「家の外壁のさまざまな部分が傷んでいるのでいろいろと点検してほしい」と足立区のお客様からご依頼がありました。お客様のお家の外壁は自然石を切り出してタイルを模した窯業系サイディングで高級感と威厳を感じさせるデザインです。

外壁の色は落ち着いたベージュ、窓枠や雨樋などは黒に近い焦げ茶で落ち着いた雰囲気のある建物です。万人に好まれる配色で、なおかつセンスのある配色です。オーソドックスな配色ではありますが、それを理由に嫌いという人はまずいないでしょう。


そんな建物であっても住んでいれば、それなりの使用感が出てきます。換気口の下には汚れが付着しています。ここまではいいのですが、その他の傷みが結構、重症化していますまず、1階と2階の境い目です。幕板の代わりにタイル方向を変えたサイディングが張られています。1階と2階のはちょうどサイディングボードの継ぎ目にあたり、その継ぎ目を隠そうとする住宅デザイナーは多いのです。隠そうとする気持ちは分かるのですが、急にサイディングの模様の方向を変えると、雨水が停留しやすくなりその部分が傷みやすくなります。案の定、下の横方向の模様のサイディングの表面が崩れていました。


このような仕様なのか、それとも現場の判断で行われたのか、または後にリフォームしようとしてこうなったのか分からないのがこの部分です。縦方向のシーリングが詰められている目地が途中で終わり、横方向になっています。つまり、この部分、L字型に切り取られているということです。窯業系に関わらず、サイディングは基本的に長方形のものを組み合わせて張っていくものです。窓を設けたりするために繰り抜かれることはありますし、場合によってはL字型に裁断され、そこに窓を設けたりすることもあるでしょうが、L字型に切って、そこに新たなパネルを貼り付けるなんてことはしません。
コーナー部分はサイディングはタイルのように剥がれています… こういった意匠性が高く、途中で雨水の流れが変わるようなサイディングの場合、水分が停留しやすいため、こまめな点検とメンテナンスが必要です。住宅を購入する前にそういった説明はあったのでしょうか。購入するお客様はそれを理解した上での決定だったのでしょうか。数々の疑問が残ります。
記事内に記載されている金額は2018年11月07日時点での費用となります。
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