

昔ながらの和風住宅。
吹田市で地震被害の調査に伺いました。今回伺った住宅は最近少なくなった和風住宅です。外壁は漆喰とスギ板貼りになっています。都会ではあまり見慣れない建物です。
この辺は吹田市内でも昔からの旧家が多く存在する場所でもあります。
ブロック塀も瓦を積んでいるタイプになり重厚な感じがします。最近はあまり採用されない塀ですが此処までコストをかけた塀は素晴らしいものです。


塀は簡易な施工が多い。
地震被害の多くは塀に被害が出ている場合が多く見られますが、ブロック塀の場合建物に比べると簡単な施工で済ましている場合が多く中には適正な鉄筋の配置が無い場合もあり問題です。
塀を撤去して見ないとわからないのですが、今回の現場も塀全体が傾いているので補修だけでは修復は難しい状態です。


瓦積みの笠木
塀の笠木部分は瓦の3段積みになっています。最近は瓦職人も少なくなってきておりますが昔ながらの職人技は引き継いでいってほしい物です。
この塀は歩道に面していて子供の通学路にもなっているので、危険な状態を早く解消しておく必要が有ります。こちらの塀は比較的高さが低いので危険性は差し迫っていないのですが、万が一の事も有るので心配ですね。


昔ながらの漆喰壁
こちらの住宅の外壁は漆喰壁とスギ板を使っている典型的な旧家の造りになっています。地震の影響で漆喰壁の上の方が剥がれ落ちています。
スギ板の方は被害がなく漆喰壁だけの補修になります。補修方法は面単位で漆喰部分を剥がし土壁の調整後、漆喰を施工します。
最近は漆喰を施工できる職人さんも少なくなる傾向になっていますが、昔ながらの伝統技術は受け継いでいってほしいですね。しかし、需要とのバランスもあり難しい問題です。

日本の風土に合った土壁
杉板と漆喰を使った外壁の住宅は内部に竹を編んで土壁を施しています。乾燥時間の関係も有り完成に1年間位は掛かります。内部が土壁のため断熱性、防音性に優れているのが特徴です。
一般的にはそこまで費用と時間をかける施主も少ないのが現状ですが、日本の風土と気候に合った建物だと思います。
記事内に記載されている金額は2018年08月13日時点での費用となります。
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