
青く変色した部分は表面をなすっても色は付かないため表面のケレンでは取れません。そこで今まで染色した塗料ごと剥離させて、木製サイディングの含有薬剤と化学反応を起こさない塗料で再塗装をテストします。と言うのも前回他の部分で既存状態の上に塗料を被せていくには5回塗りを行わないと色が被らず、またその分色が濃くなってしまう問題が発生したためです。お客様に気にいっていただいた色を再現させるためにもあまり塗り重ねは良い策ではないため今回のテストにて結果を判断したいと思います。


剥離剤はアルカリ性の薬品であるため手袋を使用しての作業となりました。刷毛を使って既存染色部分全体に塗布します。仕様書では5分から10分ほど時間を置いてから水をたっぷりと含ませたナイロンブラシでこすり取るとあるので、その方法に従い作業を行います。すると面白いように青く変色した木製サイディングが白木の状態になってきました。


たっぷりの流水で洗い流しながら落ち切れない部分をこすり落としてウエスでふき取って剥離作業は終了です。特段、力をいれずとも剥離してくれるのは科学の力です。科学によって変色してしまったことに悩んだのが科学によって解決できるのは何とも皮肉なことでもありますが。


八月に入り雨続きであったためなかなか再塗装テストが出来なかったのですが、本日はやっと雨も降らずに行うことが出来ました。今回使用する塗料はサイディングに含まれる防燃材と反応する酸化鉄を含まないものを使用します。数か月前に青くなったところにテスト的に塗り重ねた部分はいまだに変色してきていないためこの塗料で問題は無いはずです。あとは色のかぶり具合ですが、隠蔽性は初期に使用したものより若干劣るために何回塗りで丁度良い色に染まるかもテストします。一回塗りではさすがに下地が透けてしまいます。

乾燥をさせながら最終的には三回塗りにてほぼ既存色と同等の色になりました。完全乾燥後の色合いをお客様と確認後、その他部分の変色部にも対応していきたいと思います。その際には剥離剤を多く使う為に金属部分やその他すでに塗装してある面に影響が出ない様にどのように作業を進めていくかも課題となります。
記事内に記載されている金額は2017年08月17日時点での費用となります。
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