旧シーリングを撤去して打ち替えに入ります

打つ幅に合わせてマスキングテープを貼っていきます。壁がボコボコしている場合しっかりと凹凸に合わせてテープを抑えていきます。抑えが甘いと浮いた所からシーリングがはみ出し見栄えが悪くなり、手直しも大変ですから丁寧に貼っていきます。

プライマーを充分浸み込ませ乾燥したら、いよいよシーリングを充填します。シーリングを打った後ヘラで均し平らにするわけですが、この平らに均す作業をスムーズに進める為には、充填していく量を均一にする事が重要です。多すぎれば余分が出て少ないとまた足す、という具合にスピードも落ちてスムーズな流れ作業にはなりません。「このぐらいの量だ」と思った感覚をつかんだらそれを均一に早く打っていく。と、口で言うのは簡単ですが・・・。

テープを貼り終え、さあ打っていきましょう、とはいきません。そのまま打っては密着しません。その時よくても短期間で欠陥症状がでてきます。下地を綺麗にしてよく密着するようにプライマーという下塗り塗料を塗布します。これで強固な下地に変わりますが、気をつけるのが「吸い込み」です。外壁塗装と同じくシーラーとかプライマーと呼ばれる塗料は、相手が脆弱なほどよく吸い込んでしまいます。吸い込んだ後乾燥した状態を見ますと、まったく塗装したように見えません。このような場合「濡れ色」になるまでプライマーを再び塗ります。

打ち替えが終わった所です。これで乾燥,硬化すれば外壁も塗装工程にはいれますが、ここで注意したいことがあります。シーリング材の種類とシーリング上に塗装する工程についてです。まずシーリングは基本的に「可塑剤」という成分を持ち合わせています。シーリング上に塗装した場合この可塑剤がにじみ出てきて外壁塗装膜を汚染します。塗り替え工事を終え、何年かしたらシーリングの所だけ黒っぽくなっているのをよく見ますが、これは明らかに可塑剤の影響であり可塑剤処理の工程ミスです。「変成シリコン」と呼ばれるシーリング材はその上から塗装できる、といわれてますが、可塑剤のことを考えて「ノンブリード型」の変成シリコンを選択しましょう。これは可塑剤が外壁に移行しにくいように作られたものです。しかしもっと固く施工を考えてやろうと思えば、これを使ったうえに更に「逆プライマー」というものをシーリングに塗ってあげれば、ほぼ完璧でしょう。
記事内に記載されている金額は2018年02月03日時点での費用となります。
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