今回は少し専門的なお話をします。人造スレート材(カラーベストなど)屋根の再塗装を施す際の重要ポイントについて解説をします。


上記の写真は約築30年の住宅の屋根の写真です。人造スレート材はセメントを主成分に形成された材料な為、定期的に塗装をする必要がある屋根材になります。右の写真は高圧洗浄等で表面の汚れを落とした後にシーラー(白い部分)と呼ばれる下塗り材を塗装している所になります。

ここに注目‼‼今回の重要ポイントです!シーラー塗りが完了した後に写真のような部材を差し込んでいきます。この後、仕上げの塗料を塗っていきます。


仕上げ塗装が完了した写真になります。・・・んっ!よく見ると隙間が空いているのが見えますね。折角塗装したのに隙間があるとダメじゃんと思ったそこのあなた!いい目をお持ちです。
ですが、今回はこれが正しい施工になるんです。先程、仕上げ塗装の前に差し込んだ部材、【タスペーサー】と言う物で、わざと隙間を空けるものなのです。この隙間が非常に重要で、実は隙間なく仕上げ材を塗ってしまうと、雨が降った時に毛細管現象などで吸い上げられた雨水の逃げ道が無くなってしまい、下地材の劣化、最悪の場合雨漏りの原因になってしまいます。雨漏り防止のために再塗装するのにそれが原因で雨漏りをしてしまっては元も子もありませんね。


タスペーサーは平均的な一戸建ての建物で約1000個程使用します。設置に時間がかかりそうですが二人で行えば3時間程で行えます。
この隙間を空ける施工方法はこの【タスペーサー】を使う工法と従来からある【縁切り】と言う工法があります。
【タスペーサー】と【縁切り】工法のメリット・デメリットはまた次の機会に解説します。
記事内に記載されている金額は2017年09月19日時点での費用となります。
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