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トタンとは
トタンは亜鉛でめっきされた鋼板のことで、屋根や外壁に使用される建材です。トタンは亜鉛でメッキされた鋼板であり、軽くて加工が容易であるため、屋根材や外壁などの建築資材として広く用いられています。
トタンの歴史と普及
トタンの歴史は、日本においては大正時代から始まります。高度経済成長期には全国の住宅で使用されるようになり、特に木造建築の外壁にトタン板が使われることで、日本での普及が進みました。元々は薄鋼板に亜鉛をめっきしたものであり、その語源はポルトガル語のtutanaga(亜鉛と銅の合金を意味する)に由来するとの説があります。耐食性の高さから屋根板などの建築に多用され、平板や波付板の形状があり、特に波付板は生子板(なまこいた)とも呼ばれています。
戦後の高度経済成長期には日本の多くの家庭で使用され、今でも北海道や東北の豪雪エリアでは、雪下ろしの手間が省ける理由から広く使われています。
トタン屋根の種類と特徴
瓦棒葺きトタン屋根
瓦棒葺きトタン屋根は、金属屋根の縦葺き工法の一種であり、特に瓦という名前が使われていますが、実際にはトタン屋根の一形態です。このスタイル
では、心木と呼ばれる棒を使用し、それにトタン板を固定して施工します。瓦棒葺きトタン屋根の特徴として、つなぎ目が少なく、雨漏れしにくいという点が挙げられます。このため、日本瓦やスレート屋根よりも緩やかな勾配で施工可能であり、住宅や倉庫、工場などさまざまな建物に適用されます。
縦平葺きトタン屋根
縦平葺きトタン屋根は、瓦棒葺きと似ていますが、こちらは木製の桟を使わず、縦に板金を葺いた屋根です。このタイプの屋根材の端は逆V字型に折り曲げられていて、独特の外観を持ちます。近年では、トタン屋根よりもガルバリウム銅板を使用した縦平葺きが多く見られます。縦平葺きトタン屋根は、耐震性や耐雪性に優れ、特に豪雪地帯の住宅や倉庫、工場などで好まれるスタイルです。
波板トタン屋根
波板トタン屋根は、トタンを波状に加工した屋根材です。波状にすることで強度を増し、勾配がない屋根にも適用可能になります!多様な形状やサイズがあり、手軽に購入できるため、DIY愛好者にも人気です。波板トタン屋根は、特に工場や倉庫、カーポート、自転車置き場、体育館などの大型施設に用いられることが多いです。このタイプの屋根は、薄い材料でも高い強度を保ち、耐久性と実用性を兼ね備えています。また、コストパフォーマンスも高く、リフォームや新設工事の際にも選ばれやすい特性を持っています。
トタン屋根のメリットとデメリット
メリット
トタン屋根は、多くのメリットを有しています。最大の利点は、その軽量性です。トタン屋根は他の屋根材料と比較して非常に軽く、建物全体の重量が軽減され、地震などの災害時における建物の安全性が高まります。また、軽量であるため施工も容易で、施工期間が短縮されるという利点もあります。コスト面でも、トタン屋根は優れた選択肢です。亜鉛めっき鋼板は比較的安価であり、製造から施工に至るまでのコストを抑えることが可能です。さらに、トタン屋根のメンテナンスも簡単であり、定期的な塗り直しが可能なため、長期間にわたって外壁や屋根を保護することができます。
デメリット
トタン屋根にはいくつかのデメリットも存在します。まず、トタンは金属材料であるため、時間と共にサビが発生しやすいです。特に傷や損傷がある場合、その部分からサビが広がるリスクがあり、定期的なメンテナンスが不可欠です。断熱性と防音性の面では、トタン屋根は他の屋根材と比較して劣る場合があります。金属材料は熱を伝えやすく、夏は屋根が高温になりやすく、冬は冷気を通しやすいため、屋内の温度調節が難しくなります。
また、雨音などの外部の音が内部に響きやすいというデメリットもあります。これらを改善するためには、断熱材の追加や防音対策が必要になる場合があります。
加えて、トタン屋根は強風時に飛ばされやすいというリスクもあります。軽量であるがゆえに、台風や強風の際には特に注意が必要です。しっかりと固定されていない場合、屋根が剥がれる可能性があり、この点は特に老朽化した建物での懸念事項となります。
以上の点から、トタン屋根を選択する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと考慮し、建物の用途や地域の気候、長期的なメンテナンス計画などを総合的に検討することが重要です!
