木更津市のお客様邸にて、お住まいが、築11年になり外壁塗装を検討しているという事で外壁の調査にお伺いしました。外壁には、多少のチョーキング現象が見られましたが、お客様が定期的に洗浄などのお手入れをしているという事もあり、苔や汚れも見られませんでした。定期的にお手入れをしていれば、こちらのお客様邸のように外壁の塗装の機能を保持し、劣化や風化を遅らせる事に繋がります。調査を進めると、クラックを確認しましたが、クラックの幅が0.3mm未満のヘアクラックなので、今すぐには悪影響を及ぼす危険性はないでしょう。これ以上の幅になると雨水が内部に浸入し、構造材を傷めてしまう危険性があるので注意して下さい。外壁は四季の寒暖にあわせて膨脹と収縮を繰り返しているので、ひび割れを発見したら、幅が広がっていないかをこまめにチェックしておけば雨水の浸入を未然に防げます。


調査を進めると、2階窓枠サッシとベランダ笠木の継目部分にはシーリング材が打ってあるのですが、外壁とベランダ笠木との取合い部分が劣化し剥がれている為、外壁の塗膜が剥離し変色しています。シーリング材は、雨水や汚れなどが入るのを防ぐ重要な役割があります。外壁材や塗装よりも早く劣化が始まりますので、状態をしっかり把握しておく事を心掛けて下さい。

傷みが進行すると、腐食にも繋がり、雨漏りの原因にもなります。外壁が綺麗に見えると安心しがちですが、取合い部分やビスのような細かな箇所など少しの隙間から雨水が浸入していた事例もあります。シーリング材の補修費用は安価で済みますが、外壁の傷みが進行し腐食してしまうと、下地にも影響している可能性が考えられます。この場合、外壁を剥がし、下地を修理しなければならないので修理費用が高くなるケースもありますので、定期的に確認するよう心掛けて下さい。


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記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
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