
屋根の葺き替え、外壁塗装のご依頼を頂いた現場へ、再び調査に伺いました。
こちらは築20年程だそうで、10年ぐらい前に塗り替えを行っているそうです。
前面道路はかなりの交通量だったので、排気ガスによる汚れが気になりました。また、車の振動もクラック(外壁に生じた亀裂やひび割れ)への影響は無いとは言えません。
誰でもわかる、簡単な「外壁調査」


外壁を手で触ってみますと、白いチョークの粉のようなものが付きました。これを「チョーキング現象」といいます。紫外線や雨、風などの影響を受けて、塗料が劣化してしまい、塗料に含まれている顔料の劣化により、白い粉が発生してしまいます。
チョーキング現象が発生したからと言って、今すぐに壁が崩壊してしまうわけではありません。そろそろ外壁の塗り替えを行いましょうという目安になります。壁を触るだけなので、簡単に外壁塗料の状態を知ることができます。
他にも、いくつかのクラックが見受けられました。おそらく、6月に起こった「大阪北部地震」の影響かと思われます。クラックには、コーキング(気密性や防水性のために隙間を埋めるゴムのようなもの)で埋めてしまってから、塗装を行います。幅が0.5㍉を超えるクラックには「Uカット」又は「Vカット」を行ってからコーキングを施します。UやVにカットをすることによって、奥までコーキングをいきわたらせます。
鉄部には塗装する前に「ケレン」という重要な作業を


手すりや階段の裏など、塗膜が剥がれてしまい、錆が目立っていました。鉄部はまず「ケレン」という作業を行います。この作業は、ヤスリや電気工具を使用し、手すりなどの鉄部の汚れや錆、旧塗膜を落とす作業です。また、塗料との密着性を高めるため、表面を傷つける作業を「目粗し」と言います。一般的に目粗しもケレンに含まれています。
ケレンを行った後に錆止め塗装を行い、中塗り、上塗りをしますが、ケレンが不十分のまま塗装を行ってしまうと、塗装後2~3年で剥がれてくる可能性があるので、ケレンはとても重要な作業になります。
細かいところまで見逃しません。


共用廊下や階段の端や側溝には「ウレタン防水」を行います。こういった所は雨水の通り道なので、しっかりと拾い上げて施工します。雨水がしみ込んでしまうと腐食や躯体の損傷に繋がりますので、見落とさないようにしなければなりません。
記事内に記載されている金額は2018年08月20日時点での費用となります。
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