以上の点から、トタン屋根を選択する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと考慮し、建物の用途や地域の気候、長期的なメンテナンス計画などを総合的に検討することが重要です!
他の金属屋根材と比較
トタン:トタンの耐用年数は10年から15年程度です。ガルバリウム:亜鉛とアルミニウムでめっきされたガルバリウムはトタンよりも耐久性があり、耐用年数は15年から20年程度です。
ブリキ:ブリキは鋼板にすずでメッキされたもので、耐用年数は10年程度です。
この寿命は、使用される材料の質や気候条件、メンテナンスの頻度と質によって大きく変わる可能性があります。特に日本のような四季がはっきりしている気候では、夏の高温や冬の寒さ、雨風などがトタン屋根に直接影響を及ぼすため、これらの要因を考慮した適切なメンテナンスが重要となります。
一時期は大流行したトタンですが、技術の進歩とともに追いやられ、ガルバリウム鋼板に置き換えられることがほとんどです。
トタンのメンテナンス
塗装
トタン屋根は塗装されていることが一般的です。塗装はトタンの保護と耐久性向上に重要な役割を果たしています。塗装がはがれたり、剥がれた箇所がある場合は、それを修復し、新しい塗装を施す必要があります。塗装はトタン屋根のメンテナンスにおいて最も重要な部分で、サビ止め効果のある下塗り剤を使用し、その後中塗り・上塗りを行います。これにより、トタン屋根は外部環境から保護され、寿命が延びます。また、トタン屋根に穴が開いたり、重大な損傷が見られる場合は、部分的な交換や修理が必要になることがあります。
割れや穴の修理
トタン屋根には時々割れや穴が生じることがあります。特に大きな穴や損傷がある場合は、早急に修理することが重要です。シーリング等で補修し、穴や割れを修理し、屋根の防水性を保ちましょう。また、トタンの大敵である錆にも要注意です。錆びた箇所を見つけた場合は、軽研磨やワイヤーブラシを使って錆を除去し、錆止め塗料を塗布します。その後、新しい塗装を行うことで、トタンの保護を強化することができます!
トタンの塗装メンテナンスの施工事例
トタンの塗装メンテナンスを行ったお客様
今回は、トタンの塗装メンテナンスを行った事例をご紹介いたします(^^)/ご自宅のベランダと屋根の一部の修繕をご検討中とのお問合せをいただいたのが今回の工事のきっかけでした。
点検に伺ったところ、塗膜が劣化して剥がれ、トタンが錆びている状態でした(>_<)また、表面にチョーキングが起こっておりました。このような状態が見られたら、早めに塗装でのメンテナンスを行う必要があります!
トタン屋根の塗装は、下塗り材として錆止めを塗布します。下塗りを行うことで傷んだ下地を保護できるだけでなく、仕上げの塗料の密着性を高めるための効果があります(*^_^*)この下塗りがしっかりと行われていないと塗膜が1年経たずに剥がれだしてしまうことがあるため、塗装において下塗りは本当に重要なのです!
下塗りを終えてしっかりと乾かしたら仕上げの塗料を塗っていきます。今回使用したのは日本ペイントのファインルーフUです!ウレタン樹脂塗料で、柔軟性があるのが特徴の塗料となります♪
選んだお色はサニーレッドです。鮮やかでツヤのある仕上がりとなりました!バルコニーの床を取り外したことで隅々までて塗装を行うことができ、今回の塗装でトタンの劣化の進行を遅らせることができました(^^♪
トタンはしっかりとメンテナンスを行えば長く安心して使用できる建材です。
塗装の剥がれや錆などの症状を見落とさず、被害が拡大する前にメンテナンスを行いましょう!(^^)/
街の外壁塗装やさんでは、住まいの無料点検を行っております。住まい全体を隅々まで細かく点検し、最適なメンテナンスをご提案いたしますので、どうぞお気軽にお問合せください!
記事内に記載されている金額は2024年03月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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