間が経過している場合、新しいタイルと既存タイルと明らかに見た目が異なります。部分的に新しくなってしまうためどうしても見た目が悪くなってしまうデメリットがあります。さらに外壁タイルをはがす際に電動カッターなどを用いて作業しますが、大きな音と、多量の粉塵が飛散しますので近隣の方にはお知らせをして作業をすることになります。
お問い合わせはこちらまで
記事内に記載されている金額は2023年07月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。