HPから現場調査のご依頼がありました

大阪市福島区にある3階建て住宅の
「外壁点検をしてほしい」と
HPからご依頼がありましたので
ご依頼から数日後点検に伺伺いました。
現状はジョリパットという
塗料と砂を混ぜた、モルタル用意匠性塗材で
仕上げられた左官仕上げのモルタル外壁です。
初期段階のクラックが複数発生しています


おそらく地震の際に発生したものと思われるクラックが複数確認できます。
モルタル外壁は引っ張る力に弱いため、地震とは相性が良くありません・・・
ですがまだ躯体自体にダメージを与えるレベルのクラックではない為
初期段階で補修を行えばこれ以上被害が大きくなることはないでしょう。
ですがサッシ廻りに多くクラックが発生しているのは気になります。
サッシ廻りは雨漏りしやすいため、クラックがあれば余計危険です。
まだ小さいからと油断せず、しっかりと補修を行うべきでしょう。
少し深いクラックもいくつかあります


少し深めのクラックもいくつか確認できます。
ここで少し悩ましいといいますか気を付けるべきこととして
通常のモルタル外壁にクラックがある場合の塗り替え工程は
下地調整として高圧洗浄とクラックの補修を行い下塗り中塗り上塗りです。
下塗り材にはクラックの動きに追従する働きを持つ微弾性フィラーという
下塗り材を使用し上塗りも弾性塗料を使うことが圧倒的に多いです。
これはクラックのあるモルタル外壁の最適な塗料である為ですが、
ジョリパットを使用している外壁には使用しない方が良いとされています。
「防水塗料・伸縮塗料・弾性塗料」この3つはジョリパットには
塗装するべきではないと言われているため気を付けなければなりません。
さらにジョリパットは水を吸い込みやすい特性の為
高圧洗浄をかける際の水圧には注意しなければなりません。
あまり高圧で洗浄すると、内部に水が溜まった状態で、
表面が乾いたと思っても内部に水分が多く含まれていた。
何てこともあるので、それに気が付かず塗装してしまうと
不具合が発生しやすくなるので気を付けなければなりません。
白樺現象も発生しています。


写真上で白くなっている部分が確認できると思いますが
これは白樺現象(エフロレッセンス)と呼ばれる現象です。
白樺が発生する原理は、
モルタル内に含まれる水酸化カルシウムが雨水、雪、霜などで表面に溶け出し
空気中の二酸化炭素などと反応して炭酸カルシウムに変化するという原理です。
表面部分で集中的に蒸発する際に起こることが多く、
冬場の雨や雪の日、長雨のシーズンなどに発生しやすい現象です。
白樺の発生は施工不良やモルタルの品質の問題は関係なく、
モルタル自体の劣化などにもつながらないので
心配はいりませんが美観は損なわれてしまいます。
時間はかかりますが、自然に雨水などに流され消えることが殆どです。
記事内に記載されている金額は2019年02月16日時点での費用となります。
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