西東京市泉町にお住まいお客様より「もうすぐ築20年になるため塗装メンテナンスを検討したい」 とのご相談をいただき、現地調査へ伺いました。9年ほど前に外壁と屋根の塗装メンテナンスを行われたそうです。定期的に塗装メンテナンスを行われることで、防水性能が維持されます。今回は、外壁の点検結果をご報告します。
外壁の状態を確認
シーリング部分の確認


幕板(まくいた)のヒビ割れを確認しました。幕板(まくいた)とは、外壁の1階と2階の間や、ベランダなどについている板状の装飾材・化粧材のことです。帯板(おびいた)ともいわれます(デザインによって、縦に付けられている場合もあります)。幕板は、上から張り付けているため、幕板の厚さ分が外壁より出ています。外壁から伝った雨水は、幕板部分で溜まってしまうため、塗装が剥がれてくると水分を吸収やすくなります。水分を吸収・乾燥を繰り返すことで劣化が進み、膨張や剥がれ等に繋がります。
サイディングの継ぎ目(目地)はシーリング処理を施しています。シーリングの上の塗膜(塗料)が経年等により剥がれ、先打ちしたシーリング(白)が出てきている目地が多く見受けられました。
サイディングのズレ


外壁にサイディングごと盛り上がっている部分を確認しました。サイディングの反りが発生しているということになります。サイディングの裏に敷く下地材の縦胴縁(たてどうぶち)にサイディングを固定し、縦の継ぎ目(目地)にシーリング処理を行いますが、反りが強くなるにつれ強度が保てなくなった釘やビスが浮いてきてしまいます。他の部分より盛り上がって浮いたように見える場合は、反りが発生していると思って間違いないでしょう。横張りの場合、サイディングの継ぎ目(横方向)は、地震などの揺れや経年等で、どうしても塗膜にヒビ割れが発生します。これは、サイディング同士をはめ込むように施行していますので、雨漏りに繋がるということではありません。反り出したサイディングの下部分は隙間が出来てしまっていましたが、縦方向の目地を確認したところ、奇跡的に?シーリングが伸びて何とか隙間が発生していない状態となっていました。9年ほど前の塗装時のシーリング処理ということであれば、オートンイクシードなど、高性能のシーリング材を使用されたのかもしれません。一般的なシーリング材の場合は、ここまでの反りに耐えられない可能性が高いです。サイディングの状態から、胴縁への再固定、または一部葺き替えのご提案となります。
記事内に記載されている金額は2021年12月13日時点での費用となります。
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