
現在改修中の此花区の5階建てマンションでは、着工からずっと雨続きで外の作業ができないので、階段室や廊下の塗装からかかっています。
こちらは賃貸マンションでよく見かけるタイプの玄関ドアですね。
賃貸マンションのドアには防火性が求められるので、鉄製のドアになります。築年数が40年くらいのマンションや公営住宅では鉄の扉に塗装しただけの物が使われていましたが、近年は鉄板の上に化粧シートを貼ったものが主流です。
シートを貼ったものの方が塗装だけの物より高級感がありますが、シートの経年劣化はやがて訪れます。
このシート(主に塩ビ)がちょっとクセ者でして、普通の鉄扉などと同じ塗装を施すと、シートに含まれる成分が塗装の表面にじわじわ染みだして、表面がベトベトになります。 油で汚れた換気扇フードみたいな感じです。
こちらのマンションも過去に塗装されていて、表面がべとつき、ホコリがたくさん付着していましたので、新しい塗装ではそうならないように施工していきます。

まず、ホコリと表面に出ているべとつきを除去するため、シンナーで全体をくまなく拭き上げます。
弱めのシンナーを使いますが、古い塗料がどんなものを使っているかわからないので、端の方で試して問題ないのを確認してからにします。


左がシンナー拭きする前の写真で右が後の写真です。 拭く前はホコリが前面に付着してつやもありませんでしたが、シンナー拭きでかなりきれいになりました。

素地がきれいになったら、ここで特別な下塗りを行います。
このべとつきの原因である化粧シートに含まれる「可塑剤(かそざい)」が表面に染みだすのを防いでくれる下塗り材、「塩ビゾルプライマー」を使います。
密着性が高く、硬化が早いので数時間もすればツルツルになっています。 ただし溶剤臭がするので本当はこちらの現場の様な換気の悪い廊下では使いたくないのですが仕方ありませんね。

プライマーを塗り終えました。
錆止め塗料と同じくらいの膜厚が付く塗料です。この膜で可塑剤を抑えるのでしょうね。
この後、お客様指定の色で上塗りして仕上げていきます。

良い材料、施工方法は積極的に取り入れて、より良い外壁塗装工事を提供できるようにがんばります!
記事内に記載されている金額は2018年09月25日時点での費用となります。
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