足場の仮設が必要な理由
外壁塗装を行う際、足場の役割は非常に重要です。この足場設置は、外壁塗装の質を高めるだけでなく、職人の安全を守り、近隣への迷惑を最小限に抑えるために欠かせません。
職人の安全確保のため
外壁塗装における足場仮設は、労働安全衛生法で定められている必要な要素であり、建設業の労働災害を防ぐためにも非常に重要です。外壁塗装は高所での作業が不可避であり、これには高度な技術と慎重な作業が必要です。足場を設置することで、作業中の転落リスクを大幅に減少させることができます。また、職人が安全な環境で作業できることは、作業効率の向上にもつながります!
厚生労働省の統計によれば、足場からの転落・墜落による死傷者数は建設業の中で最も多く、その数は77名にも上ります。過去には、足場なしでの作業が原因で発生した事故も少なくなかったため、安全対策としての足場の存在は不可欠なのです。
しかしながら、足場代は外壁塗装工事の総額の数割を占めるため、費用が高いと感じる方も多いかもしれません。
足場仮設は、高さ2mを超える場所での作業には必要不可欠であり、労働安全衛生法で建物との隙間や作業床の幅などが厳格に管理されています。1階建ての平屋ならば足場を仮設せずに外壁塗装をすることも可能ですが、2階建て以上や屋根塗装をする場合には絶対に必要です。足場代は結構なお値段ですが、高品質な外壁塗装を提供するためには必要不可欠な設備です。お客様の立場に立てば、経済的に工事を行いたいと思われるのは当然ですが、外壁塗装の品質を担保するため、作業員の安全を守るため、ご理解いただきたいと思います。
品質向上と均一な施工のため
足場は塗装の品質を向上させ、均一な施工を可能にします。足場を組むことで、職人は安定した姿勢で作業でき、塗装のムラを防ぎます。外壁塗装には細部にわたる緻密な作業が求められ、これは安定した作業環境があってこそ実現可能なことです。均一に塗料を施すことで、塗装の耐久性が高まり、仕上がりの美観も保たれます!
近隣への迷惑防止のため
足場は近隣への迷惑防止の役割も果たします。外壁塗装時には塗料の飛散や、高圧洗浄による水しぶきが隣家に及ぶリスクがあります。足場に飛散防止シートを設置することで、これらの飛散を効果的に防ぐことができます。また、足場の設置は、塗装作業中の騒音や、工事に伴う埃の問題も軽減します。これにより、施工中のトラブルを避け、近隣との良好な関係を保つことができます。以上の点から、外壁塗装における足場の設置は、安全、品質、そしてコミュニティへの配慮という三つの大きな利点を持つことがわかります。品質の高い外壁塗装を実現するためにも、足場の設置は欠かせない要素となっています!
足場の種類とそれぞれの特徴
外壁塗装における足場は、単なる作業台ではなく、作業の効率化、安全性の確保、そして周囲への配慮において重要な役割を果たすということがおわかりいただけたかと思います。足場には様々な種類があり、各々に特徴と利点があります。ここでは、外壁塗装に用いられる代表的な足場の種類とその特徴について解説します!
単管足場
単管足場は、その名の通り、鉄パイプ(単管パイプ)で組み立てられる足場です。かつては木材を使用した丸太足場が主流でしたが、現在では単管足場が広く用いられています。この種類の足場は、パイプとクランプ(接続金具)を組み合わせ、ボルトで固定して組み立てられます。手間がかかりますが、その分、幅や高さを自由に調整でき、狭小地やビルの隙間などでの工事に適しています。一方で、組み立てや解体に時間がかかり、特に解体現場での使用が多く見られます。
クサビ(ビケ)足場
クサビ(ビケ)足場は、現在最も一般的に使用されている足場の一つです。この足場は、凸凹の金具をハンマーで打ち込み、部材同士を接合することで組み立てられます。クサビ足場の設置や解体は比較的簡単で、耐久性とコストパフォーマンスのバランスが優れています。住宅用足場として広く利用されており、安全性と作業効率の両方を確保できるため、多くの塗装業者にとって第一の選択肢にもなっているんですね!
