
ここ最近は気温も下がってきて、涼しくなって過ごしやすくなりましたね。ただ天気が不安定なのが気になります。雨が降ってしまうと現場はストップしてしまうので工事が進みません。これからたくさん晴れの日続いてくれたらうれしいです。
先日、摂津市にて外壁の現場調査を行ってきました。こちらは3階立てのアパートで、外壁がALCパネルになっております。
ALCとは「軽量気泡コンクリート」といい、コンクリートですが非常に軽い材料になります。ALC内部には気泡が含まれており、そのおかげで断熱性にも優れています。また、ALC内部には金網状の鉄筋が組み込まれています。ALCの継ぎ目には「コーキング」という気密性や防水性を高めるためのゴムのようなものを施します。そうすることによって内部を守ります。
劣化が見受けられました。


一見、きれいなマンションだなと思っていましたが、よくよく見ていきますと塗膜が剥がれている箇所がありました。また、ALCの継ぎ目にはクラック(亀裂、ひび割れ)が見受けられます。これらは劣化によるものになります。
クラックもちらちらと。


やはりクラックもあちこち見受けられました。クラックにはコーキングで埋めてしまってから塗装を施します。ただ、クラックの幅が0.5㍉を超えますと、「Vカット」または「Uカット」を行います。クラックに沿ってVまたはUに溝を掘ることを言います。そうすることによってコーキングを奥まで行き届かせしっかり隙間を埋めます
防水がしっかり施されている証拠です。


鉄骨階段の裏を覗かせていただきました。だいたいは裏まで雨水がまわってしまい錆ができて、塗膜も剥がれてきている所がほとんどなのですが、こちらの現場は全く錆がなく、塗膜もしっかりしていました。やはり防水がしっかりしているとこんなにも違うのかと驚きました。階段の継ぎ目にもしっかりとコーキングがされています。やはり建物に雨仕舞はとても大切だということです。
錆にはケレン→錆止め→ウレタン塗装です。

階段の手すり部分に多少の錆が見受けられました。こういった鉄部にはケレン→錆止め→ウレタン塗装を行います。ここで重要になってくるのが「ケレン」という作業になります。
ケレンとは、ヤスリや電気工具を使用して錆やよごれ、旧塗膜を落とす作業になります。また、塗料との密着性を高めるため、表面を傷つける作業を「目粗し」と言います。一般的に目粗しもケレンに含まれています。
ケレンを行った後に錆止め塗装を行い、中塗り、上塗りを行いますが、ケレンが不十分のまま塗装を行ってしまうと、塗装後2~3年で剥がれてくる可能性があるので、ケレンはとても重要な作業になります。
記事内に記載されている金額は2018年09月20日時点での費用となります。
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