ポリカーボネートとは?
ポリカーボネートは、強度と透明性を備えた熱可塑性ポリマー(プラスチック)の一種です。ポリカーボネートは耐候性が高く、耐衝撃性にも優れています。また、耐熱性にも優れており、高温状態でも形状を保持することができます。ポリカーボネートは、透明度が高く、光を良く伝えるため、ガラスの代替として使用されることがあります。そのため、自動車のヘッドライトカバー、窓、サングラス、CDやDVDのディスク、電子機器の液晶画面など、さまざまな製品に利用されています。また、外装工事でもよく用いられ、カーポートや自転車置き場の屋根、ベランダ・バルコニーの波板屋根などに利用されます。
樹脂製波板屋根の素材
ポリカーボネート製波板が用いられるカーポートや自転車置き場の屋根、ベランダ・バルコニーの波板屋根には、ポリカーボネート以外の素材が用いられることもあります。ここでは、主な波板屋根材の素材をご紹介します。
塩化ビニール製
塩化ビニール製の波板は、ひと昔前まで良く用いられていました。入手が容易で価格も安いため、人気がありました。今でもホームセンター等で1枚数百円程度の価格で販売されています。DIYが趣味の方などにはおなじみの素材ではないでしょうか。しかし、価格が安い分、耐用年数は1~3年程と短めで、経年とともに段々と色がくすみ、割れやすくなってしまいます。雹災や風災等で波板屋根が割れてしまったというお問い合わせでお伺いすると、塩ビ製の波板であることが多いです。
ガラスネット入り塩化ビニール製
ガラスネット入り塩ビ波板は、その名の通り、塩ビ波板にガラス繊維ネットが埋め込まれている素材です。塩ビ波板に比べ、強度や耐久性が向上していますが、各段に耐久性が高くなっているわけではないので注意が必要です。耐用年数は4~5年程と言われ、ガラスネットで強化されているものの、中のガラスネットごと割れたり、穴が空いてしまうことが多くあります。
ポリカーボネート製
割れないプラスチックとも呼ばれるポリカーボネートです。塩化ビニール製の1.5~2倍程の価格となりますが、耐用年数は10年超とされています。2倍程の価格で5倍の耐用年数ですから、圧倒的にお得であることが分かるかと思います。価格を優先して塩化ビニール製を採用しても、3年程で交換の必要が出てきますから、ポリカーボネートの耐用年数10年を迎えるまでには単純計算で3回の交換が必要です。そうなるとコストパフォーマンス的にもポリカーボネートの方がお得になりますので、カーポートや今の住まいを長く使用される場合にはポリカーボネート製の波板を採用されることをおすすめします。
波板屋根のメンテナンスポイント
破損部分だけではなく、全体の交換がおすすめ
ベランダやカーポートの波板屋根に穴が空いてしまったり、風で飛散してしまった場合、当然ですが修理を検討されるでしょう。その際、被害にあった箇所だけ修理すれば問題ないと考える方が多いのですが、街の外壁塗装やさんでは、全体的な交換をおすすめしています。波板屋根に穴が空く、風で飛散してしまうといった被害は、多くの場合、波板が経年劣化を起こして脆くなっていることが原因です。一部分だけ著しく経年劣化するということはありませんから、被害を受けなかった箇所も同様に脆くなっているはずです。そのため、部分的な補修を行っても、すぐに別の場所で同じような被害が発生し、イタチごっこになってしまいます。業者を手配する手間も都度かかってしまいますし、一度に修理を済ませるより費用も割高になってしまうでしょう。
風災・雹災による被害は火災保険が利用できる
風災・雹災によって波板屋根が破損・飛散してしまった場合、火災保険が適用される場合があります。加入されている保険によって補償内容が変わってきますので、契約内容をご確認ください。街の外壁塗装やさんでは、保険の申請に伴う写真の撮影や見積書の作成、申請書類を準備するサポートを行っています。工事のご契約をいただくのは、申請を行い、保険が下りることが確定してからでも構いませんので、保険申請をご検討されている方は、ぜひお気軽にお問合せください。
ただし、被災する前から波板の経年劣化が著しかった場合などには、自然災害による破損ではなく、経年劣化による破損であると判断され、保険が適用されない場合があります。保険会社の審査での判断となりますので、必ずしも保険が適用されるわけではないことにご注意ください。
まとめ
近年では、ポリカーボネート製の波板屋根が一般的になってきましたが、築年数が経っているお住まいなどでは、まだまだ塩化ビニール製波板屋根を使用されていることも多くあります。今は雨漏りしていないから、と劣化した波板屋根をそのまま放置されていると、いざ風で飛散してしまった時、ご自宅の被害だけではなく、飛散した波板が隣家を傷つけたり、歩行者にぶつかって怪我をさせてしまったりと、いくつもの二次被害の発生が考えられます。長く、安心してご利用いただくには、適切なタイミングのメンテナンスが必要です。しばらくメンテナンスをされていない、最近、風が吹くとバタバタ音がする等、お心当たりのある方は、ぜひ一度街の外壁塗装やさんへとお問合せください。
記事内に記載されている金額は2023年06月05日時点での費用となります。
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