屋根足場
屋根足場は、屋根の勾配や材質に応じて必要になる特殊な足場です。屋根の勾配がきつく、作業が困難な場合にこの種類の足場が採用されます。勾配が大きい屋根では、作業員が安全に作業を行うためには屋根足場が必須となります。勾配の寸法により、どの程度の足場が必要かが決まりますが、基本的には5.5寸以上の勾配では屋根足場が欠かせません。
以上のように、外壁塗装に用いる足場にはさまざまな種類があり、それぞれが異なる特徴と利点を持っています。作業内容や現場環境に合わせて最適な足場を選択することが、安全で効率的な塗装工事を行うための鍵となります!
足場設置の費用相場や業者選びの注意点
外壁塗装における足場設置の費用は、工事全体の費用と計画に大きな影響を与える要素です。足場の費用相場を理解することは、塗装工事の予算計画において重要なポイントとなります。
足場設置の一般的な費用
外壁塗装工事における足場の設置費用は、建物の大きさ、足場の種類、設置条件などによって異なりますが、一般的には特定の相場が存在します。一般的な住宅での足場設置費用は、大まかに言って約20万円前後が相場となります。これは、2階建て住宅の外壁全体を塗装する場合のおおよその金額です。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は各業者や使用する足場の種類、建物の周囲の状況によって大きく変動しますのでまずは業者に依頼をして見積もりを貰うことをお勧めいたします。
足場代無料の宣伝に注意
足場設置の費用に関して、「足場代無料」と謳う業者に注意が必要です。多くの場合、足場代無料と言われていても、他の工事費用に間接的に上乗せされている可能性が高いからです!このため、表面上は足場代が無料に見えても、実際には全体の工事費用が高くなっている場合があります。私たち消費者としては、足場代込みの総工事費用を比較することが重要です。足場代が無料の場合でも、最終的な工事費用の詳細を業者に確認し、他の項目に不自然な費用上乗せがないか慎重に検討する必要があります!
外壁塗装における足場の設置費用は、多岐にわたる要因によって決定されます。そのため、足場設置の費用を検討する際は、複数の業者から見積もりを取り、詳細なコスト分析を行うことが賢明です。また、「足場代無料!」というような宣伝文句には十分な注意を払い、総合的な工事費用で判断することが重要です。
足場設置に伴うトラブルとその対策
近隣との騒音問題
外壁塗装工事、特に足場の設置や解体作業は、騒音の原因となりやすいです。この騒音は近隣住民にとって大きな不快感を与える要因となり得ます。騒音によるトラブルを避けるためには、工事開始前に近隣住民への挨拶とともに、工事の予定期間、作業時間、予想される騒音レベルについて事前に通知することが重要です。また、可能な限り早朝や夜間の作業を避け、日中の時間帯に作業を集中させるなど、配慮を行うべきです。安全性と防犯対策
足場は建物へ近づくことをを容易にするため、防犯上のリスクを高めます。これは、足場が不正な侵入の手段として使われることがあるためです。安全性と防犯対策として、夜間は足場に登りにくいようにする措置を講じることが効果的です。例えば、足場の一部に可動式の階段を設けて、夜間はこれを取り外すなどの対策が考えられます。また、セキュリティカメラの設置や警備員の配置も、防犯対策として有効です。
隣家の敷地利用の法的側面
工事に必要な範囲であれば、隣家の敷地を一時的に利用することが法的に許されていますが、これには隣家の事前の同意が必要です。この隣家の敷地利用に関しては、民法第209条に基づき、隣接する土地所有者との事前協議が不可欠です。敷地利用の許可を得るためには、足場設置の目的と期間、及び隣家に対する具体的な影響を明確に伝え、合意を形成する必要があります。施工中の物損トラブル
足場設置や外壁塗装工事中には、隣家の建物や敷地内の物品に損害を与える可能性があります。このような物損トラブルを防ぐためには、事前に周辺の状況を確認し、必要に応じて養生を行うなどの予防策を講じるべきです。また、損害が発生した場合に備えて、事前に保険に加入しておくことも大切です。さらに、施工業者との契約時には、損害発生時の対応方法や責任の所在を明確にしておくことが重要です。足場設置に伴うトラブルは、適切な事前の準備と対応策により大幅に減少させることができます。職人、業者、そして住民が協力し合うことによって、安全でスムーズな外壁塗装工事を実現することが可能になります。
足場を有効活用してお得に工事ができる!?
足場は外壁塗装や屋根工事などの特定の工事に必要ですが、一度組んだ足場をそのまま他の工事にも利用することができます。足場を有効活用することで、足場代を節約することができるのです!外壁塗装や屋根工事以外にも、メンテナンスや補修などの工事もまとめて行うことができます。
工事を2回に分けると、足場も2回架設しなければなりませんが、複数の工事をまとめて行うことで足場代が1回分、約15~25万円お得になります。特に、屋根リフォームであればほとんどの工事で足場が必要になるため、足場を有効活用することができます。足場を有効活用した施工事例
千葉県富津市のお客様
千葉県富津市のお住まいにて、足場を有効活用し外壁塗装と屋根の漆喰メンテナンス、雨樋交換を同時に行った工事の様子をご紹介します。3つの工事を別々に行っていれば足場代だけで45~70万円程になってしまいます(゜o゜)
これだけの費用が1/3で収まるということであれば、どれだけお得かがお分かりいただけると思います。
足場の仮設
まずは足場の仮設です。作業員の安全を守るために重要なことはもちろん、工事の品質を保つためにも必要不可欠です。作業に集中でき、作業スピードにも影響します。足場が組み終わった後は塗料などが建物の周囲や近隣住宅へ飛散しないようメッシュシートで養生していきます!
外壁塗装の様子
こちらは塗装工事の様子です。高圧洗浄機での洗浄、下地処理を行った後に下塗り塗料を塗布、乾燥を待って仕上げ塗料での中塗り、上塗りを行います。下塗りを合わせて3度塗りを行うことで、丈夫で厚みのあるしっかりとした塗膜を形成していきます。
漆喰メンテナンス、雨樋交換の様子
屋根の漆喰詰め直しと雨樋交換の様子です(^^)/漆喰が劣化して剥落している状態で、いつ鬼瓦が落下してもおかしくない状態でした。今回は耐久性の高いシルガードを使用して漆喰詰め直しを行いました。
雨樋の方は、経年劣化により、歪みやひび割れが起こっていたものを新品の雨樋に交換しました。
もともとは外壁塗装だけのつもりでお問い合わせいただきましたが、点検の中で外壁以外の経年劣化が露わになり、足場代も節約できるということで、最終的に3つの工事をまとめてご依頼いただきました。
茂原市にお住いのお客様
外壁塗装工事をご依頼いただいた茂原市のお客様です。この度は素敵なお写真をありがとうございました(^^♪
前に塗装を行ってから10年程経つとのことで、外壁塗装工事を行わせていただくこととなりました。工事の際の様子をご紹介いたします!
外壁塗装工事では足場が必須ですので、足場を組んでいきます。また、足場の周りには洗浄や塗料の飛散を防ぐためのメッシュシートを取り付けます!
塗装を行う前に外壁の高圧洗浄を行い、外壁に付いた古い塗膜を落としていきます(^^)/
今回使用する塗料「プレミアムシリコン」に合わせて、下塗りはプレミアムフィラーを使って行います。
下塗りを終え、しっかりと乾かしたらエスケー化研のプレミアムシリコンを使って中塗り・上塗りを行っていきます。
付帯部である雨樋の塗装もしっかりと行っていきます!雨樋も屋根や外壁と同じく塗装をすることで長持ちさせることができますので、外壁塗装を行う際は是非一緒に塗装しましょう(^^♪
軒天や破風板、雨樋、雨戸の塗装もまとめて行い、塗装工事は完了です!色褪せもなくなり、付帯部の色味を統一することで締まりのある印象のお住まいへと生まれ変わりました(#^.^#)
住まいに関することであれば、トータルメンテナンスが可能であることも、街の外壁塗装やさんの強みです。それぞれ専門の業者に依頼いただくことも可能ですが、業者ごとに日程調整や打ち合わせを行わなければならず、お客様の負担も増えてしまいます。お得に工事したいと考えている場合でも、業者同士のスケジュールが合わず、まとめて工事ができないといったことも起こりえます(>_<)
街の外壁塗装やさんであれば、そのような心配もなく、お客様のご負担も可能な限り軽減できます!
住まいのメンテナンス・リフォームをご検討されている方は、ぜひ一度、街の外壁塗装やさんへお問い合わせください。住まいの点検も無料で承っております(*^_^*)
記事内に記載されている金額は2024年03月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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